生息地

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生息地(せいそくち)とは、生物が主に生息する区域を指す。陸地だけではなく海域をさすこともあり、その場合は生息域(せいそくいき)という表現も使われる。動物の名前に地名が入っている場合は生息地の名前ということが多い。植物の場合には自生地ともいう。

概要[編集]

一般にいうところの生息地は、所定の生物がもともと生活していた地域を指し、それらの生物はその地域によく順応しており、またその生物が繁殖に適した自然環境があることを意味する。

生物はその生活する地域において、数千年から数万年以上にも及ぶ長い期間をそこで過ごし、その地域の環境に順応したわけだが、そういった環境は他に同一の状況がない場合も少なからずあり、それら地域の環境が何らかの影響で変化した際には、地域の環境に依存して生活していた生物にとって、大きな試練となる。

こと世代交代が緩やかな生物では、こういった環境への順応変化(適者生存進化など)も緩やかな傾向が強く、特に人間の生活活動の介在など、数十から数百年未満の短い期間における劇的な環境の変化が発生した場合には、本来の生息域からまったく別の環境に投げ出されることにも等しく、その場合において地域に生活する生物の絶滅などといった問題も懸念される(後述)。

その一方で、比較的ありふれた地域で生活している生物や、環境の状態に揺らぎがあり適応範囲の広い生物は、広い範囲に適応できる可能性を持つため、種として有利にその生息域を広げることが可能である。これは繁殖と運動能力などによって自然に拡散する場合もあるが、人為的に運搬されたことによる外来種のように、運ばれていった先によく順応しすぎ、土着生物の生存を脅かす場合もある。

さまざまな動物の生息地[編集]

さまざまな植物の自生地[編集]

  • スギ - 日本特産で、他の地域での自生地はない。
  • オサバグサ - 日本特産で、他の地域での自生地はない。
  • レブンウスユキソウ - 日本の礼文島などの高山植物。
  • リシリヒナゲシ - 日本の利尻島などの高山植物。
  • ヒマラヤのブルーポピー - メコノプシス属の中で、青い花弁を着けるヒマラヤ特産のケシで、他の地域での自生地はない(青い花弁であり、ブータンでは国花に指定されているが、他のヒマラヤ周辺の多数の株が自生している地域では、棘のある厄介な雑草扱いである)。
  • プルームポピー - 日本特産のタケニグサ(ケナシチャンパギク、マルバタケニグサを含む。自生地である日本では、雑草扱いされている場合が多い)と、中国大陸原産の小果博落廻の2種のみの属で狭い範囲での自生地。

絶滅[編集]

動物が持つ生息地、植物の生育している自生地は、その動物・植物にとって最も生活・生育しやすい場所・環境であるため、生息地の環境が開発などにより変化すると、動物・植物が絶滅することもある。

ビオトープ[編集]

ビオトープ[疑問点]、生物の住環境を人為的に再現する試みで、生態系の構築を目標とする。この場合、動物と植物から微生物に至るまでの生態系を構築することを意味している。この活動により、たとえば一度破壊された生態系を復旧させたり、周囲の開発で失われた生態系を保存して、地域に生息していた生物のシェルター(避難所)にすることが行われる。日本では水辺生態系を再構築する試みがよく知られているが、もともとは水辺だけに限定された概念ではない。

生物の生存にはが不可欠となるが、水を循環させるためにポンプなど機械装置の助けを借りる場合もある(河川から支流を作る場合もある)ものの、それ以外は自然な状況の再現を目指しており、そこでは昆虫小鳥などの小動物が自由に、ときには他の生物を捕食したり、逆に捕食されたりしながら生活できるようにする。

どの程度の規模・環境を再現するかは設置・運営側の意向にも拠りまちまちではあるものの、往々にしてその活動は数年にも及ぶ期間を掛けて安定させることが行われている。こういった活動の一部はバイオスフィア2などのように、将来的な宇宙開発に向けて、地球環境外で地球の自然環境を再構築するための研究にも、その裾野を見いだすことが可能である。

関連項目[編集]