ヨーロッパノスリ
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ヨーロッパノスリ | |||||||||||||||||||||||||||
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ヨーロッパノスリ Buteo buteo
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Buteo buteo Linnaeus, 1758 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヨーロッパノスリ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Common Buzzard | |||||||||||||||||||||||||||
ヨーロッパノスリの生息域
繁殖地(夏鳥)
年間を通じ棲息(留鳥)
越冬地(冬鳥) |
ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo)は、タカ目タカ科ノスリ属に属する猛禽類。
分布
[編集]アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アイルランド、モナコ、ノルウェー、ロシア[注釈 1]、セルビア、カナリア諸島で繁殖し、ヨルダン、パレスチナやスーダンを通過しアフガニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中部アフリカ、北アフリカ[注釈 2]、東アフリカ[注釈 3]、モーリタニア、セネガル、リベリア、コートジボワール、南部アフリカ、サウジアラビア、ブータン、バングラデシュ、スリランカで越冬する[1]。
ヨーロッパ[注釈 4]からトルコやコーカサス地方、中央アジア[注釈 5]、イラク、イラン、アラブ首長国連邦、イエメン、パキスタン、インド、ネパール、中国、南スーダンでは留鳥として分布している[1]。
西アフリカ、フェロー諸島、アイスランド、カタール、モルディブでは迷鳥である[1]。
形態
[編集]体長は51-57cm、翼長は110-150cmになる中型の猛禽類である。
亜種
[編集]- Buteo buteo rothschildi(Swann,1919)アゾレス諸島に分布している[2]。
- Buteo buteo bannermani(Swann,1919)カーボベルデに分布している。ヨーロッパノスリとは別種として分類される場合もある[2]。
- Buteo buteo buteo (Linnaeus,1758)ヨーロッパの東部と北部、ルーマニア、トルコで繁殖し、アフリカの南部と西部で越冬する[3]。
- Buteo buteo harterti(Swann,1919)マデイラ諸島に分布している[2]。
- Buteo buteo insularum(Floericke, 1903)カナリア諸島に分布している[2]。
- Buteo buteo arrigonii(Picchi 1903)コルシカ島とサルデーニャ島に分布している[3]。
- Buteo buteo pojana(Savi, 1831)イタリア中南部に分布している[3]。
- Buteo buteo menetriesi(Bogdanov, 1879)トルコ東部、クリミア半島南部、コーカサス地方周辺に分布している。この亜種もヨーロッパノスリとは別種として分類される場合がある[3]。
- Buteo buteo vulpinus(Gloger, 1833)フィンランドからロシア、コーカサス地方、中央アジアに分布している。この亜種も別種として分類される場合がある[3]。
生態
[編集]主に標高2500m以下の山地から低地の森林や低木地、草原、湿原、湖、農耕地に生息している[1]。
狩りは開けた場所で行う。主に小型哺乳類を食べるが、地域によっては無脊椎動物を主に摂食する[1]。
繁殖期は、森の端にある木などに営巣する[1]。一つの巣に産む卵の数は1-5個で、ほとんどの場合は2-3個である[2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 主に中央アジア周辺
- ^ チャドとカメルーンと赤道ギニアを除く
- ^ 南スーダン、ソマリア、マダガスカルとその周辺の島国を除く
- ^ ノルウェー、アイルランド、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、コソボ、アルバニア、モナコを除く
- ^ ウズベキスタンとタジキスタンを除く
出典
[編集]- ^ a b c d e f BirdLife international (2017年). “Buteo buteo (amended version of 2016 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2017”. IUCN. 2020年5月7日閲覧。
- ^ a b c d e Beneharo Rodríguez; Felipe Siverio; Airam Rodríguez; Manuel Siverio; José J. Hernández; Jordi Figuerola (2009-12-1). “Density, habitat selection and breeding biology of Common Buzzards Buteo buteo in an insular environment”. Bird Study (Taylor & Francis Online) 57 (1): 75-83. doi:10.1080/00063650903311526 2020年5月7日閲覧。.
- ^ a b c d e Orta, J., Boesman, P., Marks, J.S. & Garcia, E.F.J.. del Hoyo, J., Elliott, A., Sargatal, J., Christie, D.A. & de Juana, E: “Eurasian Buzzard (Buteo buteo)”. Handbook of the Birds of the World Alive. 2020年5月7日閲覧。