ドーン・オブ・ザ・デッド

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ドーン・オブ・ザ・デッド
Dawn of the Dead
監督 ザック・スナイダー 
脚本 ジェームズ・ガン
原作 オリジナル脚本
ジョージ・A・ロメロ
製作 マーク・エイブラハム
エリック・ニューマン
リチャード・P・ルビンスタイン英語版
製作総指揮 アーミアン・バーンスタイン
トーマス・A・ブリス
デニス・E・ジョーンズ
出演者 サラ・ポーリー
ヴィング・レイムス
メキ・ファイファー
音楽 タイラー・ベイツ
撮影 マシュー・F・レオネッティ
編集 ニーヴン・ハウィー
製作会社 ストイライク・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサール
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 2004年3月19日
日本の旗 2004年5月15日
上映時間 100分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $26,000,000[1]
興行収入 $102,356,381[1]
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ドーン・オブ・ザ・デッド』(原題:Dawn of the Dead)は、2004年アメリカ合衆国で製作されたホラー映画。上映時間100分(ディレクターズ・カット版109分)。1978年に製作されたアメリカ映画『ゾンビ』(原題は同じ"Dawn of the Dead")のリメイク作品。

概要[編集]

これまでB級ホラーとして位置づけられてきたゾンビ映画の内容を一新して、生存した人物たちをグランドホテル形式で描いており、キャスティングもオスカーにノミネートされたサラ・ポーリーを初め実力派の役者達が出演している。また「走るゾンビ」という新たな設定[注 1]により、オリジナルとは違ったサバイバルアクションとなっている。また、オリジナル版に出演していたケン・フォリースコット・H・ライニガートム・サヴィーニカメオ出演している。

「走るゾンビ」の元祖は諸説ある(オリジナル版にも子供のゾンビ2人が走るシーンがある)が、本作の走るゾンビは『28日後...』に触発されたものである[要出典]

アメリカ劇場公開の5日前には、USAネットワークで本編冒頭10分間がノーカット放映された[2]。また、この本編冒頭10分間はインターネット上でも公開されたほか、日本劇場公開前の2004年4月29日には、東京など全国5都市の街頭でも放映された[3]

地上波では、2006年10月24日日本テレビの深夜ローカル枠と、2008年10月23日テレビ東京木曜洋画劇場」枠で放送された。前者は日本語字幕、スタンダードサイズ、ノーカットだったが、後者はゴールデンタイムゆえに一部の登場人物の死亡シーンを含む残酷な箇所は削除や修正が施されており、二ヶ国語放送の日本語音声はDVDソフトと同じものを使用(一部台詞に変更点あり)。

『プレミアム・エディション』として発売されたセルDVDには、未公開映像を含んだ本編が収録されている。

ストーリー[編集]

アナは普通の看護師。夫のルイスとは普通に結婚し、普通に病院に勤務する、正に平穏を絵に描いたような生活を送る女性であった。

ある日アナが目覚めると、近所に住む少女のヴィヴィアンが顔に重傷を負った姿で、寝室の前に立っていた。ルイスは慌てて駆け寄るが、次の瞬間ヴィヴィアンは彼の首筋に噛み付き、そのまま食い千切る。凄まじい血飛沫と共に死亡するルイスの姿を目の当たりにしたアナは必死に救助を呼ぶが、電話は混線して繋がらない。その傍では、死んだはずのルイスが起き上がり、驚くアナに牙を剥いて襲い掛かる。アナは間一髪で家から脱出するが、家から出た彼女が見たものは、見慣れた家屋が炎に包まれ、人が人を襲うという混沌の世界であった。アナは止めてあった車に乗り込むと急いでエンジンを吹かし、アクセルを踏み込む。

なおも恐ろしい形相で四肢を振り上げながら追い駆けてくるルイスを何とか振り切ったアナは、当ても無く車を走らせ続けるが、彼女はまだ知らなかった。人間を感染者に変貌させる謎のウイルスが蔓延したことも、それによって急速に感染者が増え続けていることも。

登場人物[編集]

生存者たち[編集]

