石弘之

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石 弘之(いし ひろゆき、1940年5月28日 - )は、日本環境ジャーナリスト環境問題研究者。専門は地球環境論[1]朝日新聞編集委員を経て東京大学教授、駐ザンビア特命全権大使等を歴任した。

その他にも、国連環境計画上級顧問、国連開発計画上級顧問、東欧環境センター常任理事、国際協力機構参与、通商産業省産業構造審議会委員、運輸省運輸政策審議会環境部会長、持続可能な開発のための日本評議会議長などを務めた。

来歴[編集]

東京市(現東京都豊島区)生まれ[要出典]1953年東京教育大学附属小学校(現・筑波大学附属小学校)卒業、1959年同中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)卒業[要出典]1965年東京大学教養学部教養学科卒業[1]

同年、朝日新聞社に入社し[1]、静岡支局、長野支局、東京本社科学部記者を経験する[2]。1979年ニューヨーク特派員[2]。1983年帰国して東京本社科学部次長[要出典]1985年、アフリカ駐在編集委員兼国連環境計画上級顧問[2]1987年に帰国して編集委員[2]1994年朝日新聞社を退社し[2]デビッド・スズキ財団研究所研究員[要出典]

1996年東京大学大学院総合文化研究科教授(国際環境科学担当)[1]1999年4月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授(開発環境学担当)[要出典]2002年10月、駐ザンビア特命全権大使[1]2005年5月北海道大学大学院公共政策学連携研究部特任教授、2008年4月、東京農業大学教授。国際日本文化研究センター客員教授も務めた。[要出典]

親族[編集]

受賞[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『蝕まれる地球』(朝日新聞社、1979)
  • 『蝕まれる森林』(朝日新聞社、1985)
  • 『地球生態系の危機:アフリカ奥地からのリポート』(筑摩書房、1987)
  • 『地球環境報告』(岩波新書、1988)
  • 『いま地球がたいへんだ(地球の健康診断)』(草土文化、1990)
  • 『地球破壊七つの現場から』(朝日選書、1990)
  • 『地球への警告』(朝日文庫、1991)
  • 酸性雨』(岩波新書、1992)
  • 『崩壊する地球生態系:アフリカからの報告」(ちくま学芸文庫、1993)
  • 『インディオ居留地:地球破壊で追われる先住民』(朝日選書、1994)
  • 『このままだと「20年後の地球」はこうなる:プロローグ篇』 (20年後シリーズ)(カタログハウス、1996)
  • 『地球環境報告Ⅱ』(岩波新書、1998)
  • 『知られざる地球破壊』 (小学館文庫、2000)
  • 『私の地球遍歴:環境破壊の現場を求めて』(講談社、2002/洋泉社MC新書、2008)
  • 『世界の森林破壊を追う:緑と人の歴史と未来』(朝日選書、2003)
  • 『子どもたちのアフリカ:「忘れられた大陸」に希望の架け橋を』(岩波書店、2005)
  • 『地球・環境・人間』(岩波書店、2006)
  • 『地球・環境・人間Ⅱ』(岩波書店、2008)
  • 『地球環境「危機」報告:いまここまできた崩壊の現実』(有斐閣、2008)
  • 『キリマンジャロの雪が消えていく:アフリカ環境報告』(岩波新書、2009)
  • 『火山噴火・動物虐殺・人口爆発:20万年の地球環境史』(洋泉社・歴史新書、2010)
  • 『地球環境の事件簿』(岩波書店、2010)
  • 『名作の中の地球環境史』(岩波書店、2011)
  • 『歴史を変えた火山噴火:自然災害の環境史』(世界史の鏡)(刀水書房、2012)
  • 『地球環境と人類史:最新研究で読む』(洋泉社、2016)
  • 『感染症の世界史:人類と病気の果てしない戦い』(洋泉社、2014/KADOKAWA、2018)
  • 『環境再興史:よみがえる日本の自然』(KADOKAWA、2019)
  • 『砂戦争:知られざる資源争奪戦』(KADOKAWA、2020)
  • 『図解 感染症の世界史』(KADOKAWA、2021)

共著[編集]

  • 柏原精一)『自然界の密航者』(朝日新聞社、1986)
  • 岡島成行原剛)『徹底討論地球環境:環境ジャーナリストの「現場」から』(福武書店、1992)
  • 渡辺正編、鈴木英夫鈴木基之)『地球環境を考える』(丸善、1994)
  • 平山郁夫高野孝子)『世界遺産のいま』(朝日新聞社、1998)
  • 安田喜憲湯浅赳男)『環境と文明の世界史:人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ』(洋泉社、2001)
  • 石紀美子)『鉄条網の歴史:自然・人間・戦争を変貌させた負の大発明』(洋泉社、2013)

編著[編集]

共編著[編集]

訳書[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]