セーラーズ (アパレル)

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セーラーズ(SAILORS)は、1980年代から1990年代にかけて日本トレーナーなどを販売して人気を集めたアパレルブランドである。

概要[編集]

オーナー兼デザイナーである三浦静加(みうら しずか、1953年4月12日 - )が1972年に起業し、東京都の江古田に開業したジーンズショップ「Lee SHOP HUDSON JAPAN」が前身[1][2][3]

ある時、三浦が世田谷区下北沢の古道具店で1920年代のものと思われるアメリカ海軍の潜水艦のトイレにかけられていたという看板を見つける。そこに描かれていた水兵のイラストを気に入り、それをもとにデフォルメして考案したキャラクター「セーラーくん」を1979年に商標登録した。オリジナル商品第1号として当時流行し始めていたトレーナーにプリントを施し販売したところ好評を得る。手ごたえを感じた三浦はセーラーくんをシンボルキャラクターとしてブランドを発足し、次々とアイテムを増やしていった。服飾スタイリストらの間でも大胆な配色とロゴやイラストが可愛いと評判になり女性誌などにも掲載されるようになる。西城秀樹、シブがき隊らも愛用した。

1984年、「セーラーズ」ブランドを独立させ、渋谷公園通りの路地裏にわずか9坪の店舗をオープン[4]

1985年フジテレビのバラエティ番組『夕やけニャンニャン』に出演していた人気アイドルグループ・おニャン子クラブの衣装に提供。これをきっかけに10代を中心に一気に知名度があがり、一躍人気ブランドの仲間入りを果たす。

渋谷に所在した小さな店舗に全国から購入希望の人々が押し寄せ、開店前から長蛇の列ができるほどであった。「1アイテムにつき同じデザインは数点しか作らない」という方針を徹底していたことに加え「1日の入店は2000人まで」「15分で40人の入れ替え制」「15歳未満の方は保護者同伴」「お買い物はひとりにつき15万円まで」という独自ルールを敷いたことでブランドとしての希少性が高まった。ピーク時には年商28億円を記録。芸能界を休業していた相本久美子がバイト店員として働いていたことからそれ目当てに押しかけるファンもいた。また日本だけでなく、マイケル・ジャクソンスティーヴィー・ワンダーブルック・シールズらなども同社の商品を愛用[5]するなど、世界的に人気を得た[6]1987年、おニャン子クラブ解散と共にセーラーズの人気もやや落ち着きを見せ始めた。

1999年、三浦は46歳で女児を出産。翌2000年にその娘が脳性麻痺と診断され、療育が必要であること、また、同時期に実母も介護が必要となったことも重なり店舗を閉店した[2][3]。その後はネットでの販売を主軸にしている(イベントなどで期間限定ショップを出すことはある)。

2014年ラフォーレ原宿で期間限定での出店を行った[6]。三浦の著書『叶うなら娘より一秒長く生きたい!!〜セーラーズ母娘物語〜』(講談社、ISBN 978-4062185172)が出版される[7]

2016年3月、マダム路子がパーソナリティを務めるネット番組『MICHIKOチャンネル』に出演[8]

2019年、『SAILORS SHOULDER BAG BOOK』が発売される[9]

2020年1月、BSテレ東真夜中ドラマ」枠にて2020年1月12日(11日深夜)から3月29日(28日深夜)に放送されたテレビドラマ『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』に衣装を提供。メインビジュアルでもヒロインのひとりを演じた鈴木絢音乃木坂46)が着用している[10]。また、同ドラマのオフィシャルブックに、三浦のインタビュー記事が掲載された[11]

2021年12月、50周年を記念し渋谷モディにて期間限定店がオープンされた[12][13]

2022年、50周年を迎え、同じくアニバーサリーイヤーを迎えた他企業やグループとコラボ企画を行う。主だったところでは同年10月、恩賜上野動物園パンダ来日50周年×SAILORS企業50周年記念としてコラボ商品発売。12月にはモスバーガー創業50周年とコラボするなど精力的な展開をしている。雑誌『昭和45年女・1970年女』Vol.10ではセーラーくんが表紙を飾っている。

2022年12月4日、TBS系列の情報番組『サンデージャポン』に出演。「武藤十夢AKB48)プロデュース!サンジャポ×セーラーズコラボ商品」を期間限定で発売。

書籍[編集]

  • Sailors collection(1985年11月1日、リヨン社) ※SHIZUKA Judy MIURA名義
  • 女の子がひとり立ちするとき読む本―落ち込んでいるあなたへ(1987年7月20日、青春出版社)
  • 叶うなら娘より一秒長く生きたい!! 〜セーラーズ母娘物語〜(2013年12月16日、講談社)
  • SAILORS SHOULDER BAG BOOK(2019年7月19日、宝島社)

脚注[編集]

  1. ^ 三浦しずか Facebook 2021年1月7日付
  2. ^ a b おニャン子着用セーラーズ社長が語る突然の閉店のワケ【セーラーズ】”. 女性自身. 光文社. 2022年2月11日閲覧。
  3. ^ a b 人物プロフィール”. 無所属 三浦しずか. 2022年12月2日閲覧。
  4. ^ 叶うなら娘より一秒長く生きたい!!〜セーラーズ母娘物語〜Amazon.co.jp。(著者プロフィール)(2022年2月11日閲覧)
  5. ^ セーラーズ三浦しずか Twitter 2022年11月4日付
  6. ^ a b ラフォーレ原宿に「セーラーズ」14年ぶり復活-おニャン子着用で社会現象にシブヤ経済新聞、2014年5月1日。
  7. ^ セーラーズ、期間限定で14年ぶり復活 おニャン子着用で社会現象に(2014年4月1日). ORICON NEWS. 2022年2月11日閲覧
  8. ^ MICHIKOチャンネル 伝説のお店SALORS創業者、三浦静加さんをゲストに迎えて. YouTube. 2022年2月11日閲覧
  9. ^ 【おニャン子人気メンバーも胸アツ出演】80年代を代表する伝説のブランドが蘇る!『SAILORS SHOULDER BAG BOOK』7/19(金)発売!! 【新刊案内】(2019年7月12日). PR TIMES. 2022年2月11日閲覧
  10. ^ メインビジュアル公開!”. TVOテレビ大阪 (2019年12月18日). 2020年4月3日閲覧。
  11. ^ 『ハイポジ オフィシャルブック 80年代、それぞれの青春』(2020年3月28日、双葉社) - 「過剰に波乱万丈!一生じゃ足らない、人生のストーリー」(セーラーズ三浦しずか(SALORS創業者)掲載。
  12. ^ 「セーラーズ」の期間限定店に5時間待ちの行列 熱狂的ファンや過去動画視聴・アイドル着用で若い新規客も(2021年12月26日). Yahoo!ニュース. 2022年2月11日閲覧
  13. ^ SAILORS(セーラーズ)誕生50周年記念イベント「50th ANNIVERSARY SAILORS POP UP SHOP」を渋谷モディで開催!(2021年12月14日). PR TIMES. 2022年2月11日閲覧

参考文献[編集]

  • 竹村真奈『'80s ガールズファッションブック』(2020年4月、グラフィック社)

外部リンク[編集]