鯉江良二

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鯉江良二(こいえ りょうじ、1938年 - )は、日本陶芸家現代美術家愛知県常滑市出身。

概要[編集]

アルバイトにより右手指二本の第一関節を失うが、「制作に支障はないが、就職では心を傷つけられた。このハンディを背負ったことが、ぼくの今の底力になっている。」[1]と鯉江自身が語る。タイル工場を5年間勤めた後、常滑市立陶芸研究所に入所するが、1966年に退所し独立開窯する。伝統陶芸、前衛陶芸という言葉にこだわらない作風が特徴である。「マスク」や「土に還る」シリーズのように必ずしも焼成にもこだわりを持たない土のままの作品もある。反核を題材とした「チェルノブイリシリーズ」等の代表作を持つ。

略歴[編集]

1993年〜1994年 「日本を代表するスリーアーチスト展」アメリカ、日本各地を巡回。

  • 1994年(平成6年) 岐阜県恵那郡上矢作町へ工房を移転。スクリップス大学にて講演、ワークショップ開催。講談社より「鯉江良二 作品集」刊行。
  • 1996年(平成8年) 岐阜県美術館「鯉江良二展」開催。韓国釜山・KBSギャラリー「韓・日陶芸交流展 李基柱+鯉江良二 二人展」出品。
  • 1997年(平成9年) 韓国「ソウルセラミックアートビエンナーレ1997」に出品。
  • 1998年(平成10年) イギリスに於いて個展開催。オーストラリア「第6回メルボルンアートフェア」に出品。
  • 2000年(平成12年) アメリカシアトル、ブライアン・オーノ・ギャラリーに於いて個展開催。
  • 2002年(平成14年) 常滑市奥条天竺に、全長20メートル級の薪窯を築窯。
  • 2004年(平成16年) 「第8回メルボルンアートフェア」出品。

日本における招待出品履歴[編集]

海外における招待出品履歴[編集]

公募展等における入選及び受賞歴[編集]

美術館所蔵作品[編集]

  • 東京国立近代美術館 「のべ皿」
  • 京都国立近代美術館 「土に還る」
  • 山口県立美術館 「証言」
  • 出光美術館 「風土の器」
  • アルゼンチン近代美術館 「土に還る」

脚注[編集]

  1. ^ 井上隆生著『現代陶芸家列伝』97頁、風媒社、2006年1月より引用
  2. ^ 1990年(平成2年)開催「鯉江良二陶展」名鉄百貨店美術部発行、カタログ略歴より
  3. ^ オリベプロジェクトより。
  4. ^ 穴窯や登り窯の表現を嫌い薪窯という表現にするという鯉江良二自身の言葉を尊重しこのページでは「薪窯」と表記します。「材料と表現 やきもの…土と火の造形」美術出版社参照。
  5. ^ このときに作成した全作品を大学に寄贈し、この基金で毎年二人を陶芸や彫刻の勉強のため留学させている(井上隆生著『現代陶芸家列伝』風媒社、2006年1月)。

参考文献[編集]

  • 『鯉江良二陶展』名鉄百貨店美術部、1990年
  • 『日本の陶芸 今 100選展』日本放送協会、1992年
  • 美術手帖増刊号編集部編『材料と表現 やきもの…土と火の造形』美術出版社、1982年8月
  • 北辰堂編集部編『現代陶工事典』北辰堂、1998年1月
  • 井上隆生著『現代陶芸家列伝』風媒社、2006年1月

外部サイト[編集]