スーパートランプ

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Supertramp
スーパートランプ
Supertramp0062.jpg
基本情報
出身地 イギリスの旗 イギリス
ジャンル ロック
ポップ・ロック
アート・ロック
プログレッシブ・ロック
活動期間 1969年 - 1988年
1997年 - 2002年
2010年 -
レーベル A&Mレコード
Silver Cab
EMI
BMG
公式サイト www.supertramp.com
メンバー リック・デイヴィス
ジョン・ヘリウェル
ボブ・シーベンバーグ
カール・ヴァーヘイエン
クリフ・ヒューゴ
リー・ソーンバーグ
ジェシー・シーベンバーグ
ゲイブ・ディクソン
旧メンバー 旧メンバーの項参照

スーパートランプSupertramp)は、1970年にデビューしたイギリスロック・バンド。初期のサウンドは当時隆盛を誇ったプログレッシブ・ロックの影響が色濃く出ているが、その後はポップ色を強めていく。その音楽性は10ccエレクトリック・ライト・オーケストラらと同列で語られることが多い。バンド名の意味は「漂流者」。

概要[編集]

1968年リック・デイヴィスがメンバー募集の広告を出し、それで出会ったロジャー・ホジソンらと前身バンド「ザ・ジョイント」を結成。バンドはオランダの富豪スタンレー・オーガスト・ミエセガエスの援助を受けながら、名称やメンバーの変遷を経て1969年スーパートランプ」へと発展する。「スーパートランプ」という名はリックが同姓のよしみで好きだったというウィリアム・ヘンリー・デイヴィスの小説「The Autobiography of a Super-Tramp(素晴らしき放浪者の自叙伝)」からとられたもの。(後年「The Autobiography of Supertramp」というベスト盤も発売されている。)

ロジャーの繊細なハイトーンを生かした幻想的な楽曲と、リックの力強い低めの声を生かした比較的ブルージーな楽曲(それぞれの曲も基本的にリードを取る側が作っている)の対比がバンドの音楽性に幅を持たせていた。1970年にデビューアルバム『Supertramp』を発表。

デビュー当初は大きなヒットに恵まれなかったが、ロジャーとリック以外のメンバーを一新し、プログレ色を薄めていった1974年発表の3枚目のアルバム『Crime Of The Century』がヒットし、人気アーティストの仲間入りを果たす。その後も『Crisis What's Crisis?(危機への招待)』(1975年)、『Even In The Quietest Moments...(蒼い序曲)』(1977年)など、立て続けにヒットを飛ばし、着実にスターダムの階段を上がっていく。1976年には唯一の日本公演を5月に行っている。

そして、1979年発表のアルバム『ブレックファスト・イン・アメリカ』が、ついに全米ビルボード・チャート第1位を獲得。ポップなメロディとユニークなジャケットの効果もあって、アメリカだけで400万枚(全世界で1800万枚)を売り上げるなど、バンドにとって最大のヒットとなった。本作からはシングルでも「The Logical Song」(全米6位)や「Take The Long Way Home」(全米10位)などのヒット曲を生み出した。

1982年の『Famous Last Words...』発表後、中心メンバーの一人ロジャー・ホジソンが脱退、ソロに転向。バンドはもう一人の主要メンバーであるリック・デイヴィスを中心に活動を続けるが、セールス的には下降線をたどっていく。ついに1988年のツアー終了後、ダギー・トムソンの脱退表明を機に、バンドは崩壊した。

1996年、リックの呼びかけで再結成が図られ、翌年『永遠への贈り物 (原題:Some Things Never Change)』を発表する。しかし、原題通り何も変わっていなかった彼らはベスト盤・ライブ盤の発売は行うものの、アルバム制作もままならない状態だった。2002年、5年ぶりの新作アルバム『Slow Motion (日本未発売)』をリリースするも振るわず、バンドは再び休止する。

活動休止中であるにも関わらず、2005年に発表されたベストアルバム『Retrospective』は、全英チャート・トップ10にランクインするというヒットを記録した。

2010年、再々結成がアナウンスされ、ワールドツアーを開始する。

彼らの音楽から影響を受けたというフォロワーは多く、2007年にはジム・クラス・ヒーローズGym Class Heroes)が、「Breakfast In America」をカヴァーした楽曲「Cupid's Chokehold」を発表し、Radio&Records社のラジオオンエアチャートの1位になったことでも話題になった。
また2012年には、元イエスビリー・シャーウッドが多くのプログレッシブ・ロック系有名ミュージシャンを集めて起ち上げたプロジェクト「Prog Collective」によるトリビュート・アルバムも発表された。

メンバー[編集]

リック・デイヴィス(2002年)
パート: ボーカルキーボード
結成以来の中心的メンバー。
パート: サックス木管楽器キーボードボーカル
1973年参加。元アラン・ボウン・セット。シン・リジィのアルバムに参加したこともある。
パート: ドラムスパーカッション
1973年参加。元ビーズ・メイク・ハニー。ボブ・C・ベンバーグ(Bob C. Benberg)の表記も好んで使う。
パート: ギターパーカッション
1985年参加。カール・ヴァーヘイエン・バンド(トリオ)としても活動。
パート: ベース
1996年参加。カール・ヴァーヘイエン・バンド(トリオ)にも参加。
パート: トロンボーントランペットキーボード
1996年参加。元タワー・オブ・パワーTOTOのアルバムに参加したことも。
  • ジェシー・シーベンバーグ / Jesse Siebenberg
パート: パーカッションボーカルギターキーボード
1997年参加。ボブ・シーベンバーグの息子。
パート: キーボードタンブリンボーカル
2010年参加。ゲイブ・ディクソン・バンドの中心メンバーとして知られる。

