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特に[[2005年]]に代表作『[[サマータイムマシン・ブルース]]』が[[映画]]化されてから人気が上昇し、[[2009年]]には『[[曲がれ!スプーン]]』(原作『冬のユリゲラー』)も映画化された。
特に[[2005年]]に代表作『[[サマータイムマシン・ブルース]]』が[[映画]]化されてから人気が上昇し、[[2009年]]には『[[曲がれ!スプーン]]』(原作『冬のユリゲラー』)も映画化された。

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== 沿革 ==
== 沿革 ==

2013年6月17日 (月) 04:06時点における版

ヨーロッパ企画(ヨーロッパきかく)は、日本劇団上田誠主宰。1998年結成。

概要

主宰・上田誠の脚本・演出による群像コメディを上演する演劇公演の他、イベント、映像製作、ラジオ等、「劇団」という枠を超えた活動を特徴とする。京都にある上田製菓(通称ヨーロッパハウス)を拠点とし、東京大阪をはじめ日本各地で活動する。

特に2005年に代表作『サマータイムマシン・ブルース』が映画化されてから人気が上昇し、2009年には『曲がれ!スプーン』(原作『冬のユリゲラー』)も映画化された。

2012年の舞台「月とスイートスポット」では拙者ムニエルより加藤啓、劇団ロロより望月綾乃が客演として参加し、舞台の幅を広げている。[1]

沿革

  • 1998年 同志社大学のサークル「同志社小劇場」内でユニット結成。2000年、独立。
  • 2002年 『冬のユリゲラー2002』にて初の東京公演。
  • 2002年 『ロードランナーズ・ハイ』にて、「よしもとrise演劇祭」優勝。
  • 2003年 『空前のクイズアワー』にて、ライブハウスを中心に全国13箇所を巡る。
  • 2005年 『サマータイムマシン・ブルース』が本広克行監督により映画化。
  • 2006年 『ブルーバーズ・ブリーダーズ』は、京都-東京-福岡-札幌-大阪-米原-福山という、若手劇団としては異例の7都市の劇場を巡る。
  • 2009年 『曲がれ!スプーン』(原作『冬のユリゲラー』)が本広克行監督により映画化。

主なメンバー

役者のメンバーもそれぞれスタッフワークを兼任する。他に専任スタッフが多数いる。

  • 上田誠(主宰、脚本、演出など)
  • 諏訪雅(役者、制作など)
  • 永野宗典(役者、小道具、脚本、演出など)
  • 本多力(役者、制作など)
  • 石田剛太(役者など)
  • 酒井善史(役者、舞台美術、ロボット製作など)
  • 中川晴樹(役者、ラジオ構成作家など)
  • 土佐和成(役者など)
  • 角田貴志(役者、デザイン、イラストレーション、ラジオ構成作家など)
  • 山脇唯(役者など)
  • 西村直子(役者など)
  • 黒木正浩(役者、映画監督、など)

以前所属していたメンバー

  • 瀬戸中基良(役者など)
  • 松田暢子(役者など)
  • 清水智子(役者など)
  • 伊藤紘介(役者など)
  • 玉田晋平(役者など)
  • 坪倉英夫(役者など)