いずれも大型ショッピングモール「クロスロード・モール」に立て籠る生存者。 初めはアナを始めとする外部から来た5人とCJ率いる3人の警備員がモールに立て籠り、後にフォート・パスター基地から逃げてきた6人の生存者とモール地下駐車場で出会った犬のチップスが加わり、14人[注 2]と1匹になる。しかし、その途中で生存者が次々と命を落とし、クルーザーに向かう直前にCJとマイケルが犠牲となり、最終的にはアナ、ケネス、テリー、ニコール、チップスが生き残った。しかし、エンディングではたどり着いた島で感染者の群れに襲われ応戦するが、その後の生死、消息は不明。

アナ・クラーク
本作の主人公。セント・ドミニク病院に勤務する普通の看護婦。26歳。
夫のルイスとウィスコンシン州で平穏に暮らしていたが感染者化したヴィヴィアンに襲われ、無法地帯となった街を車で駆け抜けモールに辿り着く。
働き者で性格は看護婦らしい温厚さが出ていて人当たりもよく友人や職場の同僚からの信頼は厚い。近所に住んでいたヴィヴィアンにも母親のように接し、愛情を注いでいた。また、夫の死にを流すものの、それでもなお困難に立ち向かっていく勇気も持っており、感染者の性質から感染経路を見抜く冷静さや、銃を突きつけたCJに対しても臆することなく悪態をつく強気な一面も見せる。
看護婦という職業柄、人命や人権を尊重する面が強く、感染者化してゆくフランクを最後までかばったり、アンドレやケネス達が屋上で行っていたゾンビ・シューティングもあまり快く思っていないなど、人のみならず感染者に対しても若干の同情心を持っている。
彼女の看護婦としての知識は怪我をした他の生存者に、その冷静な判断力は感染者化したスティーブからクルーザーの鍵を強奪するなど、他の生存者を生存へ導く為に終始役立つことになる。
ケネス・ホール
警察官。アナが車にて逃走後[注 3]、初めて会う生存者となる。
非常に屈強でタフな体を持ち、信心深い面も持っている。また同僚の死を羨ましがっていたなど、自殺願望的な考え方も持っているが、感染者を見て「死後も恐ろしい世界が待っている」と考えを改めた。
登場初期は最後の家族であった弟の死やその状況から周りの生存者を一切受け付けない拒絶的な態度をとっていたが、アンディと意気投合したことをきっかけに周りに対しても心を開き始める。その後は警察官時代に培った戦闘能力と精神力を活かし、進んで危険や感染者に立ち向かい生存者を守ろうとする。
あまり物に興味がない性格だがチェスは愛好しており、モールに立て籠もってからも、同じチェス愛好家のアンディとはボードのやり取りという回りくどい方法であることも気にせず対局を楽しみ、彼が自分のことを「ケン」という愛称で呼ぶことも容認していた。また骨折リハビリも兼ねてトレーニングは欠かしていない。
小説版にて妻子がいたが、子は感染者化した妻に殺され、さらにその妻をガスオーブンに手錠で繋いだまま逃走してきたという経緯が語られている。
余談だが、ケネス役を演じたヴィング・レイムスは当映画の撮影を行った際に使用したショットガンがとても気に入ったらしく、撮影時以外も常に手放さなかったという。
マイケル・ショーネシー
アナがモール手前で遭遇した生存者。テレビのセールスマンをしていた会社員。40歳。
様々な状況を打開する為の作戦を即座に思いつき、生存者を誘導するなど性格は理知的で冷静沈着。戦闘能力はケネスやCJよりは劣るものの現実から逃げようとせず自分達の状況を論理的に考える為、仲間からの信頼が厚く、当初は敵対していたCJすらも一目置かれる。監禁同然の行いをしていたCJとバートに対し、形勢逆転のきっかけを作った人物でもある。の扱いにも長けているが、セーフティを外し忘れるなど時々間の抜けた一面も持つ。
過去に3度の結婚をしていたらしく子宝にも恵まれていたが、作中のセリフから推察するに妻子共に死んでしまったらしい[注 4]。また、様々な職を転々としていた後にテレビのセールスマンになった経緯がある。
後にアナと恋仲になるが、終盤にてアナを助ける際に感染者に咬まれ、クルーザーに乗らず、一人湖畔で朝日を眺めながら自害する。
小説版では「笑える映画が一番」という哲学を持っており、立て籠もり後はアメリカン・パイサボテン・ブラザーズ等、コメディ映画を鑑賞する毎日を過ごす[注 5]
アンドレ・ブライアント
