ラジカル・ラプソディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラジカル・ラプソディ
アル・ディ・メオラスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ジャズフュージョン、ワールド・フュージョン
時間
レーベル テラーク
プロデュース アル・ディ・メオラ
専門評論家によるレビュー
アル・ディ・メオラ アルバム 年表
Live in Seattle & Elsewhere : World Sinfonia
(2009年)
ラジカル・ラプソディ
(2011年)
Live at the North Sea Jazz Festival
(2012年)
テンプレートを表示

ラジカル・ラプソディ』(原題:Pursuit of Radical Rhapsody)は、アメリカ合衆国ギタリストアル・ディ・メオラ2011年に発表したスタジオ・アルバム

背景[編集]

大部分の曲はディ・メオラ自身の曲だが、ビートルズの「ストロベリー・フィールズ」とハロルド・アーレン作のスタンダード・ナンバー「虹の彼方に」のみカヴァー曲で[2]、これら2曲にはチャーリー・ヘイデンがゲスト参加した[3]。2部構成の「マワジン」は、モロッコの音楽フェスティバル「マワジン」に出演した際の体験にインスパイアされた曲である[4]

反響・評価[編集]

ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは4位に達した[5]

スティーヴン・ウッドはAll About Jazzにおいて5点満点中3点を付け「彼は相変わらず、特定のジャンルに収まることなく、パット・メセニーバーデン・パウエルジョー・サトリアーニアンドレス・セゴビアを合わせたような刺激的なスタイルを、殆どがオリジナル曲である本作でも誇示している」「親しみやすいレコードではなく、ジャズ・バーよりはオペラ・ハウスが似つかわしい」と評している[3]。アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「このCDでもディ・メオラは相変わらず、世界を俯瞰した姿勢を明確にしており、アルゼンチン・タンゴ、スペインのフラメンコ、中東および北アフリカの音楽をすべて取り込んでいる。さらにアフロ・キューバンのサルサも同様に取り込んでおり、ベーシストのチャーリー・ヘイデン、ハバナ出身のゴンサロ・ルバルカバという、ラテン・ミュージック界で優れた実績を残してきた2人のゲストも迎えられた」と評している[2]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「緻密かつダイナミックに繰り広げる哀愁と情熱のラテン・フュージョン」と評されている[1]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はアル・ディ・メオラ作曲。

  1. シベリアナ - "Siberiana" - 8:28
  2. パラマーズ・ララバイ - "Paramour's Lullaby" - 7:45
  3. マワジン・パート1 - "Mawazine Pt 1" - 2:07
  4. ミケランジェロズ・7th・チャイルド - "Michelangelo's 7th Child" - 7:30
  5. ガンビエロ - "Gumbiero" - 6:18
  6. ブレイヴ・ニュー・ワールド - "Brave New World" - 1:54
  7. フル・フロンタル・コントラプンタル - "Full Frontal Contrapuntal" - 4:52
  8. ザット・ウェイ・ビフォー - "That Way Before" - 3:06
  9. ファイアーフライズ - "Fireflies" - 4:01
  10. デスティネーション・ゴンサロ - "Destination Gonzalo" - 5:16
  11. ボナ - "Bona" - 6:00
  12. ラジカル・ラプソディ - "Radical Rhapsody" - 5:02
  13. ストロベリー・フィールズ - "Strawberry Fields" (John Lennon, Paul McCartney) - 4:09
  14. マワジン・パート2 - "Mawazine Pt 2" - 2:54
  15. 虹の彼方に - "Over the Rainbow" (Harold Arlen) - 3:04

参加ミュージシャン[編集]

アディショナル・ミュージシャン

脚注[編集]

  1. ^ a b アル・ディ・メオラ/ラジカル・ラプソディ (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2022年3月31日閲覧。
  2. ^ a b Henderson, Alex. “Pursuit of Radical Rhapsody - Al Di Meola”. AllMusic. 2022年3月31日閲覧。
  3. ^ a b Wood, Stephen (2011年4月3日). “Al Di Meola: Pursuit Of Radical Rhapsody album review”. All About Jazz. 2022年3月31日閲覧。
  4. ^ CD英文ブックレット内トラック・リスト
  5. ^ Al Di Meola - Awards”. AllMusic. 2016年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月31日閲覧。

外部リンク[編集]