和歌山県立田辺中学校・高等学校
和歌山県立田辺中学校・高等学校 | |
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国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 |
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学区 | 全県一学区 |
併合学校 |
和歌山県立田辺中学校 和歌山県立田辺高等女学校 和歌山県立田辺商業学校 田辺市立田辺高等家政女学校 |
校訓 |
合理的な思考 豊かな情操 積極的な行動 |
設立年月日 | 1896年 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
普通科 自然科学科 |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 30127C |
所在地 | 〒646-0024 |
和歌山県田辺市学園1-71 ![]() 北緯33度43分27.7秒 東経135度23分21.6秒 / 北緯33.724361度 東経135.389333度座標: 北緯33度43分27.7秒 東経135度23分21.6秒 / 北緯33.724361度 東経135.389333度 | |
外部リンク |
高等学校公式サイト 中学校公式サイト |
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和歌山県立田辺中学校・高等学校(わかやまけんりつ たなべちゅうがっこう・こうとうがっこう)は和歌山県田辺市学園にある県立中学校・高等学校。略称は「田中」(でんちゅう)、「田高」(でんこう)。敷地内に和歌山県立南紀高校が隣接している。
設置学科[編集]
- 普通科…和歌山県立高等学校入学者選抜(一般入試)にて選抜。定員240名(平成30年度)→令和2年度入試より定員200名
- 自然科学科…併設の和歌山県立田辺中学校からの接続学科。主に理数系だが、文系のカリキュラムもある。(80名)
概要[編集]
1948年(昭和23年)4月に和歌山県立田辺中学校(明治29年創立)・和歌山県立田辺高等女学校(明治39年創立)・和歌山県立田辺商業学校(大正5年創立)・田辺市立田辺高等家政女学校(昭和2年創立)の旧制4校を母体とする形で創立した。
2006年(平成18年)4月10日には自然科学科に接続する併設中学校である和歌山県立田辺中学校が開校し、併設型中高一貫校になった。和歌山県立中学校は2006年4月7日まで和歌山県立向陽中学校(和歌山市)のみであったが、同日和歌山県立古佐田丘中学校(橋本市、県立橋本高校に併設)が開校している。田辺中学校は古佐田丘中学校に続く3校目の県立中学校となった。
2006年(平成18年)5月29日午後9時頃、学校内で男子生徒が心室細動により死亡する事故が発生。この事故を受け、学校側はAED(自動体外式除細動器)を導入することを決定。また同年7月には全校生徒を対象とした救命講習を開催した。[1] これは教育機関としては非常に早期のAED導入であった。
沿革[編集]
- 1948年4月 - 学制改革により旧制4校を母体として創立。普通科、商業科、家庭技芸科を設置した。初代校長は佐藤要三。
- 1948年5月10日 - 旧田辺中学校校舎・旧田辺家政校舎・旧中部中学校校舎を使用して開設(現在は田辺市役所、紀南文化会館の敷地となっている)
- 1948年6月30日 - 家庭技芸別科(修業年限1年)を設置。7月1日より授業開始。
- 1948年10月 - 定時制課程を設置。
- 1950年4月 - 家庭技芸別科、募集停止。
- 1958年4月 - 商業科、家庭技芸科が和歌山県立田辺商業高等学校(後の和歌山県立神島高等学校)として分離。
- 1963年4月- 定時制課程が和歌山県立南紀高等学校として分離。
- 1968年11月 - 新校舎起工式を挙行
- 1970年3月17日 - 新校舎の完成により現在の田辺市学園1-71(当時の地名は田辺市神子浜(みこのはま)408番地)へ移転
