金子幸彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

金子 幸彦(かねこ ゆきひこ、1912年1月5日 - 1994年7月25日)は、ロシア文学者、一橋大学名誉教授。

東京新宿津久戸町出身。私立早稲田中学校を経て、東京外国語学校ロシア語科卒。在学中治安維持法違反で逮捕され勾留される[1]

逓信省属を経て、1948年から旧制東京商科大学予科非常勤講師、1951年から一橋大学社会学部専任講師としてロシア語を担当[2][1]。1954年同助教授昇格、1957年同教授昇格。この間1953年から1972年まで北海道大学スラブ研究センター(現・北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)客員研究員。1977年一橋大学を定年退官[1]

ゼミの指導学生に中村喜和一橋大学教授)、左近毅大阪市立大学教授)[3]今井義夫工学院大学教授)、白倉克文東京工芸大学教授)、佐々木照央埼玉大学教授)、清水昭雄志學館大学教授)、藤井一行富山大学教授)、長縄光男横浜国立大学教授)[4]直野敦東京大学名誉教授)[5]多田博一大東文化大学教授)、栗生澤猛夫北海道大学名誉教授)[4]渡辺雅司(東京外国語大学名誉教授)[6]等。

著書[編集]

  • 伝記プーシキン 日本評論社 1948
  • ステンカ・ラージン 世界ノンフィクション全集 筑摩書房 1960
  • ロシヤ文学案内 別冊岩波文庫 1961
  • ロシヤ小説論 岩波書店 1975

翻訳[編集]

  • 過去と思索 アレクサンドル・ゲルツェン 全3巻 日本評論社(世界古典文庫)1947-1950
  • オブローモフ主義とは何か 今日といふ日はいつ来るか ドブロリューボフ 重石正己共訳 弘文堂書房(世界文庫)1947 のち単独訳で岩波文庫
  • プーシキン詩集 新星社 1948 のち岩波文庫
  • 生活のための闘い ドストエフスキーの「罪と罰」について ピーサレフ 京王書房 1948 のち岩波文庫
  • ロシヤにおける革命思想の発達について ゲルツェン 岩波文庫 1950 のち改版
  • カフカスのとりこ レールモントフ 小峰書店 1951(少年少女のための世界文学選)
  • 批評論 (ベリンスキー) ロシヤ民族と社会主義他 (ゲルツェン) モスクワからライプツィヒまで(ドブロリューボフ)世界大思想全集 河出書房 1954
  • 文学論 ゴーリキー 和久利誓一共訳 世界大思想全集 河出書房 1954
  • 抜都のリャザニ襲撃、ムーロムの候ピョートルとフェヴローニヤの物語、ラヂーシチェフ「ペテルブルグからモスクワへの旅」より 世界文学全集 河出書房 1954
  • イワンのばか トルストイ 岩波少年文庫 1955
  • 鋼鉄はいかに鍛えられたか N・オストロフスキー 岩波文庫 1955
  • 勇士ルスランとリュドミーラ姫 プーシキン 岩波少年文庫 1958
  • 父と子 ツルゲーネフ 岩波文庫 1959
  • ロシアの夜 ヴェーラ・フィグネル 和田春樹共訳 世界ノンフィクション全集 筑摩書房 1961
  • ロシア短篇名作集(編・共訳)学生社 1961
  • ムツイリ他 レールモントフ 世界文学大系 筑摩書房 1962
  • ルーヂン その前夜 ツルゲーネフ 世界文学大系 筑摩書房 1962
  • ドウブローフスキー物語 プーシキン 講談社少年少女新世界文学全集 1962
  • 過去と思索 世界文学大系(82.83) 筑摩書房 1964-66
  • 苦悩の中を行く アレクセイ・トルストイ 世界の文学 中央公論社 1967
  • 大尉の娘 プーシキン 世界文学全集 筑摩書房 1967
  • 何をなすべきか ニコライ・チェルヌィシェーフスキイ 岩波文庫(上下)1978-1980
記念論集
  • ロシアの思想と文学 その伝統と変革の道 恒文社 1977.1

脚注[編集]

[ヘルプ]