ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
Night of the Living Dead
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョン・A・ルッソ
原案 ジョージ・A・ロメロ
製作 カール・ハードマン
ラッセル・ストライナー
出演者 デュアン・ジョーンズ
ジュディス・オーディア
撮影 ジョージ・A・ロメロ(クレジット無し)
編集 ジョージ・A・ロメロ(クレジット無し)
製作会社 Image Ten Ten
Laurel Group
Market Square Productions
配給 アメリカ合衆国の旗 ウォルター・リード・オーガニゼーション
公開 アメリカ合衆国の旗 1968年10月1日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 96分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $114,000
次作 ゾンビ
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(原題: Night of the Living Dead )は、1968年公開のアメリカホラー映画である。

概要[編集]

ジョン・A・ルッソ英語版の原作を、CM監督出身のジョージ・A・ロメロが監督した歴史的作品であり、ゾンビ映画の記念碑的作品である[1]。全編に横溢するカニバリズムや反モラル的ラストなど当時のタブーに挑戦した内容は、根底に流れる独自のヒューマニズムが制作当時の世相を反映しており、賛否両論あったがロングランを続けた。結果として、ニューヨーク近代美術館にも所蔵されるカルト・クラシックとなっており、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。

1990年には、トム・サヴィーニの手によるリメイク作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(脚本:ジョージ・A・ロメロ)が公開されている。

ストーリー[編集]

父の墓参りの途中、バーバラと兄のジョニーは生ける屍(ゾンビ)に襲われる。兄を殺された恐怖と悲しみの中、バーバラは近くの民家に逃げ込む。民家には黒人青年のベンのほか、若いカップル、中年夫婦と大怪我を負ったその娘が集まってくるが、外部との連絡も取れないまま、周囲はゾンビの群れに取り囲まれていた。ドアや窓を塞ぎゾンビの侵入を防いだうえで脱出の方策を探るベンに対し、地下室に籠ることにこだわるハリーが対立する。ゾンビたちが人間を食い殺していることをテレビで知ったバーバラたちは、最寄りの避難所への脱出を試みる。

キャスト[編集]

ベン・ウィルソン
演 - デュアン・ジョーンズ / 日本語吹き替え - 阪脩
ゾンビに襲われたバーバラが逃げ込んだ民家にやってきた黒人男性。ドアや窓を塞ぎゾンビの侵入を防いだり、民家から銃を探し出すなど、比較的冷静に事態に対処する。
バーバラ・ウィルソン
演 - ジュディス・オーディア / 日本語吹き替え - 栗葉子
兄を襲われた恐怖と混乱から茫然自失となり、最後はゾンビ化したジョニーに襲われて行方不明になる。
ハリー・クーパー
演 - カール・ハードマン英語版 / 日本語吹き替え - 納谷六朗
自己中心的な中年男性。ゾンビへの対処にも消極的で、ベンとの軋轢の原因となる。 
ヘレン・クーパー
演 - マリリン・イーストマン英語版 / 日本語吹き替え - 藤田淑子
トム・レノックス
演 - キース・ウェイン英語版 / 日本語吹き替え - 小宮山清
最初に民家へ逃げ込んでいた青年。ベンには比較的協力的でトラックを運転できるため、脱出のために手を打とうとするが、結果的に悲劇を招く。
ジュディ・ジャクソン
演 - ジュディス・リドリー英語版 / 日本語吹き替え - 白石冬美
トムの恋人。トムを案じるあまり突発的な行動に出て、事態を悪化させてしまう。
カレン・クーパー
演 - カイラ・ショーン英語版 / 日本語吹き替え - 小原乃梨子)
クーパー夫妻の娘だが、すでにゾンビに噛まれて意識朦朧の状態に陥っている。
ニュースキャスター
演 - チャールズ・クレイグ / 日本語吹き替え - 青野武
共同墓地のゾンビ
演 - ビル・ハインツマン英語版
序盤からラストまで登場する見せ場の多いゾンビ。
ウォルト・マクレラン
演 - ジョージ・コサナ / 日本語吹き替え - 大塚周夫
舞台となるバトラー郡でゾンビ退治の先頭に立つ保安官。
リポーター
演 - ビル・カーディル英語版 / 日本語吹き替え - 八代駿
ジョニー・ウィルソン
演 - ラッセル・ストライナー(クレジットなし) / 日本語吹き替え - 肝付兼太
バーバラの兄。物語の序盤でゾンビに襲われて死亡するが、終盤にゾンビ化して再登場し、バーバラを連れ去った。
ワシントンリポーター
演 - ジョージ・A・ロメロ(クレジットなし) / 日本語吹き替え - 永井一郎

