西頴娃駅

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西頴娃駅
駅舎(2010年6月)
にしえい
Nishi-Ei
頴娃 (1.6 km)
(2.7 km) 御領
地図
所在地 鹿児島県南九州市頴娃町牧之内2081
北緯31度14分28.37秒 東経130度29分30.51秒 / 北緯31.2412139度 東経130.4918083度 / 31.2412139; 130.4918083座標: 北緯31度14分28.37秒 東経130度29分30.51秒 / 北緯31.2412139度 東経130.4918083度 / 31.2412139; 130.4918083
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 指宿枕崎線
キロ程 67.7 km(鹿児島中央起点)
電報略号 ニエ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
76人/日(降車客含まず)
-2015年-
乗降人員
-統計年度-
149人/日
-2015年-
開業年月日 1960年昭和35年)3月22日
備考 簡易委託駅
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西頴娃駅(にしえいえき)は、鹿児島県南九州市頴娃町牧之内にある、九州旅客鉄道(JR九州)指宿枕崎線である。

頴娃地区の中心に最も近く乗降客が多い。

歴史[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する列車交換・折返し可能な地上駅。ホーム頴娃方端から駅舎へ構内踏切(遮断機無し)が伸びている。駅舎側が1番のりばとなっている。

小振りなコンクリート製駅舎を備える。山川駅から先で駅舎が残るのは当駅と枕崎駅のみ。駅名標は独自デザインのものに更新されており、開聞岳池田湖を泳ぐ怪獣イッシーがあしらわれている。

簡易委託駅(但し、土休日・年末年始は無人)。常備券を駅舎内の窓口で販売しており、手売りの入場券が販売されている。

山川駅 - 枕崎駅間で唯一列車交換設備を有し、指宿枕崎線運行上の要となっている。指宿方面から当駅折返し列車が設定されており、2番のりばから発車する。

1980年代DD16形ディーゼル機関車+12系客車2両+無蓋車トラ7000形改造トロッコ車両3両による臨時トロッコ列車「アドベンチャー号」(後の「TORO-Q」)、2007年頃運転されていた鹿児島中央 - 西頴娃間の普通列車「いせえび号」[3]は、当駅で山川駅方面へ折返していた(前者は機回しも当駅で実施)。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 指宿枕崎線 上り 山川指宿鹿児島中央方面 当駅始発は2番線
2 下り 枕崎方面

利用状況[編集]

年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2005 185
2006 158
2007 130 255
2008 126 250
2009 124 248
2010 124 245
2011 93 184
2012 105 208
2013 76 149
2014 75 147
2015 76 149

駅周辺[編集]

周辺は頴娃中心街。市役所支所や高校等が近い。

その他[編集]

  • 過去に土休日に下り片道のみ運行された愛称付普通列車「いせえび号」[3]は現JRにおける日本最南端の愛称付列車であった。この愛称の由来は鹿児島県大隅・薩摩両半島では養殖イセエビ生産が盛んであり、JR九州企画商品「日帰りグルメきっぷ」の当時定番コースであった水成川駅の近くの割烹旅館「いせえび荘」(旅館による当駅からの送迎があった)への行楽の便を狙ったものである。なお、山川駅までは「錦江」等愛称を有する急行や快速列車が多数乗り入れていた(1970年代に枕崎発急行「錦江」が設定されていたことがあるが、枕崎駅 - 当駅 - 山川駅間は普通列車として運転[4]。1985年3月時点では枕崎発快速「いぶすき」が上り1本設定されていた[5])。
  • 当駅で使用していた腕木式信号機がJR九州で最後のものであったため、それを記念して門司港駅で保存されている[2]

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道(JR九州)
指宿枕崎線
頴娃駅 - 西頴娃駅 - 御領駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、710頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 「腕木式信号機を保存 JR門司港駅に新名物」『交通新聞』交通新聞社、1996年2月16日、2面。
  3. ^ a b 『JTB時刻表』2007年4月号、JTBパブリッシング、p.472
  4. ^ 今尾恵介監修『日本鉄道旅行歴史地図帳』12号 九州沖縄、新潮社、2011年、p.54
  5. ^ 国鉄監修『時刻表』1985年3月号、日本交通公社、p.270

関連項目[編集]

外部リンク[編集]