テグザー

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テグザー
ジャンル アクションシューティング
対応機種 PC-8801mkIISR
開発元 ゲームアーツ
発売元 ゲームアーツ
デザイナー 五代響
上坂哲
音楽 五代響
人数 1人
メディア フロッピーディスク
発売日 日本 1985041985年4月
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テグザー』(THEXDER)は、8ビットパソコン全盛期に発売されたゲームアーツ初作品のアクションシューティングゲーム1985年に発売開始以降、絶大な人気を有した。

概要[編集]

飛行機形態に変形可能なロボット「テグザー」を操作し、小惑星ネディアムの磁力線発生装置を破壊するという内容で、全16面+裏16面、それ以降は裏16面のループ。裏面は画面の色合いが暗めになり、敵の耐久力が高くなる。

滑らかなアニメーションと高速な8方向スクロール、戦略性の高さ、広大なマップ、FM音源(PC-8801版)によるBGMが人気を呼んだ。最初に発売されたPC-8801mkIISR版ではSR固有の機能は然程使われておらず、高速な8方向スクロールは、背景をスクロール単位のマップパーツで構成し、キャラクターとスクロールによって変化する部分のみ描画処理を行うという設計により実現している。またMSXなど日本の主要な8ビットパソコンに移植され、それらの機種でも人気を獲得した。

日本国外ではゲームアーツからライセンスを受けたアメリカのシエラ社がApple IIGSに移植し、ヒットさせた。他にもIBM PCTRS CoCoなどかなりの機種に移植され、当時の日本製PCゲームとしては珍しく海外でも知名度が高い。北米で発売されたApple II GS版のパッケージには「50万本を超える売り上げ」の宣伝文句が載っている。その後北米で発売された『Fire Hawk』(1990年)のパッケージの宣伝文句によると「テグザー」の売り上げは100万本を超え、当時のパソコン用ゲームとしては世界で最も売れた作品の一つだったという。

ちなみに、ゲームタイトルでありプレイヤー機の名でもある「テグザー」とは、開発にあたって影響を受けた3作品『テセウス』(1983年)、『エグゾアII』(1984年)、『グロブダー』(1984年)を合成したものである。綴りはTHEXDERで、未来は発音が違うという設定である。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

サイドビュー8方向任意スクロールで、敵を自動照準レーザーまたはバリアで接触破壊しながら前進し先に進むゲームである。

操作は8方向キー(テンキーまたはカーソルキー)と2つのボタンを用いる。8方向キーは自機の移動と変形、ボタンはそれぞれとレーザーとバリアの使用を行う。

自機はロボット形態と飛行形態に変形できる。ロボット形態の時は身長の約3倍程度のジャンプが可能で、下ボタンを押すと飛行形態に変形。進行方向と逆方向に方向操作をするか、壁に直角に当たるとロボット形態に変形する。ただし充分な高さが無い場所では飛行形態のまま180度転進しようとする。

ロボット形態では、レーザーは前方約180度の角度で敵を自動的にロックして発射され、壁で遮られていてもロックされる。飛行形態では自動照準機能は切れレーザーは進行方向にのみ照射される。

基本的にエネルギーによるライフ制で、自機は一機のみ。セーブ機能は無い。

武器は自動照準で自機正面180度の範囲で発射されるレーザーで、16発でエネルギーを1%消費する。バリアボタンを押すと10%のエネルギーを消耗して、バリアを張る事ができる。バリアは敵に接触したり、溶岩などに乗ったりした場合に受けるダメージを防ぐ事ができ、代わりにバリアが損耗する。バリアが一定残量以下になったら、再度バリアを張る事ができる。横方向に接触した敵にのみ、バリアは敵にダメージを与えて破壊する事ができる。バリアは放って置いても一定時間で消滅する。

複雑なマップや並み居る敵キャラが行く手を阻み、個性的な敵の行動を見極めて対処しなければ先には進めない。破壊するとエネルギーが得られる敵や、エネルギー上限が増える敵がいる。エネルギー上限は最大500%まで増える。また、所々に大量のエネルギーを与えるUFOチューリップヤマトミンメイ人形などの隠しキャラがあり、これらを破壊しながら先に進む。各レベルをクリアする毎に最大エネルギー容量が10%ずつ増える。

