ニュージャージー工科大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
ニュージャージー工科大学
Njitphoto.JPG
大学設置/創立 1881年
学校種別 州立
設置者 ニュージャージー州
本部所在地 ニュージャージー州ニューアーク
学部 工学部
情報学部
理学部
建築学部
工業デザイン学部
経営学部
研究科 工学大学院
情報学大学院
理学大学院
建築学大学院
経営学大学院
ウェブサイト ニュージャージー工科大学公式サイト
テンプレートを表示

ニュージャージー工科大学英語: New Jersey Institute of Technology)は、ニュージャージー州ニューアークに本部を置くアメリカ合衆国州立大学である。1881年に設置された。

概要[編集]

ニュージャージー州ニューアーク市に本部を置く州立大学。2015年のUSA TODAY誌で、全米で最も過小評価されている大学のトップに選ばれている

研究開発が盛んな少数精鋭の工科大学で知られ、比較的小規模の大学であるにもかかわらず、2012年の年間予算は、200億円弱(230m米ドル)を確保しており、レベルの高いR&D活動を維持している。 メインキャンパスのユニバーシティ・ハイツ地区には、当校の他に、ニュージャージー医科歯科大学ラトガース大学ニューアーク校、エセクス短期大学のキャンパスがあり、同地区の学生総数は4万人を超える。

2018年のデータによると、Undergraduate学生数は8,400+、Graduate学生数は2,900+。学生の出身地は米国の39州、或いは米国国外の97か国である。学生と教授の割合は17対1であり、公立大学としては極めて低い。Financial Aid (奨学金など)を受けている学生の割合は80%以上、奨学金基金の数は210を超える。2016-2017年度に提供された奨学金は$140m (15億円)以上である。平均すると全学生の一人につき、135万円の奨学金が与えられたことになる。公立大学としてはトップクラスに入る。

歴史[編集]

建国の時代から、ニュージャージー州の北方に位置するニューヨークがアメリカ合衆国の金融の中心であることに対して、ニュージャージー州の南方に位置するフィラデルフィアはアメリカ合衆国の工業の中心であった。この両巨大都市に挟まれた有利な立地条件を活用し、ニュージャージー州は、他の州にはない、銀行業と製造業が同時に大変栄えてきた州となった。現在でも、米国50州のうち、フォーチュン500に名を連ねる500社が本社を構えている、最も多い州がニュージャージー州であり、当校の周辺に集中している。この背景のもとで、19世紀中頃から、産業界はこの地区で公立の工科大学の設立を州政府に強く要望してきた。1881年、州政府は当校の前身であるNCENewark College of Engineering(ニューアーク工科大学))を創立した。20世紀に入ると、トーマス・エジソンベル研究所アレクサンダー・グラハム・ベルRCAデーヴィッド・サーノフなど世界的な発明家・実業家が、NCE周辺を本拠地として活動し、この地域は人類史に類を見ない産業ルネサンスを遂げる。当校は、その新産業と共に著しく成長し、NCEは、一時MITをも凌ぐ、全世界に名を轟かすブランド校名となった。 第二次世界大戦後、建築学部など他の学部が追加され、1975年、現在の校名となった。なお、現在でも当校の工学部を指す時、NCEの名が使われている。

特色[編集]

ニュージャージー州でエンジニアニングの職に付いている人口の25%は、Newark College of Engineering(当校の前身、もしくは現在の工学部を指す)を卒業した者であり、その数は3万人を超え、圧倒的なネットワークを誇る。これに加え、フォーチュン500の本社が多いこと、そして、マンハッタンの中心部まで地下鉄パストレイン路線一本で短時間で行けることなど、これらの強みの恩恵を受けて、当校の卒業生には、大変恵まれた就職環境が保証されている。しかも、カリフォルニア工科大学マサチューセッツ工科大学など、年間の学費だけでも400万円を超える私立大学と違い、当校は公立であり、貧しくても一定の成績があれば誰でも入学できる。このため、当校は公立高校の学生に特に人気が高い。

アメリカン・ドリームへのパスポート[編集]