- 1994年4月 - 自然科学科を設置。
- 2006年4月10日 - 和歌山県立田辺中学校(併設型中高一貫校)設置
- 2006年5月29日 - 校内で男子生徒が心室細動を発症。病院に搬送された後、死亡した。
- 2009年3月 - 和歌山県立田辺中学校 卒業式 個人情報上撮影禁止の問題が起きる
著名な出身者(旧制田辺中学時代も含む)[編集]
政治[編集]
- 片山哲 - 政治家、第46代内閣総理大臣
- 大島靖 - 政治家、元大阪市長
- 早川崇 - 政治家、元自民党衆議院議員
- 大島弘 - 政治家、元社会党衆議院議員、大島靖の実弟
- 西口勇 - 政治家、元和歌山県知事
- 井澗誠 - 政治家、白浜町長
- 大江康弘 - 政治家、元・参議院議員
- 玉置公良 - 政治家、元・衆議院議員
経済[編集]
- 福田良之 - 海外通信・放送・郵便事業支援機構社長、新光投信会長
- 小嶋淳司 - がんこフードサービス創業者、日本フードサービス協会会長、関西経済同友会代表幹事
学術[編集]
文化[編集]
芸能[編集]
スポーツ[編集]
- 植芝盛平 - 合気道の創始者として著名な武道家
- 早田卓次 - 1964年東京オリンピック体操金メダリスト、日本大学名誉教授
- 蒲田勝 - 1964年東京オリンピック陸上男子100メートル競走・男子400mリレー代表
- 北田佳世 - 柔道選手
- 南温平 - 元プロ野球選手
- 寺本哲治 - 元プロ野球選手
- 岩本尭 - 元プロ野球選手・元プロ野球監督
- 上田重夫 - 元プロ野球選手
- 木下透- 元プロ野球選手
- 藤井了 - プロ野球選手
- 西岡良洋 - 野球選手(巨人、西武などで活躍)
- 春日伸介 - 野球選手
アナウンサー[編集]
その他[編集]
進学状況[編集]
東京大学、京都大学等の超難関大学は2~3年に一度合格者が出る程度であるが、和歌山県南部では最もレベルの高い進学校である。(2020年現在)
和歌山県立田辺中学校[編集]
和歌山県立向陽中学校(和歌山市、和歌山県立向陽高等学校に接続)、和歌山県立古佐田丘中学校(橋本市、和歌山県立橋本高校に接続)に次ぐ第三の県立併設中学校として、2006年4月10日に開校、第一回入学式が行われた。田辺高校自然科学科に接続する。略称は 田中(でんちゅう)。元々田辺高校の別棟であったものを中学校棟としている。全教室に電子白板を設備し、プロジェクターと電子教科書を活用した授業を行う。高校の先生が中学生の授業を担当することもある。
田辺高校の前身である旧制・田邊中学校と名称が同一であることから、学校パンフレットでは「よみがえる田辺中学校」とされている。
物理・化学・生物実験室及び講義室、音楽室、美術室、裁縫教室、調理室、情報教室、視聴覚室などの各特別教室は、高校施設を使用する。
昼食は原則弁当だが、田辺高校生徒ホールの利用も認められている。
部活動[編集]
一部の部活動では、高校と共有の設備を利用したり、活動自体が共同で行われる。
- 生物部
- 新体操部
- 合唱部
- 吹奏楽部
- 陸上部
- サッカー部(男子)
- バスケットボール部(女子)
- テニス部
- ホッケー部
- 卓球部
- 囲碁将棋部
- 英会話部
- 美術部
- 書道部
- 剣道部
- 華道部
- 茶道部
写真部 バスケットボール部(男子)
卒業式撮影禁止[編集]
2009年(平成21年)に開校初めての卒業式を行う中学校は、保護者に対して「個人情報保護」を理由にカメラやビデオでの撮影を禁止する旨の通達をした。保護者の撮影について、県の教育委員会は学校側に判断を任せているが、校長は「個人情報保護」とともに、多数の保護者が一斉に撮影をすることで厳粛に式を行うことが難しくなると主張している。この件については新聞やインターネットなどで報道された[3]。しかし、その後の卒業式・入学式等の行事で、撮影禁止などのことは無い。
脚注[編集]
- ^ “心臓震盪から子供を救う会 死亡事例集”. narumi-ecl.co.jp. 2019年9月22日閲覧。
- ^ 令和3年10月31日執行最高裁判所裁判官国民審査公報の記載による。
- ^ 撮影ご遠慮ください、保護者から不満も 田辺中学卒業式(和歌山)