エンディングと続編[編集]

エンディングは自機が破壊されたときのみ流れるソナタ「月光」で、逆に破壊されないで先に進んでいくと、際限なく裏エリアを彷徨う事になる。レベル表示は最大99までとなっているが、それ以上は表示が崩れる(レベル114まで進んでも繰り返し)。

この当時のゲームではゲーム記憶媒体の容量的限界もあって、ユーザーを長く遊ばせるために途中から無限ループとすることは良くあることだった。本作も無限ループ制だが、ゲームを終了するにはわざとゲームオーバーになるしかないことを逆手にとり、続編の『ファイアーホーク』では、試作機テグザーは磁力線発生装置破壊後にネディアム内で破壊されパイロットは行方不明となり未帰還、レイピナはパイロットもろともテグザーを見捨てて脱出したというストーリーが形作られた。なおこのストーリーのため、続編では本作との関係性を示すオープニングデモや一部共通するマップ、最終ステージの演出やエンディングが描かれている。

隠し要素・その他[編集]

この時代、テレビゲームにプログラマが若干の隠し要素(裏技)を組み込む事が流行していた。このゲームにも少なからずその要素が含まれる。

  • レベルによっては、破壊すると大量のエネルギーが手に入る隠しキャラクターがマップ上に隠されている。大抵はレーザーで破壊できる壁の中に埋まっており、自動照準レーザーでのみ発見できる。
  • 各レベル中で、一度もバリアを使わずにクリアすると、ボーナスでエネルギーが100%分追加される他、エネルギー最大値が50%増加する。
  • 各レベルで、何もしないで放って置くと誘導ミサイルが大量発生する。しかしレベル2だけは、エネルギー最大値が2%増える赤い球形の敵ゴランが大量発生し、エネルギー最大値を稼ぐ事ができる。
  • 暗赤色の敵はレーザーが素通りしてしまうため破壊不可能である。ただし、上から落ちてくる種類の敵だけは、シールドを張ったまま、上から押し潰される格好でキャラクターを重ねる事で破壊できる。なお、自機が上に載っても破壊は出来ないでダメージを食らうだけである。

また日本国外で米Sierra社によって発売されたPC/AT版は、若干ルールが異なり、一部の敵(パフィン)が8%のエネルギーではなく、2%のエネルギーしか手に入らない。またシールド未発生時の敵接触時のエネルギー損耗が異様に早く、ゲームアーツ版には無かった位置に隠しキャラクターがあるなどの差異が見られる。

ちなみに、このゲームの作成に関し、ゲームアーツでは、電話帳1冊分の機械語を入力したという逸話がある。

ストーリー[編集]

兵器開発船「レイピナ」が謎の小惑星「ネディアム」より発せられる磁力線に捕まり、離脱できなくなってしまった。外部からのレーザーやミサイルによる攻撃に対して絶大な防御力を示したネディアムは、調査により内部にある装置から磁力線を発していることが判明した。この磁力線は、レイピナのような大型の物体に対してのみ作用していた。

