メジャー (測定機器)

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巻尺

メジャー: tape measure または measuring tape)は、目盛が振られた帯を用いて長さを測定する道具の総称である。巻尺(まきじゃく)、コンベックス(短縮形としてコンベ)、スケール等、呼称はタイプによって様々である。建築作業や洋裁のほか、大型の巻尺は陸上競技での計測などにも用いられており、長さの測定に幅広く用いられている。

帯の材質は金属、樹脂、布などで、ケースに収納されている帯を必要に応じ送り出して、記入された数字を見て計測する。2メートルから10メートル程度を測る製品が多い。また、特定の長さで留めておくためのストッパーが内蔵されているものもある。

メジャー[編集]

メジャー

柔らかいビニル製の巻尺。金具の先端より測り、体のサイズを測るのによく使用される[1][2]。JISB7522規格名称「繊維製巻尺」では、繊維を素材として、合成樹脂で処理した帯状の巻尺と定義されている。

鋼鉄製は温度の影響が大きく、布製は湿度の影響が大きい。

日本では和裁用に、メートル単位の目盛と鯨尺の1に相当する1/26.4メートル刻みの目盛を表裏に併記したものも市販されている[3]

コンベックス[編集]

コンベックス。内側用に本体の幅寸法が表示されている。

コンベックスは工作用に使用されている巻尺である。[4]。計測部は薄い金属製で断面が湾曲したテープが用いられ、巻き取ることができる柔軟性と同時に直立性を確保している。日本で用いられる名称は、この断面形状から商品名が付けられて一般名称化した[要出典]ものである。JISB7512の規格名称「鋼製巻尺」の種類別での名称は「コンベックスルール」で、テープ断面が樋状になった直立性に優れた巻尺と定義されている。

長さの単位[編集]

かつて尺貫法を使っていた日本では、市販されているコンベックスにメートル単位のみのものの他に、建築作業での利便性から1に相当する1/33メートル刻みの目盛が併記された「相当目盛」のものや[3]、建築上よく使う長さ[5]ごとに目印が記入されているものもある。ヤード・ポンド法を使っている(またはかつて使っていた)国ではインチフィートといったヤード・ポンド法単位の目盛が付けられた製品が市販されている場合もある。

構造[編集]

テープ先端のツメは目盛り方向にスライドする構造になっている製品がある。スライドする量は爪の厚み分で、ツメを押し付けて測定する場合とツメを引っ掛けて測定する場合とで、ツメの厚み分が計測に影響を及ぼさないようにした構造である。巻き取り部にはテープをゼンマイバネで巻き取る機構が組み込まれ、テープが出た状態を保持するロック機構付のものもある。

主要メーカー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『ものづくり 道具のつかい方事典』株式会社岩崎書店、2002年発行、168頁
  2. ^ 英語表示は「cloth tapeクロス・テイプ」「tape lineテイプ・ライン」「tape measureテイプ・メジャー」という。「工具名の英訳一覧」も参照のこと。
  3. ^ a b 計量法により取引や証明に尺貫法の単位を使うことが禁止されているため、尺や寸ではなくメートルを基準にして目盛が付けられ、さらに「取引・証明以外用」と併記されている。
  4. ^ 英語の「convexコンヴェックス」は「凸面」を意味し、この測定器を英語では「steel tapeスティール・テイプ」あるいは「tape ruleテイプ・ルール」と呼ぶ。「工具名の英訳一覧」の項目も参照のこと。
  5. ^ 日本でのツーバイフォー工法でよく用いられる、1尺5寸に相当する455mmの場合が多い。

関連項目[編集]