大韓民国気象庁
気象庁 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 기상청 |
漢字: | 氣象廳 |
発音: | キサンチョン |
英語表記: | Korea Meteorological Administration |
気象庁(きしょうちょう、Korea Meteorological Administration)は韓国の環境部傘下の国家行政機関。役割は日本の気象庁とほぼ同じ。1990年12月に中央気象台から気象庁へと昇格した。本庁はソウル特別市銅雀区気象庁通り45にある。
沿革
- 1904年3月 - 韓国最初の近代的気象観測施設である臨時観測所が設置される。
- 1908年4月 - 大韓帝国農商工部所属下に観測所を設置。
- 1949年8月 - 国立中央観象台発足。
- 1963年2月 - 国立中央観象台を中央観象台に改称。
- 1967年4月 - 交通部から科学技術処に移管。
- 1982年1月 - 中央観象台を中央気象台に、地台を地方気象台に改称。
- 1990年12月 - 中央気象台から気象庁に昇格。
- 1992年3月 - 地方気象台を地方気象庁に、測候所を気象台に改称。
- 2005年7月 - 気象庁を次官級に格上げ。
- 2008年2月29日 - 科学技術部から環境部に移管。
本庁組織
幹部
- 庁長(次官級)
- 代弁人
- 気象先進化推進団(2013年2月28日までの一時組織)
- 気象先進化担当官
- 次長
- 企画調整官
- 企画財政担当官
- 行政管理担当官
- 人力開発担当官
- 国際協力担当官
- 監査担当官
- 企画調整官
下部組織
- 運営支援課
- 予報局
- 数値モデル管理官
- 予報政策課
- 総括予報官(4名)
- 数値モデル開発課
- 数値資料応用課
- スーパーコンピューター運営課
- 予報技術チーム
- 国家台風センター
- 観測基盤局
- 地震管理官
- 観測政策課
- 海洋気象課
- 気象技術課
- 地震政策課
- 地震監視課
- 気候科学局
- 気候政策課
- 気候予測課
- 気候変化監視センター
- 韓半島気象気候チーム
- 気象産業情報化局
- 気象産業政策課
- 気象資源課
- 情報通信技術課
国立気象研究所
気象研究業務を総轄する気象庁の所属機関。
地方気象庁
地方気象庁は江陵、大田、光州、済州、釜山の5か所に置かれている。 地方気象庁では気象要素の気圧、気温、風向、風速、湿度、降水量、降雨の有無、日射量、日照時間、地面の温度、初霜温度などは縦貫気象観測装備(ASOS)で自動観測し、天気、視程、雲量、雲形、蒸発量、地中温度などを1時間ごとに手動観測する。積雪量は自動積雪観測装備または積雪板(または雪尺)で観測する。地方気象庁では管轄地域の広域予報と週間予報ができ、気象台より多くの気象公務員が勤務している。
気象台
気象台は45か所あり、その地域を管轄する地方気象庁に属している。気象観測所より多くの気象公務員が勤めており、気象観測所で観測する気象要素の気圧、気温、風向、風速、湿度、降水量、降雨の有無、日射量、日照時間、地面の温度、初霜温度などは縦貫気象観測装備(ASOS)で自動観測し、天気、視程、雲量、雲形、蒸発量、地中温度などは1時間ごとに手動観測する。積雪量は自動積雪観測装備または積雪板(または雪尺)で観測する。気象台では管轄地域の局地予報をする。
地方気象庁・気象台一覧
- 釜山地方気象庁(管轄地域:慶尚南道、慶尚北道(鬱陵島、独島を除く)、大邱広域市、釜山広域市、蔚山広域市)
- 大邱気象台
- 亀尾気象台
- 浦項気象台
- 安東気象台
- 尚州気象台
- 蔚珍気象台
- 蔚山気象台
- 昌原気象台
- 晋州気象台
- 居昌気象台
- 統営気象台
- 光州地方気象庁(管轄地域:光州広域市、全羅南道、全羅北道)
- 全州気象台
- 南原気象台
- 井邑気象台
- 群山気象台
- 高敞気象台
- 木浦気象台
- 麗水気象台
- 順天気象台
- 莞島気象台
- 珍島気象台
- 黒山島気象台
- 大田地方気象庁(管轄地域:京畿道、大田広域市、仁川広域市、忠清南道、忠清北道)
- 天安気象台
- 瑞山気象台
- 保寧気象台
- 清州気象台
- 忠州気象台
- 秋風嶺気象台
- 仁川気象台
- 白翎島気象台
- 水原気象台
- 利川気象台
- 東豆川気象台
- 汶山気象台
- 江原地方気象庁(管轄:江原道、鬱陵島、独島)
- 春川気象台
- 原州気象台
- 東海気象台
- 束草気象台
- 鉄原気象台
- 寧越気象台
- 大関嶺気象台
- 鬱陵島気象台
- 済州地方気象庁(管轄地域:済州特別自治道)
- 西帰浦気象台
- 高山気象台
- 城山気象台
国家気象衛星センター
2009年、韓国初の多目的静止軌道衛星「通信海洋気象衛星(Communication, Ocean and Meteorological Satellite、略称COMS)」を運営するために設置された気象庁の所属機関。
気象レーダーセンター
冠岳山、九徳山、五聖山、眠峰山、広徳山、江陵の各気象レーダーの運営をする。
航空気象庁
航空気象業務を総轄する気象庁の所属機関。航空気象庁の本庁は仁川国際空港にある。航空気象観測業務は自動化されており、韓国の各空港に航空気象観測装備(AMOS)を設置して風向、風速、気温、気圧、降水量などを観測している。
所属機関
- 金浦航空気象台
- 済州航空気象台
- 務安航空気象台
- 蔚山航空気象台
- 金海航空気象室
- 清州航空気象室
- 大邱航空気象室
- 麗水航空気象室
- 襄陽航空気象室
- 光州航空気象室
- 浦項航空気象室
- 泗川航空気象室
自動気象観測装備(AWS)
自動気象観測装備(Automatic Weather System)は大韓民国の各市・郡・区に500か所設置されており気象庁で運営する。自動気象観測装備は気象官署のない地域のために設置されており、基本的な気象要素である気温、降水量及び降水の有無、風向、風速、を観測することができる。気象観測の稠密化のために気象官署間の空白が大きい地域では、自動気象観測装備で湿度と気圧を追加に観測する。各気象官署に設置されている縦貫気象観測装備(ASOS)も自動気象観測装備の一種だが、より多くの気象要素を観測する。参考に2007年から入れ替えられた自動気象観測装備には追加で気圧を観測することができる。
天気ON
気象庁から国民に気象情報を迅速かつ正確に伝えるためのインターネット気象放送。2007年9月29日から試験運営され、2008年7月に正式に開局した。
関連項目
外部リンク
- 気象庁 (カヌリ語)
- デジタル予報 (カヌリ語)
- 航空気象庁 (カヌリ語)
- 国立気象研究所 (カヌリ語)
- 天気ON (インターネット気象放送) (カヌリ語)