命綱

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命綱(いのちづな)とは、落下事故の可能性を伴う作業を行う際、落下防止のために装備されるロープワイヤーの事を指す。転じて、危機的な状況で最低限の保身を維持するためのものなどを指す。

概要[編集]

高所や河川など不安定な足場での作業には生命の危険が伴う。この危険を軽減するために使用されるのが命綱である。容易には外れないよう、身体に結びつけたロープやワイヤーを足場や壁などに固定しておき、万が一落下した場合でも地面などにたたきつけられたり水に流されたりしないようにすることを主目的とする。

電線の架線工事や建築現場などで高所作業を行うための命綱は安全帯と呼ばれる。宇宙で船外作業を行う宇宙飛行士と宇宙船を繋ぐ空気補給や通信のための命綱にはその形状からアンビリカルケーブル(臍の緒)の異名がある。

転義して、生活や生命の危機から救ってくれるものを命綱とも呼ぶ。震災や戦災の際の非常用食料や飲料はその代表格である。暗い夜道を歩く危険を軽減してくれるのは、今日で言えば携帯電話や懐中電灯、共に歩く知人などが挙げられる。

日常生活では、財布の中身やクレジット・カードも命綱になることがある。持ち主の年齢×1万円を命金(いのちがね)などと呼ぶことがある。地域によっては、手元に命金があるかどうかで相手の経済状況を判断することがある。