アナがモール手前で遭遇した生存者。血の気が盛んな黒人青年
過去にテレビ泥棒クラックの売買等の様々な犯罪に手を染めており、反面「自分は間違いなく地獄へ行く」など信心深い一面も持っている。
だが、ルーダとそのお腹にいる子供の身を常に案じ、特に子供に対しては「自分とは違う真っ当な道を歩ませたい」と父親として強い愛情を抱いている。だがそれがしばしばトラブルを起こすことがある。
物語中盤で死亡するが、映画版と小説版では死亡までの経緯が若干違い、映画では感染者化したルーダを射殺したノーマに逆上し銃撃をするも反撃をくらい死亡するが、小説版ではルーダを射殺しようとしたノーマを一方的に射殺し、その後感染者化したルーダに自ら咬み殺される最期を選んだ。
ルーダ
アナがモール手前で遭遇した生存者。臨月間近なアンドレの妻。ロシア人
物静かめの女性で、臨月間近の不安と世界のパニック時が重なってしまったこともあり、やや悲観的考えを持つ描写が多い。未公開シーンではアンドレと過去を語り、より一層不安が増しているシーンがある。
序盤にモール内で感染者化したベンに咬まれ感染するが、誰もそのことに気がつかず唯一感染者化するという事実を知っているアンドレにも咬まれたことを隠蔽され、立て籠もり後も過ごす。
後に衰弱死し感染者化するが、直後に子供を出産。その後ノーマが射殺するもそれが人間同士の撃ち合いへと発展していく。そして生まれた子供もまた感染者となっていた為、生存者達に射殺された。
小説版では子供の名前は「ダーシャン」にすると決めていたが、それが叶うことはなかった。また、映画版では感染者化後はノーマに射殺されるが、小説版では口付けを交わしたアンドレを咬み殺し、その後モールの生存者に射殺される。
CJ
アナ達がクロスロード・モールで出会った警備員。生存していた警備員の中ではリーダー的存在。
高圧的な態度でアナ達に接する短気な性格の持ち主だが、タッカーを最後まで見捨てようとしなかったり、逆に仲間を見捨てようとしたスティーヴに憤慨するなど根は仲間想いで、判断力と行動力に優れている為、味方になれば非常に頼りになる。
序盤ではアナ達生存者を拒絶し、受け入れる代わりに武器を取り上げるなど慎重且つ高慢な態度をとっていたが、マイケルの機転により逆に警備室に監禁されることになる。
発電機の場所を教えることを条件に開放され、バートの死とその後のマイケル達との共闘をきっかけに、以降は一転してアナ達に協力的となり、性格も頑なだった序盤に比べ若干穏やかさを見せるようになる。
警備員だったこともあり、ケネス同様戦闘能力は高く、狙撃で感染者の群れの中に放り込んだプロパンガスを爆破したり、強力なアタッカーとして生存者を護衛してゆく等、見せ場が多いキャラクターの一人。終盤で生存者を逃がす為の時間稼ぎを率先して行い、陽動した感染者と共に大量のダイナマイトプロパンガスを用いて自爆する。
小説版では警備員勤務をしていた頃の彼の心境や、モールを厳重に封鎖・アナ達の監禁も全て警備員としてモールを守る為という信念に基づいていたことが書かれている。またバートの死に悲観するなど、映画以上に仲間想いである。
テリー
アナ達がクロスロード・モールで出会った警備員。CJの紹介で今の職に就いたが、バートによると生存していた警備員の中では下っ端らしい。
温厚な青年で、CJとは性格が相反する為か彼の監禁行為や高慢な態度が納得いかず、アナに協力する。
立て籠もり後はスポーツやアンディのゾンビ・シューティング鑑賞をして過ごす。歳が近い為かニコールとは仲が良く、前述の立て篭っていた間は一緒に天体観測をするなど一緒に過ごすことが多く、終始進んで守ろうとする。
若さ故に単純な性格で判断力に甘い所があるが、銃の腕前は良く、ケネスやCJに次いで戦闘能力は高め。
小説版では肝心な時に銃を持っていないなど抜けたところが目立つが、父親の死に落胆していたニコールを元気づけ心を開かせた人物でもある。またニコールに対し一目惚れを思わせる描写がある。
バート
アナ達がクロスロード・モールで出会った警備員。CJの子分的存在で、彼のやることを常に肯定している。
粗暴な面が強く、CJの監禁行為や高慢な行いに付いていた為、彼同様逆に監禁されてしまう。
発電機の場所を教えることを条件に釈放されるが案内中に、犬(チップス)に気を取られ、感染者に咬まれてしまい、パニックに陥っていた所を感染者の集団に捕らえられ、死亡する。