このためレイピナは、磁力線の影響を受けない小型機による攻撃を行う必要があった。そしてこの計画に開発中の最新試作兵器ハイパーデュアルアーマー「THEXDER(テクザー)」が選ばれ、ネディアムに向け発進した。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1テグザー
日本 1985061985年6月
PC-8001mkIISRゲームアーツゲームアーツフロッピーディスク--
2テグザー
日本 1985071985年7月
PC-8801/MkIIゲームアーツゲームアーツフロッピーディスク--
FM音源ボード(PC-8801-11)に対応し、SR用と比べても遜色ない出来になっている。
3テグザー
日本 198507201985年7月20日
X1ゲームアーツスクウェアカセットテープ--
唯一発売されたカセットテープ版は、ミスするたびに最初からロードし直しという、大変な苦痛を伴う仕様だった。メインBGMがない。
4テグザー
日本 1985081985年8月
X1ゲームアーツスクウェアフロッピーディスク--
5テグザー
日本 1985101985年10月
FM-7/77/77AVゲームアーツゲームアーツフロッピーディスク--
6テグザー
日本 198512191985年12月19日
ファミリーコンピュータビッツラボラトリースクウェア5121キロビットロムカセット[1]SQF-TX-
レーザーが弾になるなど、殆ど別物。
7テグザー
日本 1986031986年3月
MZ-2500ゲームアーツアスキーフロッピーディスク--
オリジナルからそのままの移植。特に本体固有の機能は使われていない。
8テグザー
日本 1986041986年4月
PC-9801ゲームアーツゲームアーツフロッピーディスク--
メモリに余裕があったため、PC-8801版では入りきらなかったマップも入れられている。
9テグザー
日本 1986071986年7月
ヨーロッパ 1986年
MSXコンパイル日本 ゲームアーツ
ヨーロッパ Eaglesoft
ロムカセット
カセットテープ
--
全10面の無限ループ構成に短縮されているが、PC-8801版に忠実な完成度でゲームパッドに対応している。
10Thexder
アメリカ合衆国 1987年
Apple IIGS
PC/AT互換機
シエラシエラフロッピーディスク--
11Thexder
アメリカ合衆国 1987年
ヨーロッパ 1988年
Amigaシエラアクティビジョンフロッピーディスク--
12Thexder
アメリカ合衆国 1988年
TRS-80シエラシエラフロッピーディスク--
13Thexder
アメリカ合衆国 1990年
Macintoshシエラシエラフロッピーディスク--
14Thexder
アメリカ合衆国 1995年
Windows 95Synergistic Softwareシエラフロッピーディスク--
リメイク版
15テグザー
プロジェクトEGG
日本 200211012002年11月1日
WindowsゲームアーツD4エンタープライズダウンロード--
PC-8801版の移植
16テグザー
プロジェクトEGG
日本 200607042006年7月4日
WindowsゲームアーツD4エンタープライズダウンロード--
FM-7版の移植

FC版[編集]

大量の敵による波状攻撃に次ぐ波状攻撃など難易度が高く、FC作品中におけるいわゆる「無理ゲー」に分類される[2]

スタッフ[編集]

ファミリーコンピュータ版
  • プログラマー:かなやまもとゆき、さとうしょうじ
  • クリエイト:五代響、上坂哲

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
AllGame1.5/5stars (DOS)[3]
Dragon4/5stars (MAC)[4]
ファミリーコンピュータMagazine16.98/30点 (FC)[1]
The Games Machine74/100点 (Amiga)[5]
ACE618/1000点 (Amiga)[5]
Amiga Format61/100点 (Amiga)[5]
Commodore User3/10点 (Amiga)[5]
Aktueller Software Markt7.6/12点 (Amiga)[3]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.07 3.00 2.50 2.85 2.53 3.03 16.98

テグザー ネオ[編集]

2009年スクウェア・エニックスが発売したリメイク版。PlayStation Portable版が2009年10月1日PlayStation 3版が2010年1月28日に、いずれもダウンロードゲームとしてPlayStation Storeで配信開始。グラフィックの強化やイージーモード・オンライン対戦などの新モードを追加し、PS3版にはオリジナルのテグザーも収録している。

関連項目[編集]

1989年に発売された続編(副題はテクザー2)。PC-8801mkIISR以降(サウンドボード2対応)とMSX2(MSX-MUSIC対応)で発売、PC/AT(PC-DOS)に移植された。
1992年4月24日にメガドライブで発売。システムがテクザーの延長上にある。
1983年アタリアーケードゲーム。プログラマが参考にした作品。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 228頁。
  2. ^ マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、12ページ
  3. ^ a b Thexder for DOS (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018年2月11日閲覧。
  4. ^ Thexder for Macintosh (1990) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018年2月11日閲覧。
  5. ^ a b c d Thexder for Amiga (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018年2月11日閲覧。

外部リンク[編集]