ゼロウィング

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ゼロウィング
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 東亜プラン
発売元
音楽 上村建也
富沢敏明
弓削雅稔
人数 1 - 2人(交互プレイ、同時プレイ両バージョン有)
メディア 業務用基板(1.34メガバイト
稼働時期
  • 日本 1989年9月 (1989-09)
  • アメリカ合衆国 1989年
  • ヨーロッパ 1989年
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU MC68000 (@ 10 MHz)
Z80 (@ 3.5 MHz)
サウンド YM3812 (@ 3.5 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×240ピクセル
60.00Hz
パレット2048色
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ゼロウィング』 (Zero Wing) は、1989年東亜プランが開発・稼働したアーケード用横スクロールシューティングゲームである。

概要[編集]

8方向レバー1本とボタン2個で操作する。レバーで自機を移動し、Aボタンでショット発射、Bボタンでプリソナービーム・ボンバー・捕獲した敵キャラクターを発射する。

難易度においては、自機を追尾する弾が多い(特にボス戦)ため、総じて高めである。

海外版は2人同時プレイが可能である。その場で復活することや、2プレイヤー側の自機の形が違う。日本国内でも極少数であるが出荷されている。

後にメガドライブPCエンジンCD-ROM²に移植された。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

ステージ
全8ステージ。ステージ最後のボスを破壊するとステージクリアとなり、画面が暗転して次のステージへと進む。ステージ内には中ボスクラスの巨大な敵も存在する。ステージ表記は「AREA」であり、ステージ1を4画面分まで進んだ例では「AREA1-4」と表記される。いわゆるループゲームであり、AREA8クリア後は2周目が始まる。
戻り復活方式。ミスすると特定の場面からの再スタートとなる。コンティニュープレイ可能。
プリソナービームの特徴
攻撃力はない。ボタンを押している間出続ける。出はじめは効果範囲が狭い。一部の敵やピピル星人を捕獲できる。自機が接触しなくてもプリソナービームを触れさせればアイテムを取得することができる。
捕獲した敵は自機の前方にくっつく。捕獲した敵がある程度大きい場合、自機が地面に引っ張られてしまう。捕獲した敵は再度Bボタンを押すことで放つことができる。捕獲した敵を敵に衝突させると(放たなくても当てられる)自機ショット1発分程度のダメージを与え、捕獲した敵は消滅する。なおショットが最大秒間何十発ものダメージを与えられるのに比べると、本行為で与えられるダメージ(1発)は微かである。
捕獲した敵は敵からの弾を1発防ぐことができる。耐久力がなくなると消滅する。
オプション
一番初めにパワーアップするとオプションが自機の上下につき、ショットを発射する。敵からの弾も防ぐことができるが、当たり判定は小さい。

アイテム[編集]

アイテムキャリーを破壊すると出現する。アイテムの出現する順番はある程度決まっている。武器アイテムは3種類あり、装備中と同じ武器のアイテムを取得するとパワーアップする(3段階)。

バルカン (赤)
斜め上下方向に発射する。自機の初期装備。
レーザー (青)
前方に長いレーザーを発射。貫通能力あり(耐久力の高い敵以外に対して)。
ホーミング (緑)
敵を追尾する。また画面上に発射できる弾数が多く、本作では最も扱いやすい武器。
スピードアップ
4段階で自機のスピードが速くなる。
ボンバー
自機の前方に付きBボタンで発射できる。また3発まで敵弾を防ぐことができ、3発を被弾すると自動的に発射する。
スペシャル・パワーアップ
ショットが最強状態の時にランダムで出現。オプションとショットの当り判定が大きくなる。

隠し要素[編集]

