西田龍雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

西田 龍雄(にしだ たつお、1928年11月26日 - 2012年9月26日)は、日本言語学者京都大学名誉教授学術情報センター名誉教授、元日本学士院会員、文化功労者日本学士院恩賜賞受賞。

来歴・人物[編集]

大阪市生まれ。1951年京都大学文学部言語学科卒業。1956年京都大学大学院退学、京都大学非常勤講師就任。1958年京都大学文学部助教授1959年日本学士院賞1962年「西夏文字の分析並びに西夏語文法の研究」で京都大学より文学博士の学位を取得[1]1968年日本学士院恩賜賞受賞、1972年京都大学文学部教授、1986年から退官まで京都大学附属図書館長、1992年定年退官、京都大学名誉教授。1992年から学術情報センター副所長・教授、1997年財団法人東洋文庫研究員。

1994年朝日賞受賞、1999年日本学士院会員、2003年瑞宝重光章2005年京都府文化賞特別功労賞受賞、文部省学術情報センター名誉教授。2008年文化功労者。2012年9月26日心不全のため死去[2]。没日づけをもって正四位に叙された。

専門は東洋言語学。特に、チベット・ビルマ諸語研究1950年代末からの西夏文字の解読の仕事が高く評価された。映画「敦煌」(1988年公開)での監修考証にも協力している。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『西夏語の研究 ― 西夏語の再構成と西夏文字の解読』座右宝刊行会、1964年
  • 『生きている象形文字 モソ族の文化』中公新書、1966年
  • 『西夏文字 ― その解読のプロセス』紀伊国屋新書、1967年/単行版復刻 紀伊国屋書店、1994年
  • 『西番館訳語の研究 チベット言語学序説』松香堂、1970年
  • 『緬甸館訳語の研究 ビルマ言語学序説』松香堂、1972年
  • 『多続訳語の研究 新言語トス語の構造と系統』松香堂、1973年
  • 『西夏文華厳経』京都大学文学部、1975年-1977年
  • 『アジアの未解読文字 その解読のはなし』大修館書店、1982年
  • 『漢字文明圏の思考地図 東アジア諸国は漢字をいかに採り入れ、変容させたか』PHP研究所、1984年
  • 『西夏文字の話 シルクロードの謎』大修館書店、1989年
  • 『西夏王国の言語と文化』岩波書店、1997年
  • 『東アジア諸言語の研究〈1〉』京都大学学術出版会、2000年
  • 『生きている象形文字』五月書房、2001年
  • 『アジア古代文字の解読』中公文庫、2002年
  • 『西夏語研究と法華経 1-4』東洋哲学研究所、2007年

共編著ほか[編集]

  • 『言語学を学ぶ人のために』 世界思想社、1986年
  • 『文字贔屓 文字のエッセンスをめぐる3つの対話』 河野六郎、三省堂、1995年
  • 『言語学大辞典 別巻』 河野六郎、千野栄一共編著、三省堂、2001年
  • 『東方学 第119号 「学問の思い出」 西田龍雄博士を囲んで』(東方学会、2010年1月)、弟子等との座談での回想を収録。

脚注[編集]