須佐神社 (出雲市)

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須佐神社
須佐神社本殿
本殿
所在地 島根県出雲市佐田町須佐730
位置 北緯35度14分4.0秒
東経132度44分12.9秒
座標: 北緯35度14分4.0秒 東経132度44分12.9秒
主祭神 須佐之男命
社格 式内社
国幣小社
別表神社
本殿の様式 大社造
別名 須佐大宮
札所等 出雲國神仏霊場18番
例祭 4月18日
主な神事 念仏踊り
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須佐神社(すさじんじゃ)は、島根県出雲市にある神社である。式内社で、旧社格国幣小社出雲國神仏霊場第十八番。

須佐之男命を主祭神とし、妻の稲田比売命、稲田比売命の両親の足摩槌命・手摩槌命を配祀する[1]

歴史[編集]

出雲国風土記』に、須佐之男命が各地を開拓した後に当地に来て最後の開拓をし、「この国は良い国だから、自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたとの記述がある。古来須佐之男命の本宮とされた。社家の須佐氏は、須佐之男命の子の八島篠命を祖とすると伝える。

旧社地は神社の北方にある宮尾山にあったとされる。現社地は盆地のほぼ中央部にあり、中世の時点ではすでにこの地にあったと考えられる。

『出雲国風土記』に「須佐社」と記載されている。『延喜式神名帳』に「須佐神社」と記載され、小社に列している。中世には「十三所大明神」「大宮大明神」、近世には「須佐大宮」と称した。明治4年(1871年)に延喜式に記載される「須佐神社」に改称し、明治5年(1872年)に郷社に列格し、翌明治6年(1873年)に県社に、明治33年(1900年)に国幣小社に昇格した。

施設[編集]

本殿
方2間の大社造。現存のものは天文23年(1554年)の造営とされる。それ以前のものは、元応2年(1320年)の書と伝えられる大宮古図では、方4間と記載されている。
拝殿
幣殿
神楽殿
社務所
潮の井
大杉
本殿の背後に聳える。樹齢1200年ほどと推定され、幹周り6メートルの大きさがある。後述の江原啓之の神社紀行が発刊されて以降、この杉の樹皮を剥がして持ち帰る不心得者が多数現れた為、現在は幹の周辺に柵がめぐらされている。
須佐神社の拝殿

境内社[編集]

天照社
祭神は天照大神。神社の前の道路を挟んで向かい側にある。上の御前さんとも呼ばれる。中世には伊勢宮と呼ばれた。
東西末社
祭神は天忍穂耳命天穂日命天津彦根命活津彦根命熊野樟日命市杵嶋姫命田心姫命湍津姫命である。
三穂社
祭神は三穂津比売命事代主命である。下の御前さんとも呼ばれる。
稲荷社
祭神は稲倉魂命である。
随神門
祭神は豊磐間戸神と櫛磐間戸神である。

境外社[編集]

厳島神社
祭神は市杵嶋姫命、田心姫命、湍津姫命(宗像三女神)である。洗度社、祓戸社とも呼ばれる。
須賀神社
祭神は素戔嗚尊である。才神楽さんとも呼ばれる。

祭礼[編集]

  • 1月1日 歳旦祭
  • 2月3日 節分祭
  • 2月17日 祈年祭
  • 4月18日 例祭
  • 4月19日 古伝祭
  • 6月30日 大祓
  • 8月15日 切明神事
  • 10月17日 秋季祭
  • 11月23日 新嘗祭
  • 12月31日 大祓
  • 毎月15日 月次祭

主な祭事[編集]

節分祭
神楽の奉納、茅の輪の授与、豆撒きが行われる。
朝覲祭
4月18日の例祭の神事の後に、須佐之男命が天照大神のもとに表敬訪問するとして、本殿から向かいの天照社まで渡御する行幸の神事
陵王舞
4月19日の古伝祭で、神事の後に行われる。修理固成・耕田播種の舞楽とされるが、むしろ陰陽師系の神人が舞ったものが変容したものと考えられる。
百手神事
4月19日の古伝祭で、午後に行われる、悪魔退散・五穀豊饒を祈願する弓射神事。
念仏踊り
8月15日の切明神事で午後に行われる。境内の広場に2本の神事花が立てられ、その下に着流しを着た踊り手が円陣を描きながら「ナーマミドー」と唱え、笛に合わせて単調な動きで踊る。中世に田楽系の踊りに念仏聖たちの影響が加わったと考えられる、神仏習合色の強い踊りである。

文化財[編集]

重要文化財
兵庫鎖太刀 - 天文23年(1554年)に尼子晴久が奉納したもの。大正元年(1912年)9月に指定された。
島根県指定有形文化財
須佐神社本殿 - 昭和41年(1966年)に指定された。
舞楽面「納曽利」
島根県指定無形民俗文化財
念仏踊り - 昭和36年(1961年)に指定された。

霊験[編集]

不思議な霊験があるとされ、山間の小さな神社ながら、駐車場には遠方から訪れたと思われる車が停まっていることも多い。霊能者江原啓之の神社紀行でも、霊力のある聖地として、取り上げられた。

交通[編集]

出雲市の市街地から南に離れた山間部にあり公共交通機関が無い為、若干不便な場所と言える。 公共交通機関を使う場合は出雲市駅から一畑バス「出雲須佐行き」に乗車し須佐バス停で下車。そこから徒歩3キロ又はタクシーを利用。 神社の横に駐車場十数台分あり。

参考文献[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 配神の三柱は天文年間まで須佐川を挟んだ対岸の社地(現:ゆかり館敷地内)に祀られていたとされる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]