山川駅

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山川駅
駅舎
駅舎
やまかわ
Yamakawa
指宿 (4.3km)
(4.2km) 大山
所在地 鹿児島県指宿市山川成川7321番地
所属事業者 JR logo (kyushu).svg九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 指宿枕崎線
キロ程 50.0km(鹿児島中央起点)
電報略号 マワ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
206人/日(降車客含まず)
-2014年-
乗降人員
-統計年度-
409人/日
-2014年-
開業年月日 1936年昭和11年)3月25日
備考 簡易委託駅
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ホーム
無人化されていた時期には、標柱の日本最南端の有人駅の部分が板で覆い隠されていた(2016年5月7日)
待合室の様子

山川駅(やまかわえき)は、鹿児島県指宿市山川(やまがわ)成川にある、九州旅客鉄道(JR九州)指宿枕崎線である。

概要[編集]

旧・山川町の代表駅。隣の指宿駅と共に指宿枕崎線の運行の拠点となっている。鹿児島中央駅方面からのほとんどの列車が当駅で折り返し、この先枕崎駅方面は本数が大幅に減る。

JRグループの有人駅は当駅が最南端で、駅前には「JR日本最南端の有人駅」の標柱がある。2016年3月26日に無人化されたため、板で文字の部分を覆い隠す処置がとられていたが、同年10月3日より簡易委託駅として窓口営業が一部再開されたことで、板が取り外された[1]。当駅が無人駅であった期間は、JRグループ最南端の有人駅は指宿駅となっていた。台湾の領有権を喪失してから1960年3月22日西大山駅が開業するまでは日本最南端の駅だった。

市町村合併に伴い現在は指宿市に編入されているが、旧揖宿郡山川町の時代から一貫して町名、地名とも「やまがわ」であり、駅名は「やまかわ」と濁らない。

歴史[編集]

山川への鉄道は、昭和に入ってから建設が進み、1930年(昭和5年)に西鹿児島(後の鹿児島中央駅) - 五位野間を皮切りに延長工事が進み、1936年(昭和11年)3月25日に山川までの区間が指宿線として全通した[2]。開通当初の駅舎は木造で、宿舎や浴場も備えているものであった[3]。さらに、南薩鉄道(鹿児島交通)の加世田 - 枕崎間延伸工事に合わせ、山川と枕崎を結ぶ鉄道が企画され、鹿児島南海鉄道が設立されて1928年(昭和3年)2月13日には免許も得ていたが、その後事情により会社は解散された[3]

第二次世界大戦後、枕崎線、あるいは指宿新線の名前で1957年(昭和32年)に延長工事に着工し[2]、1960年(昭和35年)3月22日に山川 - 頴娃間が開通した[4]。1963年(昭和38年)10月31日に枕崎までが全通し、路線名が指宿枕崎線に改称された[4]。こうした延長工事により山川駅の果たす役割が大きくなったこともあり、1964年(昭和39年)に駅舎が建て替えられ、鉄筋コンクリート造のものとなった。

この頃、博多と結ぶ準急「かいもん」、宮崎と結ぶ準急「錦江」などが設定され、優等列車が山川へ運行されるようになった[2]。その後急行となり、廃止されていた時期を挟みながら運行が継続されていたが、1980年(昭和55年)10月になり廃止となった[5]。また貨物営業もこの時点で廃止となった[4]

指宿市に合併前の山川町では、路線や駅の廃止の危機を感じ、JR利用促進の対策を考え、1993年(平成5年)より町職員の鹿児島市への出張をJR利用に切り替え、1995年(平成7年)には駅付近に町営無料駐車場を整備し、また駅での定期券購入を呼び掛けるなどの対策を実施してきた[6]。しかし1994年(平成6年)4月1日には直営駅から委託駅となり[7]、2016年(平成28年)3月26日には駅が無人化された[8]。指宿市では、観光客にとっても重要な拠点であると判断して、JR九州から簡易委託を受けて、地元の女性グループに依頼して同年10月3日から平日朝夕に時間帯を限定して再び窓口営業を実施するようになった[9]

年表[編集]

駅構造[編集]

1964年(昭和39年)に建て替えられた鉄筋コンクリート造の駅舎が供用されている[3]。駅舎の壁には、タイル張りのツマベニチョウが描かれている[7]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは構内踏切で連絡している。1番のりばと2番のりばに方面の区別はないが、1番ホーム(駅舎側)5両分、2番ホーム3両分と、1番ホームのほうが長くなっている。おもに1番のりばを利用し、列車交換などで到着時に1番のりばが空いていない時に2番のりばを使用する。

指宿市がJR九州から委託を受け、地元住民が駅業務を行う簡易委託駅である。営業時間は平日のみ、7時~9時・16時~18時となる。自動券売機が設置されている。自動券売機は現金(紙幣は1000円のみ)のみ対応でオレンジカードは使用できない。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
1・2 指宿枕崎線 下り 西頴娃枕崎方面
上り 指宿喜入鹿児島中央方面

利用状況[編集]

2014年度の1日平均乗車人員206人である。

年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2003年 414
2004年 402
2005年 383 770
2006年 345 688
2007年 290 576
2008年 252 505
2009年 223 449
2010年 251 504
2011年 249 497
2012年 222 443
2013年 226 450
2014年 206 409

その他[編集]

駅周辺[編集]

※山川市街地(指宿市役所山川庁舎)方面へは山川桟橋行きにのりかえ

ギャラリー[編集]

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道
指宿枕崎線
快速「なのはな」
指宿駅 - 山川駅
普通
指宿駅 - 山川駅 - 大山駅

脚注[編集]

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  1. ^ 林国広 (2016年10月4日). “JR最南端の有人駅復活 山川、標柱も再び”. 朝日新聞デジタル. 2016年10月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『山川町史』p.737
  3. ^ a b c d 『山川町史』p.738
  4. ^ a b c d e f g 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』1巻 p.222
  5. ^ 『山川町史』pp.737 - 738
  6. ^ 『山川町史』p.21
  7. ^ a b c 『山川町史』p.739
  8. ^ a b “駅営業体制の見直しについて” (PDF) (プレスリリース), 九州旅客鉄道株式会社, (2016年2月25日), オリジナル2016年3月25日時点によるアーカイブ。, http://megalodon.jp/2016-0325-1920-42/www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/751/ekigyoumutaiseiminaoshihp.pdf 2016年3月25日閲覧。 
  9. ^ a b 本土最南端の有人駅復活 JR山川駅が窓口営業再開”. 南日本新聞 (2016年10月4日). 2016年10月4日閲覧。
  10. ^ a b c d 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』2巻 p.709
  11. ^ 「JR九州 9駅の営業体制見直し」、交通新聞社
  12. ^ “山川駅の無人化・ダイヤ改正”, 広報いぶすき お知らせ版 (指宿市市長公室広報統計係) (95): 2, (2016年(平成28年)3月号), オリジナルの2016-04-04時点によるアーカイブ。, http://megalodon.jp/2016-0404-0003-38/www.city.ibusuki.lg.jp/main/uploads/koushitsu/docs/oshirase1603.pdf 2016年4月3日閲覧。 
  13. ^ 『南日本新聞』2000年5月23日付朝刊。

参考文献[編集]

  • 『山川町史』 山川町、2000年10月20日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 山川駅(駅情報) - 九州旅客鉄道