ニコール・ミラー
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。フランクの娘。17歳。
家族想いの女の子。感染者騒動で母と兄弟、モール内で父を失ったショックから一時は閉鎖的になってしまうが、生存者達の励ましと地下駐車場で出会った犬のチップスが心の支えとなり、再び元気を取り戻す。歳の近いテリーとは仲がいい。立て籠もり後は壁へのペイントや、テリーと一緒に天体観測をするなどして過ごす。
先述の通り、家族に対する愛情は何より強く、犬のチップスに対してもそれは例外ではなく遊び相手をする為にモール内での仕事をサボったり(元々サボりがちな性格ではあるが)、チップスが感染者に襲われると早とちりして、トラックで感染者の群れがいる駐車場を突っ切って救出に向かうなど、生存者を唖然とさせるほどの大胆な行動を起こすことがある。
小説版ではフランクの死後、生存者と接することなくCDショップに入り浸っているなど閉鎖的な心境がよりリアルに書かれているが、テリーの励ましによって元気を取り戻す。
フランク・ミラー
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。ニコールの父親で50歳。
基地から逃げてきたときには既に感染しており、モール内で発症しケネスに射殺される。
最後まで娘であるニコールの身と幸せを案じ、生存者に託して安らかに逝く。
スティーヴ・マーカス
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。皮肉屋で傲慢な30代前半の男性。
高級スーツを着こなしたビジネスマン。モールを脱出する為の下準備を手伝わなかったりと小さなことから、自分が助かる為なら他の生存者を見捨てることも躊躇わないなど、自己中心的を絵に描いたような性格をしている。
立て籠もり後はモニカを愛人に性行為に入り浸り、脱出作戦前も先述の通り、下準備を手伝わず一人で日がな一日遊んで過ごしたりと自身の欲望に忠実な毎日を送っている。
裕福生活者でクルーザーを所持しており、ミシガン湖に停泊させている。これが終盤で生存者に希望を持たせるきっかけとなる。
脱出作戦の際に地下水路と繋ぐ通路の見張りを任されたにも関わらず、勝手に通路入口に鍵をかけてマイケル達諸共感染者が入ってこないようにして一人だけ逃げるなどしてCJの怒りを買い、さらには船に向かう途中でバスが横転した際にもケネス達を見捨て、一人逃げ延びようとしたが、その直後に感染者に襲われるという自業自得な形で感染者化し、「もしも俺が噛まれてアイツ等の仲間入りした時には撃ち殺してくれ」と生前発していた軽口通りに、アナに射殺される。
小説版では、致命的な咬傷を負わされた彼の思考が、感染者のそれにすり替わる(強烈な「餓え」に支配される)様子が書かれている。
モニカ・フォリー
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。20代前半のセクシー系な女性。
やや気の強い性格。立て籠もり後はスティーヴの恋人(愛人)となり性行為に入り浸り、高級ドレスを着こなす。またノーマとも仲が良く、意気投合している描写が見られる。
他の生存者と共にモールから脱出するが、脱出用バス内で感染者をチェーンソーで攻撃していたグレンの手元が狂い、胸部を切り裂かれ死亡する。
小説版では親と縁の薄い少女時代を過していたことが語られ、それゆえに親と同じ世代のノーマに対し親子のような愛着を抱いたことが書かれている。
グレン・カーティス
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。セント・ヴァーベナ教会ピアノ弾きを勤める年配の白人男性。
気の弱い性格で登場した際にも興奮からくるパニック状態に陥っていた。教会で働いているが無神論者で仕事の為だけにピアノ弾きをしていた。セント・ヴァーベナ教会にスティーヴ達と立て籠もっていたが、感染者に突破されそうになりCB無線で助けを要請、偶然通りかかったノーマが無線を聞きつけトラックで一同を救出しことなきを得た。
立て籠もり後は女性物の装飾品を身に着けて楽しんでいるが、これは彼がゲイであることを表している[注 6]
