杉本美香
獲得メダル | ||
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日本 | ||
柔道 | ||
世界柔道選手権 | ||
金 | 2010 東京 | 78kg超級 |
金 | 2010 東京 | 無差別 |
銅 | 2011 パリ | 78kg超級 |
銅 | 2008 ルヴァロワ=ペレ | 無差別 |
銅 | 2011 チュメニ | 無差別 |
世界団体 | ||
金 | 2008 東京 | 78kg超級 |
ワールドマスターズ | ||
銀 | 2011 バクー | 78kg超級 |
銅 | 2012 アルマトイ | 78kg超級 |
グランドスラム | ||
金 | 2011 東京 | 78kg超級 |
金 | 2009 リオ | 78kg超級 |
アジア大会 | ||
金 | 2010 広州 | 78kg超級 |
アジア柔道選手権 | ||
金 | 2005 タシュケント | 78kg超級 |
金 | 2005 タシュケント | 無差別 |
金 | 2008 済州 | 無差別 |
銀 | 2004 アルマトイ | 無差別 |
杉本 美香(すぎもと みか、1984年8月27日 - )は、兵庫県伊丹市出身の、日本の柔道選手である。階級は78kg超級。現在はコマツに所属。166cm、97kg。
人物
小学校3年の時に硬式テニスを始めるがいまいち馴染めず、2年ほどして柔道に転向する[1]。
夙川学院中学時代には団体戦で全国優勝を果たした。
市立汎愛高校進学後は全国高校選手権で優勝するなどジュニアの頃から期待されていた選手で、筑波大学に入学してからはシニアでも活躍するが、この階級の第一人者である塚田真希にはなかなか勝てなかった。
しかし、2009年の体重別ではその塚田から一本を取って優勝を果たす。そのすぐ後に開催された全日本選手権では塚田に敗れるも、3位となる。
2010年には、昨年に引き続いて体重別の決勝で塚田を破り2連覇を達成するものの、全日本選手権の決勝では塚田に一本負けを喫して2位にとどまる。
9月に東京で開催された世界選手権では、最初の3試合を一本勝ち、続く準決勝でもキューバのイダリス・オルティスを払腰で一蹴すると、決勝では中国の秦茜を積極的に攻め立て反則勝ちを収めて、オール一本勝ちで優勝を果たす[2]。
さらに無差別にも出場して、準決勝まで順当に勝ちあがり、決勝では78kg超級に続いての対戦となった秦茜から有効を奪って優勢勝ちして、イングリッド・ベルグマンス、高鳳蓮につぐ史上3人目の世界選手権2階級制覇を果たす[3]。
11月のアジア大会決勝では、世界選手権に続く対戦となった地元の秦茜を相手に接戦となったものの判定(2-1)で破り優勝する[4]。
2011年に入ると、ワールドマスターズでは決勝で田知本愛に敗れて2位に終わるが、グランプリ・デュッセルドルフでは優勝を果たす。続く体重別で3連覇を成し遂げると、全日本柔道選手権大会では初優勝を果たす[5]。
8月のパリでの世界選手権では準決勝GSで秦茜に一本負けを喫するが、3位決定戦で田知本に指導2で優勢勝ちして3位とはなるものの、自身27回目の誕生日を金メダルで飾ることはできなかった[6]。
10月にロシアのチュメニで開催された世界柔道選手権大会無差別では、準決勝で佟文に終了間際に一本負けを喫するが、3位決定戦では秦茜を2-1の判定で辛くも破って3位となった[7]。
12月のグランドスラム・東京では準決勝でルツィヤ・ポラウデルを内股で破ると、決勝では田知本を3-0の判定で破り優勝を飾った[8]。
2012年1月には ワールドマスターズに出場するが、準決勝で秦茜に指導3で敗れて3位に終わった[9]。
4月の全日本柔道選手権大会では、決勝で山梨学院大学の山部佳苗に体落の技ありと指導2を取られて敗れて、今大会2連覇はならなかった[10]。
5月の選抜体重別では決勝で山部を延長戦において背負投の有効で破って今大会4連覇を飾り、ロンドンオリンピック代表に選出された[11]。
