金沢貴憲
かなざわ たかのり 金沢 貴憲 | |
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生誕 |
1980年6月 福岡県福岡市 |
居住 |
日本 アメリカ合衆国 |
研究分野 | 薬学 |
研究機関 |
東京薬科大学 日本大学 静岡県立大学 |
出身校 |
東京薬科大学薬学部卒業 東京薬科大学大学院 薬学研究科 博士前期課程修了 |
主な業績 |
鼻‐脳輸送機構に基づく 中・高分子DDSの開発と 脳・脊髄疾患治療の研究 組織浸透型核酸内封 微小ナノDDSの開発と がん治療の研究 |
プロジェクト:人物伝 |
金沢 貴憲(かなざわ たかのり、1980年6月 - )は、日本の薬学者(薬物送達学・製剤設計学・薬物動態制御学・ナノ材料科学)。学位は、博士(薬学)(東京薬科大学・2010年)。静岡県立大学薬学部准教授・大学院薬学研究院准教授。
東京薬科大学薬学部講師、日本大学薬学部講師などを歴任した。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]1980年(昭和55年)6月に生まれ[1]、福岡県福岡市にて育った。国が設置・運営する福岡教育大学教育学部附属福岡中学校を経て[† 1]、青雲学園が設置・運営する青雲高等学校に進学し、1999年(平成11年)に卒業した。同名の学校法人により設置・運営される東京薬科大学に進学し[2]、薬学部にて学んだ[2]。2004年(平成16年)3月、東京薬科大学を卒業した[2]。そのまま東京薬科大学の大学院に進学し[2]、薬学研究科にて学んだ[2]。2006年(平成18年)3月、東京薬科大学の大学院における博士前期課程を修了した[2]。なお、のちに「効率的な経膣粘膜DNAワクチンの確立に向けた新規遺伝子ベクターならびに至適粘膜投与方法の開発」[3] と題した博士論文を執筆し、東京薬科大学より2010年(平成22年)7月14日に博士(薬学)の学位を授与されている[3][4]。
薬学者として
[編集]大学院修了後は、母校である東京薬科大学に採用され[5]、2006年(平成18年)4月より薬学部の助手を務めた[5]。2011年(平成23年)1月より、東京薬科大学の薬学部の助教となった[5]。その間、アメリカ合衆国に留学し、2014年(平成26年)4月から2015年(平成27年)3月にかけてノースイースタン大学の客員助教を兼任するという形で研究に従事した[5]。2016年(平成28年)4月、東京薬科大学にて薬学部の講師に昇任した[5]。その傍ら、2016年(平成28年)6月から2018年(平成30年)3月にかけて、国立がん研究センターの先端医療センターにて、機能診断開発分野の客員研究員を兼任した[5]。
2017年(平成29年)4月、同名の学校法人により設置・運営される日本大学に採用され[5]、薬学部の講師を専任で務めることになった[5]。なお、古巣である東京薬科大学においては、2017年(平成29年)4月から2020年(令和2年)3月にかけて薬学部の客員講師を兼任した[5]。
2020年(令和2年)4月、県と同名の公立大学法人により設置・運営される静岡県立大学に採用され[5]、薬学部の准教授に就任した[5]。薬学部においては、主として薬学科の講義を担当し[1]、創剤科学分野を受け持った[1]。同時に、静岡県立大学の大学院においては、薬学研究院の准教授を兼務することになった[1]。静岡県立大学の大学院には研究院・学府制が導入されており、薬食生命科学総合学府の講義を担当するとともに、創剤工学教室を受け持った[1]。なお、古巣である日本大学においては、2020年(令和2年)4月より薬学部の客員研究員を兼任した[5]。同様に、古巣である東京薬科大学においては、2020年(令和2年)4月より薬学部の客員准教授を兼任した[5]。
研究
[編集]専門は薬学であり、特に薬物送達学[6]、製剤設計学[6]、薬物動態制御学[6]、ナノ材料科学[6]、といった分野の研究に従事していた[6]。具体的には、鼻から脳への輸送機構を対象とした中分子や高分子のドラッグデリバリーシステムを開発することで[7]、脳や脊髄の疾患を治療しようと研究していた[7][8][9][10]。また、組織浸透型の核酸内封微小ナノドラッグデリバリーシステムを開発することで[7]、悪性新生物による疾患を治療しようと研究していた[7]。さらに、経口投与型の核酸含有微粒子を開発することで[7]、潰瘍性大腸炎を治療しようと研究していた[7]。あわせて、核酸医薬含有多成分集合型のナノ微粒子を作製する技術について[7]、その確立と高機能化を目指して研究していた[7]。
略歴
[編集]- 1980年 - 誕生[1]。
- 1999年 - 青雲高等学校卒業。
- 2004年 - 東京薬科大学薬学部卒業[2]。
- 2006年 - 東京薬科大学大学院薬学研究科博士前期課程修了[2]。
- 2006年 - 東京薬科大学薬学部助手[5]。
- 2011年 - 東京薬科大学薬学部助教[5]。
- 2014年 - ノースイースタン大学客員助教[5]。
- 2016年 - 東京薬科大学薬学部講師[5]。
- 2016年 - 国立がん研究センター先端医療センター客員研究員[5]。
- 2017年 - 日本大学薬学部講師[5]。
- 2017年 - 東京薬科大学薬学部客員講師[5]。
- 2020年 - 静岡県立大学薬学部准教授[5]。
- 2020年 - 静岡県立大学大学院薬学研究院准教授。
- 2020年 - 日本大学薬学部客員研究員[5]。
- 2020年 - 東京薬科大学薬学部客員准教授[5]。
賞歴
[編集]- 2006年 - 日本薬剤学会最優秀発表賞[11]。
- 2013年 - 日本薬剤学会Postdoctoral Presentation Award[11][12]。
- 2015年 - 遺伝子・デリバリー研究会奨励賞[11]。
- 2016年 - 日本薬剤学会Global Education Seminar Presentation Award[11]。
- 2016年 - 日本薬学会関東支部奨励賞[11]。
- 2017年 - Elsevier Outstanding Reviewer Award for International Journal of Pharmaceutics[11]。
- 2019年 - 日本薬剤学会奨励賞[11][13]。
- 2020年 - 日本DDS学会奨励賞[11][14]。
脚注
[編集]註釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 「教員情報詳細」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b c d e f g h 「学歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「書誌事項」『CiNii 博士論文 - 効率的な経膣粘膜DNAワクチンの確立に向けた新規遺伝子ベクターならびに至適粘膜投与方法の開発』国立情報学研究所。
- ^ 学位授与番号乙第293号。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 「主な経歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b c d e 「専門分野」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b c d e f g h 「主要研究テーマ」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ “ALSや筋ジストロフィー 薬を届ける研究加速”. 日本経済新聞 電子版. 2020年4月28日閲覧。
- ^ 日経バイオテクONLINE. “日大、細胞膜透過性ペプチド修飾ミセルの経鼻投与でsiRNAを中枢に送達”. 日経バイオテクONLINE. 2020年4月28日閲覧。
- ^ “バイオ医薬品、脳の「関門」突破し治療 日大など”. 日本経済新聞 電子版. 2020年4月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 「受賞歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ 「受賞者」『Postdoctoral Presentation Award - 公益社団法人日本薬剤学会』日本薬剤学会。
- ^ 「受賞者一覧」『奨励賞 - 公益社団法人日本薬剤学会』日本薬剤学会。
- ^ 「2020年度授賞者」『日本DDS学会 | 学会賞のお知らせ』日本DDS学会。