フェラーリ・カリフォルニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

カリフォルニアCalifornia )は、イタリアの自動車メーカーであるフェラーリが製造していたスポーツカーである。

概要[編集]

フェラーリ初のクーペカブリオレの2+2モデルとして、2008年のモンディアル・ド・ロトモビル(パリ・モーターショー)で発表され、2009年から発売された。車名の「カリフォルニア」とは、1950年代に生産されていた同社の「250GT カリフォルニア・スパイダー」から来ている。

日常的な乗りやすさや快適性、2+2がもたらす実用性の高さから、カリフォルニアはフェラーリにとって新規顧客の開拓に重点が置かれており、実際に購入者の約70%が初めてフェラーリを購入したオーナーであると発表されている。なお実際に、フェラーリの会長であったルカ・ディ・モンテゼモーロや、「テーラーメイド・プログラム」の発案者のラポ・エルカーンが愛車として通勤などに使用していた。

シャシー・ボディはアルミ製で、クーペ・カブリオレシステムはウェバスト製のカブリオレ・ユニットを採用している。2011年にオプションとして導入されたアイドリングストップ機能をはじめとした、燃費をはじめとするエネルギー効率向上を目的とした機能「HELE」は日本国内では標準装備となる。

ミッションは、7速DCTを採用しており、ギアチェンジの際に発生するロスを軽減している。ステアリングホイールの右下にあるシフトモードを切り替える「マネッティーノ」のスイッチはF430には5種類あるが、カリフォルニアには「スノー」と「レース」は必要ないと判断され3種類となった。ブレンボ製のカーボンセラミックブレーキ、サスペンションはマルチリンクを採用している。

デザインは内外装ともにピニンファリーナが担当しており、自動車雑誌「NAVI」に掲載された奥山清行の連載によると、奥山がピニンファリーナ在籍時に手がけたが、ヘッドライトのデザインは奥山によるものではない。

内装については、フェラーリ初となるトランクスルー方式を採用しており、実用性も兼ね備えた仕様となった。また後席は、リアシートがない2名乗車仕様も選べる。その場合、中央の盛り上がりがなくなり、ゴルフバッグなども収めやすくなる。テールランプは丸型1灯を採用しているが、丸型テールライトは尾灯のみ点灯し、ウインカー、ブレーキランプ、バックランプはリアエンド下部に設けられているランプユニットから点灯する[1]

カリフォルニア[編集]

フェラーリ・カリフォルニア
Ferrari California1.jpg
Ferrari California - Back.jpg
販売期間 2008年 - 2013年
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドア クーペカブリオレ
エンジン 4.3L V8 DOHC 直噴
駆動方式 FR
最高出力 460ps/7,750rpm(2009-2011)
490ps/7,750rpm(2012-)
最大トルク 48.5kg·m/5,500rpm(2009-2011)
50.5kg·m/5,500rpm(2012-)
変速機 7速DCT
6速MT
全長 4,560mm
全幅 1,900mm
全高 1,308mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,625kg
後継 カリフォルニアT
-自動車のスペック表-

カリフォルニア[編集]

エンジンは4,297ccV8で、同社初となるガソリン直噴エンジンを採用し、さらに「HELE」システムを採用し、これにより二酸化炭素排出量は270g/kmを達成したとアナウンスされている。

最高出力490ps/7,500rpm(2012年のマイナーチェンジ前は460ps)を発生させる。駆動方式は「612スカリエッティ」以来のFRで、V型8気筒のFRはフェラーリ初となる。

カリフォルニア30[編集]

2012年にマイナーチェンジを行い、排気量は変わらないまま従来モデル比で最高出力が30psアップの490ps、最大トルクが20N·mアップの505N·mとなったことで、0-100km/h加速は従来の4.0秒から3.85秒に改良された。

また、フロントセクションの剛性強化や30kgの軽量化、ハンドリングの応答性の改良が行なわれるとともに、ハンドリング・スペチアーレ・パッケージをオプション設定した。なお、このマイナーチェンジ後のモデルは、「最高出力30psアップ」と「30kgの軽量化」が行われたことから「カリフォルニア30」と呼ばれることになった。

2014年2月12日に、ビッグマイナーチェンジモデルである「カリフォルニアT」を発表した[2]

カリフォルニアT[編集]

フェラーリ・カリフォルニアT
カリフォルニアT
2014-03-04 Geneva Motor Show 1458.JPG
カリフォルニアT
Ferrari Califonia T by Japan specification.jpg
製造国 イタリアの旗 イタリア
販売期間 2014年 - 2017年
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドアクーペカブリオレ
エンジン 3,855 cc V8 DOHC
(ツインターボ搭載)
駆動方式 FR
最高出力 560 PS/7,500 rpm
最大トルク 755 Nm/4,750 rpm
変速機 7速 + リバース F1 (パドル・シフト)
DCT方式
全長 4,570 mm
全幅 1,910 mm
全高 1,322 mm
ホイールベース 2,670 mm
車両重量 1,625 kg (乾燥時)
ハンドル位置 左/右
最高速度 316 km/h
先代 カリフォルニア30
後継 ポルトフィーノ
-自動車のスペック表-

2014年2月12日に、カリフォルニアのビッグマイナーチェンジモデルである「カリフォルニアT」を発表した。「T」はターボを意味し、3855ccV8直噴ツインターボを搭載。排気量は4,297ccから3,855ccへダウンサイジングされたものの、ターボを装備したことで、出力は先代のカリフォルニアの482PSから552PSに引き上げられた。なお、フェラーリのロードカーでターボ車を発売するのはF40以来である[3]

エクステリアでは、丸型テールランプにウインカーとバックランプが内蔵された。ブレーキランプはリアエンド下部に設置。マフラーが縦2本配置から横2本となった。またディフューザーのデザインも変更された。

2017年の春先にはフェラーリの70周年記念限定車が限定生産されるとアナウンスされた。その後同年初夏に新規受注が締め切られた。その後9月に後継車種の「ポルトフィーノ」が発表された。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 写真で見るフェラーリ「カリフォルニアCar Watch
  2. ^ 【ジュネーブモーターショー14】フェラーリ、カリフォルニア T 発表…3.8 V8ターボは560psResponse
  3. ^ 【ジュネーブモーターショー14】フェラーリ カリフォルニアT、F40以来のV8ターボResponse

外部リンク[編集]

フェラーリ ロードカータイムライン 1970年代-<- Previous  
タイプ 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8
FR V12 365GTB/4 550マラネロ 575Mマラネロ 599GTBフィオラノ F12ベルリネッタ 812スーパーファスト
2+2 365GTC/4 365GT/4・2+2 400 400i 412 456 GT 456M GT 612スカリエッティ
4シーター GTC4ルッソT
V8 カリフォルニア カリフォルニアT ポルトフィーノ
MR V6/V8 ディーノ246 308 308QV 328 348 348G 360モデナ F430 458イタリア 488GTB
208 F355
2+2 ディーノGT4 モンディアル
V12 365GT4BB 512BB 512BBi テスタロッサ 512TR F512M
4WD/4シーター FF GTC4ルッソ
スペシャル 288GTO F40 F50 エンツォフェラーリ ラ フェラーリ/アペルタ
XXプログラム FXX/Evo 599XX/Evo FXX K/Evo