ピピル星人
ある場所に隠れている。プリソナービームで捕獲すると10000点ボーナスが入る。捕獲する前に数発ショットを当てると出現しない。
1upアイテム・10upアイテム
最強状態にてアイテムを取得した場合、ボーナス5000点が出現するが、その場合ランダムで変更する(1プレイ中に各1回ずつ)。
ワープ
1周目5面のある場所に入ると8面へワープする。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ゼロウイング
  • 日本 1991年5月30日 (1991-05-30)
  • ヨーロッパ 1992年4月
メガドライブ 東亜プラン 東亜プラン 8メガビットロムカセット[1]
  • 日本 T-40023
  • ヨーロッパ 1138-50
-
2 ゼロウイング
  • 日本 1992年9月18日 (1992-09-18)
PCエンジンCD-ROM² 東亜プラン ナグザット CD-ROM NXCD1003 -
メガドライブ版
  • 海外版の冒頭ストーリーデモに出てくる台詞「All your base are belong to us」は、Engrishの代表例であるという。2001年から2002年に掛けて、インターネット・ミームとして海外で拡散され、FLASH動画などが制作された。この件に関して、ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「『君たちの基地は、すべて我々がいただいた』と言いたかったらしいが、英文法の間違いが玉突き事故、「『"base"(基地)の複数形は"bases"だろ』『"belong"は自動詞なのでbe+受け身にならない』『そもそも受け身なら"belonged"だろ』」、「外人さんはFlashムービーを作って笑えるおちょくりをした。そんなわけで、『和製ゲームのバカ英語』ランキング一位に君臨している」と記されている[2]
PCエンジン版
  • アーケード版には無かったオリジナルステージとアニメ絵調のビジュアルシーンが新たに追加されている[3]

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
Computer and Video Games 93% (MD)[4]
ファミ通 28/40点 (MD)[5]
21/40点 (PCE)[6]
Games-X 92% (MD)[7]
Joystick 86% (MD)[8]
Mean Machines 91% (MD)[9]
MegaTech 82% (MD)[10]
Sega Force 86% (MD)[11]
Sega Power 10/10点 (MD)[12]
HonestGamers 4/10点 (MD)[13]
メガドライブFAN 19.70/30点 (MD)[1]
月刊PCエンジン 78/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン 25/40点 (PCE)
PC Engine FAN 19.72/30点 (PCE)[14]
(総合351位)
アーケード版

1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』内の「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「プリゾナービームが装備されたのが特徴。横シューの中では珍しく、ホーミングレーザーが一番使えた」と評されている[15]

メガドライブ版

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計28点(満40点)[5]、「メガドライブFAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.70点(満30点)となっている[1]。同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「自機に、プリゾナービームという敵を捕獲する武器が装備されているのが特徴」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.24 3.32 3.42 3.26 3.12 3.34 19.70
PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では5・5・6・5の合計21点(満40点)[6]、、「月刊PCエンジン」では80・75・80・80・75の平均78点(満100点)、合計「マル勝PCエンジン」では7・6・7・5の合計25点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.72点(満30点)となっている[14]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で351位(485本中、1993年時点)となっている[14]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.09 3.55 3.45 3.45 3.09 3.09 19.72

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 60頁。
  2. ^ 「Chapter 03 1990年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』 太田出版2004年9月29日、76頁。ISBN 9784872338805
  3. ^ 毎日コミュニケーションズ「金田一技彦監修 広技苑 2000年秋 20世紀最終保存版」参照[要ページ番号]
  4. ^ Computer and Video Games, issue 117, pages 60-62
  5. ^ a b ゼロウィング まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年12月6日閲覧。
  6. ^ a b ゼロウィング まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年12月6日閲覧。
  7. ^ Games-X, issue 9
  8. ^ Joystick, issue 18, page 182
  9. ^ Mean Machines, issue 10, pages 74-76
  10. ^ MegaTech, issue 5, pages 32-35
  11. ^ Sega Force, issue 7, pages 70-71
  12. ^ Sega Power, issue 23, page 55
  13. ^ Nov 23, 2010 (2010年11月23日). “HonestGamers: Zero Wing”. HonestGamers. 2010年11月27日閲覧。
  14. ^ a b c 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 81頁。
  15. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 175 - 216頁、 ISBN 雑誌03660-7

関連項目[編集]