樋口清之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
この項目に含まれる文字は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。

樋口 清之(ひぐち きよゆき、1909年1月1日 - 1997年2月21日)は日本の考古学者歴史作家國學院大學名誉教授。國學院大學文学博士。専門は考古学民俗学紫綬褒章受章。

人物[編集]

奈良県桜井市生まれ。旧制奈良県立畝傍中学校を経て、1932年に國學院大學文学部史学科卒業。1934年から國學院大學予科講師、1945年予科教授、1946年学部教授、1979年に定年退職して國學院大學名誉教授、また國學院大學栃木短期大学学長。1995年に退職。1955年に國學院大學から文学博士の学位を取得。

考古学者としては静岡県登呂遺跡の発掘などを行い日本考古学の黎明期を支えた。また民俗学・文化人類学など幅広い研究活動を行い柳田國男に並ぶ学界の権威であった。弟子・教え子に苗字研究家の丹羽基二がいる。

一般向けの歴史の啓蒙書を数多く発表しており、代表作として『梅干と日本刀』『逆・日本史』などが挙げられる。教科書的な歴史書からは忘れられがちな庶民生活の視点から、歴史の大局を描き出す。

1930年前後生まれの渡部昇一谷沢永一と、互いの著書の推奨文や解説を書きあっている。

代表作『梅干と日本刀』から、「うめぼし博士」「梅干先生」とも称される。

1973年に紫綬褒章、1975年に日本放送文化賞

エピソード[編集]

  • 中学生のころ調査のために三輪山の禁足地に入ったことがある。
  • 吉川英治が小説『宮本武蔵』を執筆していた頃、時代考証の面で協力していた。この時に創作した事柄が、歴史的事実として文献に記載される事もあり、後に本人が驚いている。
  • 松本清張のブレーンも務めていたことがあるという。
  • 教え子に伊藤文学がおり、いっしょにテレビ出演もしたことがある。
  • フジテレビの時代劇『三匹の侍』とNHKのテレビドラマ『ポーツマスの旗』(1981年)で時代考証を担当。

著書[編集]

