南京の真実
南京の真実 第1部「七人の死刑囚」 | |
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監督 | 水島総 |
脚本 | 水島総 |
製作 | 水島総 |
出演者 |
浜畑賢吉 藤巻潤 寺田農 |
音楽 | 風戸慎介 |
編集 | 水島総 |
上映時間 | 170分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『南京の真実』(なんきんのしんじつ)は、日本の映画作品。監督は水島総。全三部作を予定。
2008年1月、第1部「七人の死刑囚」を公開。以降の完成を目指して現在制作中だが、公表した予定より大幅に遅れ、2011年10月現在、中断している。
概要
「南京攻略戦の正確な検証と真実を全世界に伝える映画」として製作され、日中戦争下の南京事件を「歴史的事実に基づかない政治的創作」という立場で描く。制作発表では、映画『南京』(2007年、アメリカ)を「中国共産党政府による国際的情報戦争(プロパガンダ)の一環」と位置づけ、「自虐史観に毒された歴史認識を打破し、『南京大虐殺』などは虚構であったということを証明したい」と表明。
製作費は3億円を予定。当初は4,000万円を監督の水島が代表を務める日本文化チャンネル桜側が準備し、残り2億6,000万円については団体・個人から1口1万円の寄付を募った。その後、寄付総額が制作予算に達したため全額を寄付金で賄うこととなった。製作過程では中華人民共和国内でのロケーション撮影も検討したものの、内容が中華人民共和国政府の主張と相反するため実現しなかった。
国内においては『産経新聞』に小さい記事が掲載されたのみにとどまった。黄文雄・呉善花・石平らは、日本のジャーナリズムは、中国人が撮った反日の映画は取り上げるが、中国の公式見解に反する日本人が撮った映画は、無視して取り上げないと述べている[1]。インターネット上では支持者による告知活動も行われている。
日本国外では、AP通信や『ニューヨーク・タイムズ』などで報道された。中華人民共和国においては、中国共産党政府が南京事件における大量虐殺の存在を強く主張している事もあり、大々的に報道された。
試写会・上映会
2007年12月14日に東京の九段会館で第1部の試写会を行う予定だったが、撮影開始の遅れに伴ない完成も遅れたために試写会は行われず、代わりに「撮影完了報告大会」として南京攻略戦に従軍した元兵士らの語り、南京事件に関するシンポジウムなどが行なわれた。
2008年1月25日に第一部『七人の死刑囚』試写会と(第一部の)完成披露記者会見がよみうりホールで行われ、自民党、民主党の(右派に属する)国会議員8名が出席した[2]。同年4月と8月、第一部は靖国神社遊就館にて上映された。また4月14日には国会内の講堂で国会議員向けの試写会が行われ、自民党、民主党の国会議員16名が参加した[3]。
自主上映会は「上映会開催要項」[4]に基づいて開催される。全国各地での上映会の予定[5]の最新情報はホームページ[6]のスタッフブログ[7]の中に掲載される。
あらすじ
- 第1部「七人の死刑囚」(テーマ:A級戦犯)
続編として第2部「検証編」(ドキュメンタリー)、第3部「アメリカ編」(劇映画)を制作予定とされているが2011年10月現在は構想のみ。
出演者
- 第1部出演者
- 松井石根 - 浜畑賢吉
- 東條英機 - 藤巻潤
- 広田弘毅 - 寺田農
- 板垣征四郎 - 山本昌平
- 土肥原賢二 - 渥美国泰
- 武藤章 - 十貫寺梅軒
- 木村兵太郎 - 久保明
- 花山信勝 - 三上寛
- 松井石根夫人・文子 - 上村香子
- 広田弘毅夫人・静子 - 烏丸せつこ
- 松井石根の養女・久江 - 小林麻子
- 桜の下の子供 - 吉越拓矢、吉岡天美
- 杉野軍曹 - 大木章
- インタビュー出演 - 稲垣清[8]、斉藤敏胤[8]、家田久須美、納谷勝[8]、市川治平[8]、永田尚武[8]
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スタッフ
- 脚本・監督・編集・製作者・エグゼクティブプロデューサー - 水島総
- プロデューサー - 井上敏治
- 照明 ・渡邊 康
- 音楽 - 風戸慎介
- 操演 - テイクワン
- スタントコーディネイター - 中瀬博文
- 技術協力 - ビデオフォーカス
- MA - アオイスタジオ
- フィルムプロセス - ヨコシネ ディー アイ エー
- スタジオ - 緑山スタジオ・シティ(ノークレジット)、日活撮影所
- 製作 - チャンネル桜エンタテインメント、ワールド・インタラクティブ・ネットワーク・システムズ・ジャパン
書籍
- 『1937南京の真実』水島総原作、前田俊夫作画、映画『南京の真実』製作委員会・チャンネル桜エンタテインメント製作・監修、飛鳥新社、2008年12月。ISBN 978-4-87031-891-5。
賛同者・支援サイト
石原慎太郎、阿羅健一、岡崎久彦、櫻井よしこ、佐藤勝巳、篠沢秀夫などが賛同者に名を連ねている他、支援ウィキ『南京ペディア』[9]が開設されており、ウィキ方式の「百科事典」も存在している。
また、日本の戦争犯罪に関する論争を扱うウィキペディア日本語版の項目を、彼らの主張する歴史観に沿って「日本を守る方向で」編集していくよう呼びかけるウェブサイトも存在する[10](ただ、そもそも日本を護るかどうか以前にウィキペディアは中立的な観点と検証可能な出典に基づいた編集が歓迎されるサイトである)。
脚注
- ^ 黄文雄・呉善花・石平 『帰化日本人 – だから解る日本人の美点・弱点』 李白社 2008年
- ^ “「南京の真実」完成披露記者会見 保守系政治家が集結”. 産経新聞. (2008年1月25日) 2010年8月10日閲覧。
- ^ 映画「南京の真実」、国会内で試写会 CBCニュース2008年4月15日
- ^ 「上映会開催要項」
- ^ 上映会の予定
- ^ ホームページ
- ^ スタッフブログ
- ^ a b c d e 南京攻略戦に参加している人物であり2007年12月6日に開催された参戦勇士九人が「南京事件」の真実を語った「南京陥落七十年国民の集い」(協力:南京事件の真実を検証する会)に参加し、その記録はDVDとなっている(ISBN 978-4-89831-294-0)
- ^ 【共同編集】南京ペディア - 映画「南京の真実」まとめサイト(非公式)
- ^ 「ウィキペディア保護(荒されたページを日本を守る立場で編集)」南京ペディア、2008年4月30日閲覧。
関連項目
- 日本文化チャンネル桜
- 南京 (戦線後方記録映画) - その一部が第一部「七人の『死刑囚』」で使用されている。
外部リンク
- 南京の真実(公式サイト)