降水雲

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乱層雲の降水雲
乱層雲の降水雲
略記号 pra
副変種 降水雲
高度 地上付近から約3,000~5,000 m
特徴 柱状、雲から下に伸びる
降水の有無 あり
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降水雲(こうすいうん、Praecipitatio)とは、多くの種にみられる雲の副変種の1つ。雲の高度にかかわらず、雲から大量の雲粒が落下し地上に到達すれば見られるので、高層雲層積雲積乱雲積雲乱層雲層雲の計7種に見られる。雲の下から筋状や柱状の白っぽい霧のようなものが垂れ下がったように見える。雲の先端が地上に達しているのが特徴。地上に達しなければ、尾流雲となる。

降水雲。虹が架かっている。

降水条(こうすいじょう, Fall streaks)とも言う。などの降水が雲から地上に落下している際にできるものである。晴れや曇りから雨や雪などに天候が変わる際に、必ずと言っていいほどよく見られる雲である。ただ、一般的には雲としては認識されないことが多い。一般的な雲とは違い、雲を構成する水滴や氷晶の大きさが格段に大きいのもその理由である。乱層雲から雨(あるいは雪)が降っているときなどは、周りの景色一面が薄い降水雲となるため、雲とは認識されにくい。一方、積乱雲から狭い範囲に雨(あるいは雪)が降っているとき、いわゆる集中豪雨(集中豪雪)のときなどは、灰色がかった降水(降雪)雲を容易に判別することができる。

はまさに、観察者がいる地点では降水がほとんど無く、太陽と逆方向に降水雲があるときに見られる現象である。

関連項目