他の生存者と共にモールから脱出するが、脱出用バス内で感染者をチェーンソーで攻撃しようとした際に手元が狂い、モニカを巻き込んで自分の胸部を切り裂き死亡する。
映画版ではアンドレ達の死体をモールの中央広場に並べ弔うシーンで「無神論者だから」という理由で弔いの言葉を拒否しているが、小説版では弔いの言葉を唱えている。
タッカー
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。40歳前後の白人男性。
帽子をかぶった中年の男性で、性格は歳相応に温厚で落ち着いている。モールに逃げ込む際に脚を怪我するが、咬まれたわけではない為ことなきを得た。
立て籠もり後はサイクリングなどのスポーツ系やアンディのゾンビ・シューティングを楽しむ。
細身な体に似合わず銃火器の扱いに長けており、ショットガンや二丁拳銃を使いこなす。銃器店から逃げる際に追ってきた感染者に咬まれ、自身の感染者化を防ぐ為にCJに殺してくれと頼み、射殺される。
ノーマ
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。50歳前後の白人女性。喫煙家。
生存者を乗せたトラックの運転手で、セント・ヴァーベナ教会に立て籠もっていたグレン達のCB無線によるSOSを聞きつけ、救出。生存者をモールへと導くこととなった。
男勝りで危険を省みない勇敢な性格で、マイケルにも称賛されていた。母性本能も持ち合わせていてモニカに対し娘のように接する。
モールが停電した際に蝋燭を届けにアンドレ達のいるカルーセルに入るが、アンドレが匿っていた感染者化したルーダを発見してしまう。慌ててルーダを射殺するが、それがアンドレの怒りに触れてしまい、アンドレと相撃ちになり死亡する。
小説版ではモニカに対して抱いている娘のような心境がより詳細に書かれている。また死亡までの経路も異なり感染者化したルーダから離れるようアンドレを説得するが、邪魔者と判断したアンドレに一方的に射殺されてしまう。
名無しの女性
フォート・パスター基地から逃げてきた生存者。体重100kgは超えているかのような大柄な肥満女性。
モールに到着した時には既に咬まれており、容態も自足歩行出来ないほどに悪化していた。その後死亡するが、直後に感染者化して復活し、アナに火掻き棒でとどめをさされる。名前を名乗れないほど衰弱しており、生存者たちはニコールとフランク以外は全員初対面同士であり、名前を知らなかった為、名無しとして死んでいった。
作中ではモール内で生きた人間がそのまま感染者化した最初の人物であり、それがアナに「感染者化は咬まれるのが原因である」ことを確信させた。
余談だがこの名無しの女性を演じているのは特殊メイクで怪我と中年女性らしさを強調した男性である。
アンディ
モールの向かいにある「アンディ・ディアヘッド銃砲店」の店主。マレット・ヘアをした40歳前後の男性。
銃砲店に立て籠もり、遠すぎるモールの生存者には救出不可能だったが、その後も双眼鏡ホワイトボードによる情報交換を行っていた。
その際にケネスと意気投合し、互いにチェスの愛好家と知ってからは、ホワイトボードで互いの駒を伝え合う回りくどい方法ながらもチェスを楽しんでいた。射撃の腕は凄まじく、数百メートル離れた感染者を一撃で狙撃する技も披露する[注 7]
しかし日にちが経つにつれ食料が尽き、ケネスの機転でチップスに食料を運ばせるが、チップスを店内に入れた際に感染者が侵入して咬まれ、そのまま感染者となってしまい、後にケネスに射殺される。
ディレクターズカット版の特典DVDでは、本編で語られることのなかったアンディ視点でのストーリーがあり、立て籠もりから感染者化するまでの数週間の様子が描かれている。
チップス
モールの地下駐車場で出会った。人間にしか関心を抱かない感染者に無視されていた為、モール内の地下で生き延びていた。
モール内に住むようになってからはニコールがチップスと名づける。ニコールに懐き、またニコールもチップスに対し家族同様の愛情を注ぐようになる。その為か元々か生存者の言うことは素直に聞く賢い犬である。
犬に関心を抱かないという特性を活かされ、感染者の群れのいる駐車場を突破し、アンディに食料と携帯無線機を届ける役割を担うが、これが結果的に彼の感染者化とその後の混乱の原因となってしまう。

