プジョー・508
508は、プジョーが製造・販売しているDセグメントセダン(2代目はファストバックセダン)およびステーションワゴン型自動車である。
歴代モデル
[編集]初代 W23/22型 (2011-2018年)
[編集]508 (初代) W23/22型[1] | |
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セダン 前期型 | |
セダン 後期型 | |
概要 | |
製造国 |
フランス 中国(セダンのみ) |
販売期間 | 2011-2018年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
4ドアノッチバックセダン 5ドアステーションワゴン(SW) |
駆動方式 |
FF 4WD(508RXHのみ) |
パワートレイン | |
エンジン | 水冷 直列4気筒 ガソリン 1,600cc ディーゼル 1,600cc, 2,000cc |
変速機 |
5/6MT 6AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,820mm |
全長 |
4,800mm (セダン) 4,820mm (ワゴン) |
全幅 |
1,860mm (セダン) 1,860mm (ワゴン) |
全高 |
1,460mm (セダン) 1,480mm (ワゴン) |
その他 | |
姉妹車 | シトロエン・C5 |
系譜 | |
先代 |
プジョー・407 プジョー・607 |
中型セダン及びステーションワゴンの407及び大型セダンの607を統合した車種で、500番台のモデルとしては1991年末に生産を終了した505以来となる。ボディタイプは407同様、セダンとSW(ワゴン)がラインナップされている。スタイリングは、新世代第一号のものとなり、新たにPEUGEOTのロゴがフロントグリル上部に配置された。プラットフォームやエンジンは二代目シトロエン・C5と共有であり、生産も同じPSAレンヌ工場で行われる。
エンジンは直噴ターボ採用のガソリン1.6Lとコモンレール式ディーゼル(HDi)1.6L/2.0Lがラインナップされている。トランスミッションは、6速MTがガソリン1.6Lとディーゼル1.6L/2.0L、6速ATがガソリン1.6Lとディーゼル2.0Lにそれぞれ組み合わせられる。欧州では「RXH」と称するクロスオーバーモデルも導入され、2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインが搭載された。
2014年6月にフェイスリフトが実施されphase2へ移行。
日本市場
[編集]日本国内では2011年6月9日に発表され、同年7月11日より発売を開始した。日本に導入されるユニットはセダン、SWともガソリン1.6L+6ATのみで、それぞれにベースグレードの「アリュール」とキセノンヘッドランプや本皮革シート等を採用した上級グレード「グリフ」が用意され、SW全車にパノラミックガラスルーフが標準装備となる。
phase2(後期型)は2015年1月から導入された[2]。
2016年7月12日、PSAグループのクリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」搭載車が日本でも発売開始となり「308 BlueHDi」と共に2リッター(180ps、400Nm)+ EAT6トランスミッションを組み合わた「508GT BlueHDi」のセダンとSWが導入された。
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508SW(前期型)
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508SW(後期型)
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508RXH
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インテリア
2代目 R83/82型 (2018年-)
[編集]508 (2代目) R83/82型 | |
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ファストバック | |
SW | |
概要 | |
製造国 |
フランス(508L除く) 中国(508Lのみ) |
販売期間 | 2018年- |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
5ドアファストバックセダン 5ドアステーションワゴン(SW) 4ドアノッチバックセダン(508L、中国専売) |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
1.6L 直列4気筒 直噴DOHCターボ 2.0L 直列4気筒 直噴DOHCクリーンディーゼルターボ 1.8L 直列4気筒 直噴DOHCターボ(508Lのみ) 1.5L 直列4気筒 直噴DOHCクリーンディーゼルターボ |
変速機 |
6MT 6/8AT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:マルチリンク |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:マルチリンク |
車両寸法 | |
ホイールベース |
2,800mm (508Lは2,845mm) |
全長 |
4,750mm (508Lは4,860mm) |
全幅 | 1,860mm |
全高 | 1,420mm |
その他 |