アメリカ合衆国は建国以来、移民の力を原動力に繁栄してきた。一方、勤勉な移民はその繁栄への貢献の見返りとして、アメリカン・ドリームを勝ち取れる。この相乗効果が発揮する場を当校が提供していると言って良い。当校は、名門ながら学費が低く、卒業すれば社会的成功を手に入れることができ、一般的に低収入層に属する移民に大変人気が高い。移民一世は、次の世代に夢を託すべく、子供(二世)に勉学を励ませ、公立高校を優秀な成績で卒業させ、当校に入学させる。当校キャンパスには、アイビーリーグのキャンパスで見かける、お洒落でファッショナブルな服を身にまとった裕福層のような学生を見かけることはなく、一見して移民一世の子供だとわかる、ラフな服装をしている学生で埋め尽くされている。実際、当校は、アメリカ合衆国で、最も異なる人種の学生が多い大学の一つである。彼らの就職先は、Amazon, AT&T, IBM, SRI, Oracle等、業界をリードする企業・研究機関である。Student Upward Mobility(全米所得分布20%以下の低所得層家庭出身の入学生が、大学卒業後に全米所得分布80%以上の高所得層に属することとなる)の調査では、当校の学生の割合が全米で最も高く、一位にランクインされている(2018年フォーブス (雑誌)[4]

研究と養成のバランスがとれた修士・博士課程[編集]

当校の大学院は、《研究系大学院》と《プロ養成系大学院》の中間的な位置にある、大変バランスが良い大学院であると評価されている[1]。政府や産業から多大な助成金のもとで、最先端の研究開発を行なうアカデミックな面の比重が大きい一方で、社会人が働きながら学べるよう、平日夜間と週末の昼間に開講する、多彩で豊富な講座を揃えている。ニューヨーク市近辺、ニュージャージー州、フィラデルフィア市近辺に勤務している大卒の人口は膨大であり、働きながら学べる当校の大学院への入学の競争率は極めて高い。パートタイムとして受け入れている大学院生は一流企業の現役社員がほとんどであり、当校は彼らとフルタイムの学生との間での共同開発を積極的に進めている。即戦力となる優秀な人材を多数輩出している所以はここにある。2012年には、フルタイムで働きながら当校で修士号を取得した女性技師が、米国30歳以下のトップ30のエンジニアの1人に選ばれている[2]

組織[編集]

当校は、6つの「学部」と39の研究機関で構成されている。

学部(6学部)[編集]

工学部 (Newark College of Engineering)[編集]

情報学部 (College of Computing Sciences)[編集]

理学部 (College of Science and Liberal Arts)[編集]

建築学部 (New Jersey School of Architecture)[編集]

工業デザイン学部 (School of Art and Design)[編集]

経営学部 (School of Management)[編集]

研究機関(39機関)[編集]

Applied Life Science(3機関)[編集]

  • The Center for Applied Genomics
  • The Medical Device Concept Laboratory
  • The Vision and Neural Engineering Lab

Architecture and Design(3機関)[編集]

  • Center for Architecture and Building Science Research:
  • Concrete Testing Laboratory
  • Imaging Laboratory

Computing, Mathematics, and Telecommunications(7機関)[編集]

  • Center for Applied Mathematics and Statistics:
  • Center for Wireless Communications and Signal Processing Research
  • Collaborative Hypermedia Laboratory
  • Cryptography & Telecommunication Laboratory
  • Data and Knowledge Engineering Laboratory
  • electronic Arts Habitat (eArtH)
  • New Jersey Center for Wireless Networking and Internet Security

Environmental Science and Engineering(6機関)[編集]

  • York Center for Environmental Engineering and Science
  • Center for Airborne Organics
  • Northeast Hazardous Substance Research Center
  • Geoenvironmental Engineering Laboratory
  • Laboratory for Process and Field Analytical Chemistry
  • Materials Characterization Laboratory

Materials Science and Manufacturing(15機関)[編集]

  • Bearings and Bearing Lubrications Laboratory
  • Dynamic Systems and Control Laboratory
  • Center for Manufacturing Systems
  • Electro-hydrodynamics Laboratory
  • Electronic Imaging Center
  • W.M. Keck Laboratory
  • Metal Combustion Laboratory
  • Microelectronics Fabrication Center
  • Microgravity Research Laboratory
  • New Jersey Center for Engineered Particulates
  • New Jersey Center for Microflow Control
  • Optical Science and Engineering
  • Polymer Processing Institute
  • Vincent A. Stabile Lab
  • Waterjet Technology Lab

Solar Physics(5機関)[編集]

  • Center for Solar Research
  • Big Bear Solar Observatory
  • Owens Valley Solar Array
  • Global High-Resolution H-Alpha Network
  • Space Weather Research Lab

著名な教員[編集]

その他、追加中

出身者[編集]

その他、追加中

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ (英文)現在の《eラーニング》や《バーチャル・クラスルーム》といわれているシステムを、1970年代に世界で初めて開発した当校は、「研究」と「養成」のバランスを追求してきた工科大学として国内外で名高い[1]
  2. ^ 当校修士号課程卒(医用生体工学科)のオーブリー ケリー・コグデル[2][3]

外部リンク[編集]

座標: 北緯40度44分31秒 西経74度10分44秒 / 北緯40.742度 西経74.179度 / 40.742; -74.179