スタッフ[編集]

  • 製作:ラッセル・ストライナー、カール・ハードマン
  • 監督・原案:ジョージ・A・ロメロ
  • 脚本:ジョン・A・ルッソ
  • 撮影・編集:ジョージ・A・ロメロ(クレジットなし)
  • 音楽:ウィリアム・ルース、フレッド・シュタイナー
  • 特撮:レジス・サーヴィンスキー、トニー・パンタネラ

作品解説[編集]

本作はドキュメンタリータッチの手法で、9か月を費やしてモノクロ16mmフィルムで撮影された。「人外の者達に一軒家が包囲・襲撃される」という描写は、リチャード・マシスンの小説『地球最後の男』(1954年)からインスパイアされたものである。

本作は後年に渡って数多く作られるゾンビ映画の礎である。『バタリアン』(1985年)はダン・オバノンによる続編的パロディ。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(1990年)はトム・サヴィーニ演出による正統的リメイクとなっている、製作はキャノン・フィルムズ

本作に『ゾンビ』(1979年)、『死霊のえじき』(1985年)を合わせて「ロメロのゾンビ映画三部作」と呼称される。また、ロメロは2005年に『ランド・オブ・ザ・デッド』、2007年に『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』、2009年に『サバイバル・オブ・ザ・デッド』を制作している。

本作では人外の者のことをリビング・デッド("Living Dead"、生ける屍)と呼称しており、ゾンビという呼称は次作『ゾンビ』からの登場である。

著作権消失[編集]

本作はタイトルを Night of the Flesh Eaters から Night of the Living Dead へと変更した上で配給された経緯があり、その際に著作権標記を欠落させたことから、アメリカではパブリックドメイン状態にあるとみなされている。このため、販売用のビデオやDVDをコピーしたものをインターネット上でそのまま制限なく配信している場合がある。

ソフト化[編集]

VHS
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド〜ゾンビの誕生 (CIC・ビクター)
他、多数。
レーザーディスク
  • 生ける屍の夜 (パイオニア)
  • ナイト・オブ・ザ・リビングデッド (1992年3月26日、日活 NDH-119)
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド デジタル修復版 (1997年8月21日、ハピネット SHLY-98)
DVD
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド デジタル修復版 (1998年9月25日、ハピネット BIBF-1009)
  • ナイト・オブ・ザ・リビングデッド スペシャルエディション (2005年12月23日、デックスエンタテインメント DXDS-0015)
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド コレクターズBOX (3枚組DVD、2005年12月23日、デックスエンタテインメント DXDB-0005 )
  • Disc-1:ナイト・オブ・ザ・リビングデッド スペシャル・エディション
  • Disc-2:ナイト・オブ・ザ・リビングデッド デッドリー・カラー・エディション - カラー着色されたバージョン
  • Disc-3:特典ディスク
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド (2006年9月15日、WHDジャパン) - パブリックドメイン版低価格DVD
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド (2006年12月31日、デックス エンタテインメント)
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 新訳版 (2007年2月20日、フォワード IDM-108) - パブリックドメイン版低価格DVD
  • ナイト・オブ・ザ・リビングデッド スペシャルエディション (2007年12月21日、デックスエンタテインメント KBBBF-7327)
Blu-ray Disc
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド (2010年10月2日、ハピネット BIXF-0023)

リメイクと関連作品[編集]

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀[編集]

1990年。原題は Night of the Living Dead

トム・サヴィーニの手によるリメイク作品。前作の脚本をロメロ自身が脚色している。オリジナル版をほぼ踏襲しているが、オリジナルではほとんど怯えているだけだったバーバラが次第に強い女性として変貌していくなど、制作当時の世相に合わせたアレンジ描写がなされている。

