ハンノキ

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ハンノキ
Hannokihayasi.JPG
ハンノキ林(2006年4月29日撮影)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: ブナ目 Fagales
: カバノキ科 Betulaceae
: ハンノキ属 Alnus
: ハンノキ A. japonica
学名
Alnus japonica (Thunb.) Steud., 1840
シノニム

Alnus japonica' (Thunb.) Steud. var. villosa, L. Zhao et D. Chen

和名
ハンノキ(榛の木)
英名
Japanese Alder
ハンノキの樹形(大阪府にて)

ハンノキ(榛の木。学名Alnus japonica)は、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。

特徴[編集]

日本朝鮮半島ウスリー満州に分布する。日本では全国の山野の低地や湿地に自生する。樹高は15mから20m、直径60cmほど。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木。花期はの12-2月頃(北海道では3月頃)で、葉に先だって単性花をつける。雄花穂は黒褐色の円柱形で尾状に垂れ、雌花穂は楕円形で紅紫色を帯び雄花穂の下部につける。花はあまり目立たない。果実は松かさ状で10月頃熟す。は有柄で長さ5~13cmの長楕円形。縁に細鋸歯がある。良質の木炭の材料となるために、以前にはさかんに伐採された。材に油分が含まれ生木でもよく燃えるため、北陸地方では火葬に使用された。近年では水田耕作放棄地に繁殖する例が多く見られる。

春先に伸びた1葉や2葉(春葉)の寿命は、以降に延びた葉(夏葉)よりも短いため6月から7月になると春葉が集中的に落葉する事が報告されている[1]。また、ハンノキが密集する地域では、花粉による喘息発生の報告がある[2]

名称[編集]

漢名は「日本榿木」。岩手県の地方名にヤチバがある。

用途[編集]

  • 水田の畔に稲のはざ掛け用、川岸に護岸用に植栽。
  • 治山の植栽木(荒廃地復旧対策)
  • 材は薪炭、建築、器具、楽器用。
  • 樹皮果実は、褐色の染料にした。

食草[編集]

ハンノキ属の植物[編集]

  • ヤマハンノキ Alnus hirsuta Turcz. ex Rupr., 1857
  • ハンノキ A. japonica (Thunb.) Steud., 1840
  • ケハンノキ A. japonica (Thunb.) Steud. forma koreana (Callier) H. Ohba, 2006
  • ミヤマハンノキ A. maximowiczii Callier ex C.K. Schneid., 1904
  • ヒメヤシャブシ A. pendula Matsuma, 1902
  • アルダー A. rubra Bong., 1832 - 家具や楽器によく利用される。
  • オオバヤシャブシ A. sieboldiana Matsuma, 1902

ハンノキ属植物の根にはフランキア属[3]放線菌が共生し窒素固定を行う。そのため比較的やせた土地にも生育し、オオバヤシャブシなどは緑化に用いられる。

参考画像[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 菊沢喜八郎、ハンノキ属の葉はなぜ夏に落ちるか Japanese Journal of Ecology 30(4), 359-368, 1980-12-30
  2. ^ 水谷 民子ほか、ハンノキ花粉喘息 Japanese Journal of Allergology 20(9), 700-705, 752-753, 1971-09-30, ISSN 0021-4884, NAID 110002408565
  3. ^ 袴田哲司、山本茂弘、ハンノキ属樹種稚苗の根粒形成と生育状況 静岡県農林技術研究所 2号, p.75-80(2009-03)

関連項目[編集]


外部リンク[編集]