2018年3月、ジュネーブモーターショーにて正式発表[3]。同年欧州にて販売開始。
先代が最大のターゲットとしていた中国市場での失敗を踏まえ、当代ではチーフデザイナーのジル・ヴィダルによって[4]欧州モデルの原点に立ち返ったスポーティなデザインへと舵を切った。SWは先代同様にステーションワゴンスタイルだが、セダン(プジョーはファストバックと呼称)は4ドアセダンスタイルから5ドアファストバックスタイルへと転換され全高が抑えられた。また、獅子の牙をイメージした縦長のデイタイムLEDライトや獅子の鉤爪をイメージしたLEDテールライト、往年の504をイメージしたフロントグリル上の「508」のロゴタイプ、サッシュレスドア(508L除く)を採用していることが外観面での大きな特徴となっている[5]。
インテリアには最新のプジョー車同様「i-Cockpit」が導入され、12.3インチのデジタルメーターや小径ステアリング、8インチのインフォテイメントシステムが搭載される。またUSBケーブル接続によってApple CarPlayやAndroid Autoにも対応する。荷室容量はファストバックが487L、SWが530L(いずれもVDA法)である[5]。
エンジンは133kW/180psの出力を発生させる1.6L直噴ツインスクロールターボ「PureTech」及び130kW/177psの出力と400Nmのトルクを発揮する2.0L直噴コモンレール式ターボディーゼル「BlueHDi」が用意される。この他にフランス本国においては1.5L直噴ディーゼルターボ、165kW/225psを発生させる1.6L直噴ツインスクロールターボ、及び1.6L直噴ツインスクロールターボと電動モーターを組み合わせ、システム出力165kW/225psを発揮するプラグインハイブリッドモデルも用意される[6]。プラグインハイブリッドモデルは1.3L/100km(76.9km/l)の燃費を誇るほか、電気のみで54kmの走行が可能である(いずれもWLTP)[6]。
サスペンションはプジョーブランド初となるアクティブサスペンションが搭載され、スポーツ、コンフォート、エコ、ノーマルの4つのドライビングモードの選択に応じて減衰力が変化する[5]。
安全装備はアクティブセーフティブレーキやアクティブクルーズコントロール、レーンポジショニングアシストなどがいずれのグレードにも標準搭載される[5]。
中国市場には同市場限定の「508L」が用意され、ファストバック及びSWは販売されない。ファストバックをベースとしボディスタイルを5ドアファストバックセダンから4ドアノッチバックセダンに改めたほか、ファストバック比でホイールベースが45㎜、全長が110㎜延長されている。また、上級グレードには日本市場に設定がない1.8L直列4気筒ターボエンジンも搭載される[7]。
2020年9月24日、プジョースポールエンジニアードを設定[8]。プラグインハイブリッドの4WDモデルとなり、0~140㎞はモーター単独走行が可能でシステム最高出力は360ps、0-100㎞加速は5.2秒。
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508L
日本市場
[編集]日本へは2018年11月にまずファストバックの「ファーストエディション」が60台限定で先行投入され、2019年3月より本格導入を開始。同年6月にSWの導入を開始した。
日本市場においてはファストバック、SWともに1.6L直噴ツインスクロールターボ「PureTech」を搭載した「Allure(アリュール)」、「GT Line」及び2.0L直噴コモンレール式ターボディーゼル「BlueHDi」を搭載した「GT BlueHDi」の3種のラインナップが用意される。トランスミッションはいずれも8速ATが搭載される。上級グレードの「GT Line」及び「GT BlueHDi」には専用グリルおよび18インチアロイホイールが標準装備されるほか、オプションとしてナッパレザーシートが選択可能である。
2021年6月には508/508SWともにグレードが「GT」に統一されるとともに、プラグインハイブリッドモデルである「GT HYBRID」が新たにラインナップに設定された[9]。
脚注
[編集]- ^ https://www.forum-peugeot.com/dossiers/peugeot-508-sw-projet-w22/
- ^ “プジョー 508 / 508SW 新型、1月10日より発売…フロントデザインを刷新”. レスポンス(Response.jp). 2020年9月12日閲覧。
- ^ “2018 Peugeot 508 starts from £25,000” (英語). Autocar. (2018年6月13日)
- ^ “〈プジョー508に込められたデザイン・レポート〉華やかさを纏うクーペ由来のサルーン|ワゴン|MotorFan[モーターファン]”. motor-fan.jp. 2020年9月12日閲覧。
- ^ a b c d “508/508SW ウェブカタログ” (PDF). プジョー. 2020年9月13日閲覧。
- ^ a b “Peugeot 508 Hybrid | Berline rechargeable haut de gamme” (フランス語). www.peugeot.fr. 2020年9月12日閲覧。
- ^ “运动新潮座驾 新一代508L 撩人登场” (中国語). www.peugeot.com.cn. 2020年9月12日閲覧。
- ^ 『CG2020年12月号』株式会社カーグラフィック、2020年12月1日、17頁。
- ^ “「プジョー508/508SW」のプラグインハイブリッド車発売 【ニュース】”. webCG. 2021年6月2日閲覧。