キャスト
スタッフ
  • 監督:トム・サヴィーニ
  • 製作:ジョン・A・ルッソ、ラッセル・ストライナー
  • 製作総指揮:メナハム・ゴーラン、ジョージ・A・ロメロ
  • 脚本:ジョージ・A・ロメロ
  • 撮影:フランク・プリンツィ
  • 音楽:ポール・マックローグ

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 最終版[編集]

1999年。原題は Night of the Living Dead: 30th Anniversary Edition

本作の30周年を記念してジョン・A・ラッソが新たに15分の追加撮影分を加えて再編集したもの。ロメロ自身は関与していない。冒頭に登場するビル・ハインツマンが演じるゾンビが棺桶から蘇るシーンなどが追加されているほか、音楽も新規に録音されている。

キャスト
以下は最終版のみのキャスト。
  • ヒックス牧師 - スコット・ウラジミール・リシナ
  • マイキー - アダム・ノックス
  • ダン - グラント・クレーマー(海老原英人
スタッフ
  • 製作総指揮:ジョセフ・ウルフ
  • 監督:ジョン・A・ルッソ(追加部分)
  • 撮影:ビル・ハインツマン(追加部分)
  • 編集:ジョン・A・ルッソ、ビル・ハインツマン
  • 音楽:スコット・ウラジミール・リシナ

チルドレン・オブ・ザ・デッド[編集]

2001年。原題は Children of the Living Dead

本作の続編および「ロメロのゾンビ映画三部作」の番外編として製作されているが、この作品もロメロは関与していない。トム・サヴィーニが出演している。

キャスト
  • ランドルフ - マーティー・シーフ
  • ヒューズ - トム・サヴィーニ
  • マシュー・マイケルズ - ダミエン・ルヴァラ
  • ローリー・ダネージ - ジェイミー・マッコイ
  • ダスティ - サム・ニコテロ
  • キャンディ・ダネージ - ハイディ・ハインツマン
  • アボット・ヘイズ - A・バレット・ワーランド
スタッフ
  • 監督:トー・ラムシー
  • 製作・脚本:カレン・L・ウルフ
  • 製作総指揮:ジョセフ・ウルフ、ジョン・A・ルッソ
  • 撮影:S・ウィリアム・ハインツマン(ビル・ハインツマン)
  • 音楽:アラン・ハワース英語版

超立体映画ゾンビ3D[編集]

2006年。原題は Night of the Living Dead 3D

赤青メガネを使ったアナグラフ方式の3D映画でのリメイク。冒頭のシーンなどはオリジナル版を踏襲しているが、それ以降はほとんど独自シナリオで展開されていく。オリジナル版映画は作中世界において実在の映画という位置づけであり、劇中のテレビでオリジナル版が放送されている。2012年には前日譚にあたる Night of the Living Dead 3D: Re-Animation も製作されている。

キャスト
  • バーブ - ブリアーナ・ブラウン
  • ベン - ジョシュア・デローシュ
  • トヴァーJr - シド・ヘイグ
  • ヘンリー・クーパー - グレッグ・トラヴィス
  • エリー・クーパー - ジョナサン・ブラック
スタッフ
  • 監督・製作:ジェフ・ブロードストリート
  • 製作総指揮:インゴ・ユヒト
  • 脚本:ロバート・ヴァルディング
  • 撮影:アンドリュー・パーク
  • 編集:ロバート・ヴァルディング
  • 音楽:ジェイソン・ブラント

その他の作品[編集]

  • Mimesis: Night of the Living Dead (別題: Mimesis、2011年)
    • マニアックなホラーファンが、いつの間にか1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の世界にさまよい込んでしまうというストーリー。
  • Night of the Living Dead: Resurrection (2012年)
    • 本作の舞台を現代のイギリスに置き換え、イギリスで製作されたリメイク作品。
  • Night of the Living Dead: Origins 3D (2014年公開予定)
    • 3D映画として製作されている本作のリメイク作品。『死霊創世紀』のトニー・トッドが再びベン役で出演。

脚注[編集]

  1. ^ ゾンビ映画の記念碑的作品として知られる本作であるが、人を襲うゾンビ映画として最初の作品であり、最初のゾンビ映画ではない。最初のゾンビ映画は1932年公開の『恐怖城/ホワイトゾンビ』とされている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

リメイクと関連作品