旧メンバー[編集]

ロジャー・ホジソン(2008年)

 デビューアルバム発売時・以後で加入した順。括弧内は参加した年。

パート: ボーカルギターピアノ
結成から1983年に脱退するまでの中心的メンバー。デビューアルバム時はベースを担当。セカンドアルバムからギター担当。サードアルバム以降はリックよりも注目される立場になる。脱退後イエスのボーカリストの話があり、実際レコーディングも行ったが、ジョン・アンダーソンの復帰で白紙となる。イエスのアルバム「トーク」には一部をホジソンが作った曲も収録されている。
パート: ボーカルギターバラライカ
アルバム参加は1枚目のみ。脱退後、リチャード・パーマー=ジェームスの名でキング・クリムゾンの「太陽と戦慄」「暗黒の世界」「レッド」に作詞家として参加。
パート: ドラムスパーカッションハーモニカ
アルバム参加は1枚目のみ。俳優としても知られる。
  • デイヴ・ウインスロップ / Dave Winthrop (1970–1973)
パート: フルートサックスボーカル
デビューアルバム発売直前に加入したため、1枚目のレコーディングには参加していない。アルバムには2枚目のみ。
パート: ベースキーボード
セカンドアルバムのみ参加。ルネッサンス等にも参加していた。
  • ケヴィン・カリー / Kevin Currie (1971–1973)
パート: ドラムスパーカッション
セカンドアルバムのみ参加。
パート: ベース
アルバム3枚目より参加。元アラン・ボウン・セット。黄金期を支えたメンバーであるが、1988年の脱退はリックとの軋轢という噂も。弟のアリ・トムソンもシンガーソングライターとして活動している。
  • マーク・ハート / Mark Hart (1985–2002)
パート: ボーカルキーボードギター
バンド低迷期の1985年より参加。クラウデッド・ハウスのMulti-instrumentalistとしても有名。
  • トム・ウオルシュ / Tom Walsh (1996–1997)
パート: パーカッション
1996年の再結成当初のみ参加。

なお、デビューアルバム発売前には、後のユーライア・ヒープのドラマー、キース・ベイカーも在籍していた。

アルバム・ディスコグラフィー[編集]

邦題のないものは日本未発売

  • 1970 スーパートランプ / Supertramp  (全米158位) 再発の際に日本では「スーパートランプファースト」と題された。
  • 1971 消えない封印 / Indelibly Stamped
  • 1974 クライム・オブ・センチュリー / Crime Of The Century  (全英4位/全米38位)
  • 1975 危機への招待 / Crisis? What's Crisis?  (全英20位 全米44位)
  • 1977 蒼い序曲 / Even In The Quietest Moments...  (全英12位/全米16位)
  • 1979 ブレックファスト・イン・アメリカ / Breakfast in America  (全英3位/全米1位/オリコン2位)
  • 1980 ライヴ・イン・パリ / Paris  (全英7位/全米8位) ライヴ盤
  • 1982 フェイマス・ラスト・ワーズ / ...Famous Last Words...  (全英6位/全米5位)
  • 1985 フロンティアへの旅立ち / Brother Where You Bound  (全英20位/全米21位)
  • 1986 The Autobiography of Supertramp  (全英9位) ベスト盤。アメリカでは翌年発売。その際にさらに3曲が加えられる。
  • 1987 フリー・アズ・ア・バード / Free As A Bird  (全英93位/全米101位)
  • 1988 ライヴ'88 / Live '88
  • 1992 Very Best of Supertramp  (全英8位) イギリスで「Give A Little Bit」がリバイバルヒットしたため、アメリカ版「The Autobiography of Supertramp」をタイトル変更し、再リリース。
  • 1997 永遠への贈り物 / Some Things Never Change  (全英74位)
  • 1999 スーパーマニア・ライブ・ベスト / It Was The Best Of Times  (全英91位) 日本企画のライヴ盤が世界でも発売。
  • 2000 Very Best of Supertramp, Vol. 2  ベスト盤
  • 2001 ベリー・ベスト・オブ・スーパートランプ / The Very Best Of Supertramp  92年版にボーナストラック「School」を付加して、デジタルリマスターで再発。
  • 2001 Is Everybody Listening?  ブートレグで出ていた76年のライヴを正式リリース。
  • 2002 Slow Motion
  • 2005 Retrospective: The Supertramp Anthology  (全英9位) ベスト盤
  • 2010 Supertramp 70-10 Tour  2010年ツアーのライブ盤をオフィシャルサイト等で直販。

※()内の順位は全英アルバムチャート、全米ビルボード200の最高順位。記載のないものはランク外または記録なし。

外部リンク[編集]