その他の人物[編集]

ルイス・クラーク
アナの夫。30歳。
アナと共にウィスコンシン州で暮らし、平穏な毎日を送っていた。アナ同様ヴィヴィアンに愛情を注いでいる。
だが悲しくも感染者となったそのヴィヴィアンに咬まれてしまい死亡、本編で最初の犠牲者となってしまう。その後感染者となってアナに襲い掛かるが、アナを追跡中に別の生存者に襲い掛かり、そのまま行方知れずとなる。
ヴィヴィアン
クラーク家の近所に住む8歳の少女。ローラーブレードや自転車を好む。アナやルイスに愛情を注がれており、ヴィヴィアンもクラーク家を慕っている。
後に作中最初の感染者として登場し、ルイスに襲い掛かる。
小説版では祖父母の家に住んでいるという設定で、親を知らないゆえに近所に住むアナ達に懐くようになった。
デビット・バロウズ
DVDの特典映像に登場するキャスター。感染者化が瞬く間に広まる中で、自身も追い詰められていく。
感染者騒動から約一日後、最後の放送を終えながら妻と子の元へ逝く言動をしながらどこかへ去って行き、その後の生死は不明。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
アナ・クラーク サラ・ポーリー 魏涼子
ケネス・ホール ヴィング・レイムス 玄田哲章
マイケル・ショーネシー ジェイク・ウェバー 森田順平
アンドレ・ブライアント メキ・ファイファー 楠大典
ルーダ インナ・コロブキナ 林真理花
CJ マイケル・ケリー 大塚芳忠
テリー ケヴィン・ゼガーズ 浪川大輔
スティーブ・マーカス タイ・バーレル 小野健一
ニコール・ミラー リンディ・ブース 園崎未恵
ノーマ ジェイン・イーストウッド 磯辺万沙子
バート マイケル・バリー
グレン R・D・レイド
モニカ キム・ポイリアー
タッカー ボイド・バンクス
フランク マット・フリューワー
ヴィヴィアン ハンナ・ロックナー
ルイス ジャスティン・ルイス
パスター基地の司令官 スコット・H・ライニガー
テレビ宣教師 ケン・フォリー
ケーヒル保安官 トム・サヴィーニ 村松康雄

関連文献[編集]

  • ジェームズ・ガン脚本『死者の夜明け ドーン・オブ・ザ・デッド』(入間眞 編訳、竹書房、2004年)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 映画『ゾンビ』の監督ジョージ・A・ロメロはインタビューで「走るゾンビは気に入らない」とコメントしている[要出典]
  2. ^ 正確には、モールの向かいにある銃器店店主のアンディを加えれば、15人。
  3. ^ その後行方不明の者を除けば
  4. ^ それが感染者騒動によるものかそれ以前のものかは不明。
  5. ^ 映画版でもアナと映画を鑑賞中に笑う描写がある
  6. ^ ディレクターズカット版では13才の時に自分がゲイであることを自覚したとCJ達にカミングアウトして彼らからうっとうしがられるというコミカルなシーンがある。
  7. ^ 作中では有名人に似た感染者を撃つという名目で「セレブ狩り」や「ハリウッド・ハンティング」と称し、ゲームとして楽しんでいる。

出典[編集]

外部リンク[編集]