  • 『大和竹内石器時代遺蹟』大和国史会、1936年
  • 『日本原始文化史』三笠書房、1939年
  • 『日本古代産業史』四海書房、1943年
  • 『日本のあけぼの』文人社、1948年
  • 『万葉女人』蒼明社、1948年
  • 『日本のあゆみ』文人社、1949年
  • 『日本女性の生活史』文人社、1950年
  • 『日本歴史表覧』蒼明社、1950年
  • 『東京五千年史話』家城書房、1950年
  • 『日本史要』國學院大學出版部、1951年
  • 『日本歴史要覧』犀書房、1954年
  • 『東京の歴史』長谷川書房、1955年
  • 『日本原始文化』弘文堂、1955年
  • 『日本の歴史 1-6』福村書店、1956-1964年
  • 『人類学概論』犀書房、1960年
  • 『日本木炭史』全国燃料会館、1960年
  • 『日本食物史』柴田書店、1960年
  • 『東京の歴史』弥生書房、1961年
  • 『紅塵三百五十年』弥生書房、1961年
  • 『考古学こぼれ話』学生社、1962年
  • 『木炭の文化史』東出版、1962年
  • 『日本人の起源』有紀書房、1963年
  • 『発掘』学生社、1963年
  • 『恋文から見た日本女性史』講談社、1965年
  • 『史実江戸 1-5』芳賀書店、1967-1968年
  • 『日本の神話』主婦の友社、1969年
  • 『旅の心 近畿』あすの書房、1970年
  • 『くらしの博物館』新人物往来社、1971年
  • 『日本人の知恵の構造』学生社、1972年
  • 『日本史再発見』文研出版、1973年
  • 『出身県でわかる日本人診断』講談社、1973年
  • 『日本人再発見』文研出版、1974年
  • 『梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史』祥伝社、1974年(のち『梅干と日本刀』上巻)
  • 『梅干と日本刀 続 日本人の活力と企画力の秘密』祥伝社、1975年(のち『梅干と日本刀』中巻)
  • 『おふくろ 心と生活のふるさと』草思社、1976年
  • 『梅干と大福帳』祥伝社、1976年(のち『梅干と日本刀』下巻)
  • 『日本風俗の起源99の謎 礼儀作法とはなにか』サンポウ、1976年
  • 『日本風俗の起源99の謎 続 衣食住を探求する』サンポウ、1976年
  • 『はだかの日本史』主婦の友社、1976年
  • 『食べる日本史』柴田書店、1976年
  • 『日本おんな囃』文化放送開発センター、1976年
  • 『関東人と関西人』ホーチキ商事、1976年
  • 『日本人の知恵』日本放送出版協会、1976年
  • 『秘密の日本史』祥伝社、1977年
  • 『おやじ待望論』千曲秀版社、1977年
  • 『亡びない日本人』泰流社、1977年
  • 『日本人の履歴書』主婦の友社、1977年
  • 『女王卑弥呼99の謎』産報ジャーナル、1977年
  • 『歴史を見る目』ごま書房、1977年
  • 『こめと日本人』家の光協会、1978年
  • 『日本人の育ての知恵』PHP研究所、1978年
  • 『大和の海原』千曲秀版社、1978年
  • 『縁の下の日本史』朝日ソノラマ、1978年
  • 『逆ねじの思想』朝日イブニングニュース社、1978年
  • 『私の鎌倉案内』主婦の友社、1978年
  • 『まつりと日本人』家の光協会、1978年
  • 『説得力』徳間書店、1978年
  • 『装いのこころ』日本書籍、1979年
  • 『私の奈良案内』主婦の友社、1979年
  • 『日本人の歴史1 自然と日本人』講談社、1979年
  • 『日本人の歴史2 食物と日本人』講談社、1979年
  • 『日本人の歴史3 お金と日本人』講談社、1979年
  • 『日本人の歴史4 性と日本人』講談社、1980年
  • 『日本人の歴史5 医術と日本人』講談社、1982年
  • 『日本人の歴史6 装いと日本人』講談社、1980年
  • 『日本人の歴史7 旅と日本人』講談社、1980年
  • 『日本人の歴史8 遊びと日本人』講談社、1980年
  • 『日本人の歴史9 笑いと日本人』講談社、1982年
  • 『日本人の歴史10 夢と日本人』講談社、1982年
  • 『日本人の歴史11 禁忌と日本人』講談社、1982年
  • 『日本人の歴史12 悪と日本人』講談社、1982年
  • 『柔構造のにっぽん人』朝日出版社、1980年
  • 『足の下の日本史』家の光協会、1980年
  • 『日本のシルクロード』主婦の友社、1981年
  • 『化粧の文化史』国際商業出版、1982年
  • 『名字の本』角川書店、1986年
  • 『うめぼし博士の逆・日本史』全4巻 祥伝社、1986-1988年
  • 『人づきあいの日本史』天山出版、1988年
  • 『江戸性風俗夜話』河出書房新社、1988年
  • 『日本人はなぜ水に流したがるのか』エムジー、1989年
  • 『お江戸街めぐり』河出書房新社、1989年
  • 『素顔の日本史』天山出版、1989年
  • 『「温故知新」と「一所懸命」』NTT出版、1991年
  • 『日本「ならわし」なるほど雑学』天山出版、1991年
  • 『歴史の真相に迫る 謎だらけの日本史』大陸書房、1992年
  • 『歴史の秘密ウラ話』大陸書房、1992年
  • 『女王卑弥呼の謎』広済堂出版、1992年
  • 『樋口清之博士のおもしろ雑学日本「意外」史』三笠書房、1992年
  • 『日本人と人情』2冊 大和書房、1994年
  • 『食べる日本史』朝日新聞社、1996年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座1 日本人は優秀である』ごま書房、1997年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座2 日本人と水の発想』ごま書房、1997年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座3 日本人の才覚』ごま書房、1997年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座4 日本人のお家芸 逆発想法』ごま書房、1997年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座5 やさしい日本人さびしい日本人』ごま書房、1997年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座6 衣・食・住に見る日本人の精神構造』ごま書房、1997年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座7 女の知恵が歴史を変えた』ごま書房、1998年
  • 『梅干し博士の日本再発見講座8 日本史隠された真相』ごま書房、1998年
  • 『新・梅干しと日本刀』祥伝社、2000年
  • 『日本人の美点』ゴマブックス、2003年
共著

関連項目[編集]

外部リンク[編集]