IJF世界ランキングは1160ポイント獲得で4位(12/5/7現在)。
戦績
- 1999年 - 全国中学校柔道大会 団体戦 優勝
- 2001年 - 全国高等学校柔道選手権大会 2位
- 2002年 - 全国高等学校柔道選手権大会 優勝
- 2002年 - フランスジュニア国際 優勝
- 2003年 -2008年 - 選抜体重別 3位
- 2003年 - ユニバーシアード 無差別 2位
- 2003年 - 全日本ジュニア 優勝
- 2003年 - 福岡国際女子柔道選手権大会 78kg超級 3位
- 2004年 - アジア柔道選手権大会 無差別 2位
- 2005年 - チェコ国際 優勝
- 2005年 - アジア柔道選手権大会 78kg超級 優勝
- 2005年 - アジア柔道選手権大会 無差別 優勝
- 2005年 - 学生体重別 優勝
- 2005年 - 講道館杯 優勝
- 2005年 - 福岡国際女子柔道選手権大会 78kg超級 2位
- 2005年 - 福岡国際女子柔道選手権大会 無差別 3位
- 2006年 - ハンガリー国際 優勝
- 2006年 - 全日本柔道選手権大会 3位
- 2007年 - ユニバーシアード 78kg超級 3位
- 2007年 - 東アジア柔道選手権大会 78kg超級 優勝
- 2007年 - 講道館杯 2位
- 2008年 - アジア柔道選手権大会 無差別 優勝
- 2008年 - 東アジア柔道選手権大会 78kg超級 2位
- 2008年 - 世界団体 優勝
- 2008年 - 講道館杯 優勝
- 2008年 - 嘉納杯 2位
- 2008年 - 世界柔道選手権大会 無差別 3位
- 2009年 - ワールドカップ・ウィーン 2位
- 2009年 - グランプリ・ハンブルク 2位
- 2009年 - 選抜体重別 優勝
- 2009年 - 全日本柔道選手権大会 3位
- 2009年 - グランドスラム・リオデジャネイロ 優勝
- 2009年 - 講道館杯 2位
- 2010年 - 選抜体重別 優勝
- 2010年 - 全日本柔道選手権大会 2位
- 2010年 - 世界柔道選手権大会 78kg超級 優勝
- 2010年 - 世界柔道選手権大会 無差別 優勝
- 2010年 - アジア大会 78kg超級 優勝
- 2011年 - ワールドマスターズ 2位
- 2011年 - グランプリ・デュッセルドルフ 優勝
- 2011年 - 選抜体重別 優勝
- 2011年 - 全日本柔道選手権大会 優勝
- 2011年 - 世界柔道選手権大会 3位
- 2011年 - 世界団体 2位
- 2011年 - 世界柔道選手権大会(無差別) 3位
- 2011年 - グランドスラム・東京 優勝
- 2012年 - ワールドマスターズ 3位
- 2012年 - 全日本柔道選手権大会 2位
- 2012年 - 選抜体重別 優勝
脚注
- ^ 「解体新書 杉本美香」近代柔道 ベースボールマガジン社、2010年8月号、96-99頁
- ^ 杉本が技のキレで金メダル/世界柔道 日刊スポーツ 2010年9月9日
- ^ 日本女子初の快挙!杉本が2冠/世界柔道 サンケイスポーツ 2010年9月13日
- ^ 世界女王・杉本、意地の金メダル スポーツニッポン 2010年11月14日
- ^ エースの自覚で初制覇=新女王は杉本-全日本女子柔道 時事通信 2011年4月17日
- ^ 杉本銅も「全然ダメです」/世界柔道 日刊スポーツ 2011年8月28日
- ^ 杉本、橋口が3位=世界無差別級柔道 時事通信2011年10月29日
- ^ エース杉本、気迫で判定引き寄せる サンケイスポーツ 2011年12月11日
- ^ 西山将が初優勝=上川は決勝で敗れる-柔道マスターズ大会 時事通信 2012年1月15日
- ^ 山部初V、昨年女王杉本下す/柔道 日刊スポーツ 2012年4月15日
- ^ 海老沼、杉本らが優勝=五輪代表確実に-全日本体重別柔道 時事通信 2012年5月12日