演劇公演

京大の石垣に立て看板をするのが、同志社小劇場時代からの恒例。第17回公演「平凡なウェーイ」(2005年3月)
  • 第1回公演「ところで、君はUFOを見たか?」(1998年)
  • 第2回公演「翼よごらんあれが恋の灯だ」(1999年)
  • 第3回公演「戦う」(1999年)
  • 第4回公演「翼よごらんあれが恋の灯だ(再演)」(1999年)
  • 第5回公演「苦悩のピラミッダー」(2000年)
  • 第6回公演「衛星都市へのサウダージ」(2000年)
  • 第7回公演「冬のユリゲラー」(2000年)
  • 第8回公演「サマータイムマシン・ブルース」(2001年)
  • 第9回公演「12人の追い抜けないアキレス」(2001年)
  • 第10回公演「冬のユリゲラー2002」(2002年)
  • 第11回公演「ロードランナーズ・ハイ」(2002年)
  • 第12回公演「囲むフォーメーション」(2003年)
  • 第13回公演「サマータイムマシン・ブルース2003」(2003年)
  • 第14回公演「空前のクイズアワー」(2003年)
  • 第15回公演「ムーミン」(2004年)
  • 第16回公演「インテル入ってない」(2004年)
  • 第17回公演「平凡なウェーイ」(2005年)
  • 第18回公演「サマータイムマシン・ブルース2005」(2005年)
  • 第19回公演「囲むフォーメーションZ」(2005年)
  • 第20回公演「Windows5000」(2006年)
  • 第21回公演「ブルーバーズ・ブリーダーズ」(2006年)
  • 第22回公演「苦悩のピラミッダー」(2007年)
  • 第23回公演「冬のユリゲラー」(2007年)
  • 第24回公演「衛星都市へのサウダージ」(2007年)
  • 第25回公演「火星の倉庫」(2007年)
  • 第26回公演「あんなに優しかったゴーレム」(2008年)
  • 第27回公演「ボス・イン・ザ・スカイ」(2009年)
  • 第28回公演「曲がれ!スプーン」(2009年)
  • 第29回公演「サーフィンUSB」(2010年)
  • 第30回公演「ロベルトの操縦」(2011年)
  • 第31回公演「月とスイートスポット」(2012年)

DVD

公演映像をメインコンテンツとし、公演の舞台裏や副音声、映像作品、イベントでのコント映像など複数の特典映像を加えてリリースする。価格は全て2,500円。一般の演劇のDVDより安価であることと、特典映像のボリュームが特徴。以下の他、『サマータイムマシン・ブルース2005』が東芝エンタテインメント株式会社より発売(2,800円)。

  • サマータイムマシン・ブルース2003
  • ロードランナーズ・ハイ+ロー
  • ムーミン
  • 12人の追い抜けないアキレス ~ヨーロッパ企画オールドファッション~
  • 平凡なウェーイ
  • Windows5000
  • ブルーバーズ・ブリーダーズ
  • ゴルフ
  • 苦悩のピラミッダー
  • 冬のユリゲラー
  • 衛星都市へのサウダージ
  • 火星の倉庫
  • あんなに優しかったゴーレム
  • ボス・イン・ザ・スカイ
  • 第5回ショートショートムービーフェスティバル作品集

主なイベント

ショートショートムービーフェスティバル(2004 - 2011年)
「5分以内」という条件の下、ヨーロッパ企画メンバー、ゲスト監督、一般応募の作品を織り交ぜて上映し、観客の投票によってグランプリを決める。実験的な作品を積極的に上映することで、映画の裾野を拡げることも、開催趣旨のひとつ。
ヨーロッパスタジオ祭り(2005 - 2007年)
公式サイトの一部、「ヨーロッパスタジオ」にて行われるオンラインイベント。チャットによる仮想ステージの他、さまざまな企画が毎日約2時間(企画によっては24時間)、1週間連続で行われる。
ふじだなサミット(2006年)
上田誠、伊藤紘介によるユニット、ふじだなサミットの集会。古い漫画、本、CD、おもちゃなど(案件と呼ぶ)をそれぞれが持ち寄り、討論する。
黒木祭(2007 - 2008年)
「ヨーロッパ企画」内における自主映画製作集団 「黒木組」による作品を一挙公開。サプライズあり。

関わりの深い人物・集団

テレビ・ラジオ番組

テレビ
ラジオ

関連書籍

  • 上田誠:著『曲がれ!スプーン』 早川書房ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉、2009年10月初版発行、ISBN 978-4-15-209077-5。 - 表題作と『サマータイムマシン・ブルース』、短篇小説『犬も歩けば』を収録。
  • ヨロッパ通信 - アンオフィシャルパンフレット。編集長は諏訪雅。表紙は本秀康。第10号まで刊行されている(2012年11月現在)。

脚注

  1. ^ INLIFE 有名人が語る男前の条件「ヨーロッパ企画」
  2. ^ 『ヨロッパ通信 第10号』(2012年11月9日発行)21ページより。

外部リンク