印象・日の出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
『印象・日の出』
フランス語: Impression, soleil levant
作者 クロード・モネ
制作年 1872年
素材 キャンバスに油彩
寸法 48 cm × 63 cm (19 in × 25 in)
所蔵 マルモッタン美術館パリ

印象・日の出』(いんしょう・ひので、: Impression, soleil levant)は、クロード・モネによる絵画であり、印象派の名前の由来ともなっている。

ルアーブルの港の風景をやわらかい筆の動きで描いている。モネは後にこの作品の題名についてこう説明している。「カタログに載せるために題名をつけてほしいといわれたが、これに『ルアーブルの眺め』という題をつけることはできなかった。そこで『印象』としてほしいと言った。」

左下に「Claude Monet.72」とサインが記されているが、1872年にモネが現地を訪れた記録がないことから、長らく1873年に描かれた作品とされてきた[1]。本作を所蔵しているマルモッタン美術館は、2014年に米国テキサス州立大学の天文学者ドナルド・W・オルセンらと制作日時を特定するための調査を行い、太陽の位置、潮位、天候などをもとに、描かれたのは1872年11月13日7時35分頃の可能性が高いと発表した[1]

この絵は1874年に開かれた最初の印象派展で展示された。評論家のルイ・ルロワ(Louis Leroy)はこの作品の題をみて自身が担当する風刺新聞ル・シャリヴァリ(Le Charivari)紙のレビュー記事において、この展覧会を軽蔑の念と悪意をこめて「印象主義の展覧会」と評した。この命名が後に定着し、彼は意図せずに「印象派」の名付け親になった。

この絵は1985年マルモッタン美術館から盗まれ、1990年に発見されている。1991年から再度展示されている。

脚注[編集]