ルネッサンス (バンド)

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ルネッサンス
Renaissance
Renaissance publicity shot RichardBarnes.jpg
2012年のグループショット
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランドロンドン
ジャンル プログレッシブ・ロック
シンフォニック・ロック
フォーク・ロック
活動期間 (オリジナル・ルネッサンス)
1969年 - 1970年
(新生ルネッサンス)
1971年 - 1987年
1998年 - 2002年
2009年 - 現在
レーベル アイランド・レコード
エレクトラ・レコード
アトコ・レコード
EMI/Sovereign
キャピトル・レコード
BTM Records
サイアー・レコード
ワーナー・ブラザース・レコード
Illegal Records
I.R.S. Records
Giant Electric Pea
EMIミュージック・ジャパン
Symphonic Rock Recordings
公式サイト renaissancetouring.com
メンバー アニー・ハズラム (Vo)
ライク・シャランダ (G)
デヴィッド・キーズ (B)
フランク・パガーノ (Ds)
レイヴ・テザール (Key)
ジェイソン・ハート (Key)
旧メンバー キース・レルフ (G)
ジェーン・レルフ (Vo)
マイケル・ダンフォード (G)
ほか別記参照

ルネッサンスRenaissance)は、イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド

1970年代プログレ勢の中でもシンフォニックな叙情派で知られ、メンバー構成により大きく2つの時期に分かれる。どちらも象徴的な女性ボーカリストを擁し、アニー・ハズラムといった歌姫を輩出した。

(※本項では、派生グループ「イリュージョン」も後述する)

概要・略歴[編集]

オリジナル・ルネッサンス(1969年 - 1970年)[編集]

[1]ブルースロックバンドヤードバーズ」のメンバーだったキース・レルフ(ボーカル、ギター)とジム・マッカーティ(ドラムス)の2人は、1968年のバンド解散後に、フォーク・デュオ「トゥゲザー」を結成。そして翌1969年、新たに元ザ・ハードのルイス・セナモ(ベース)、元ナッシュヴィル・ティーンズのジョン・ホウケン(キーボード)、キースの妹ジェーン・レルフ(ボーカル)の3人を加えた5人編成で、ロックバンド「ルネッサンス」を結成する。

同年に、セルフタイトルのデビュー・アルバム『ルネッサンス』を発表。音楽性はヤードバーズ時代のブルースとは打って変わり、フォーク・ロッククラシック音楽を加味したサウンドであった。

1970年から次作の制作を開始するが、バンドは徐々に終息し解散状態に陥る。しかしアルバム契約の履行があるため、ジェーン・レルフとジョン・ホウケンが暫くの間まで残留し、キースらは支援する形に止どまった。その後、ホウケンの人脈からマイケル・ダンフォードらが協力して活動を引き継ぎ、翌1971年に紆余曲折を経て完成した2ndアルバム『幻想のルネッサンス』をリリースする。

この時代を次期ラインナップと区別するため、俗に「オリジナル・ルネッサンス」とも呼ばれている[2]。その遺志はジェーンら旧メンバーが集結し、もう一つのルネッサンスとして発足したバンド「イリュージョン」(Illusion)に受け継がれた。(後述→#イリュージョン)

新生ルネッサンス(1971年 - 1987年)[編集]

2ndアルバム完成後、マイケル・ダンフォードに主導権が移り、新メンバー アニー・ハズラム(ボーカル)、ジョン・キャンプ(ベース)、ジョン・タウト(キーボード)、テレンス・サリヴァン(ドラムス)のラインナップで、オリジナルとは似て非なる新たなルネッサンスを再興した。通常、当グループはこの時代を指すことが多い。

ダンフォード自身は旧ルネッサンスとの諸事情で、バンドのメンバーとしては参加せず裏方に徹した。また作詞提供者として6人目のメンバーとも呼ばれるベティ・サッチャーが、2ndアルバムから引き続き支援した。このラインナップで3rdアルバム『プロローグ』(1972年)4thアルバム『燃ゆる灰』(1973年)をリリースする。

その後、新興レーベル「BTM」に移籍。第一弾の5thアルバム『運命のカード』(1974年)から、ダンフォードもプレイヤーとして名を連ねた。このラインナップで6thアルバム『シェーラザード夜話』(1975年)、大手レーベル「ワーナー・ブラザース・レコード」から7thアルバム『お伽噺』(1977年)8thアルバム『四季』(1978年)などの作品を残している。『四季』からシングル・カットされた「北の輝き(Northern Lights)」は、全英シングルチャートで最高10位を記録した[3]

1979年、9thアルバム『碧の幻想』発表後、テレンス・サリヴァンとジョン・タウトが脱退。レーベルからも契約を解消され活動が停止してしまう。

残るメンバー3人は別行動を取った後、再び集ってバンドを継続。新たなアルバム『カメラ・カメラ』『タイム・ライン』といった作品も発表するが、当時の流行に沿った産業ロック的内容になり、1970年代に築いたスタイルから掛け離れていった。

1985年にはジョン・キャンプも離れ、行き詰まったバンドは1987年に解散する。

再始動〜以降(1998年 - 現在)[編集]

解散後、アニー・ハズラムはソロ活動に移行。1990年代末頃よりマイケル・ダンフォードの音楽活動も活発化し、2000年に両者が合流。テレンス・サリヴァンも復帰して正式に活動を再開し、同年に17年ぶりの12thアルバム『トスカーナ』を発表した[1]。翌2001年に初来日公演を開催するなど、2002年まで活動を続ける。

その後しばらく活動が途絶えたが、2009年のデビュー40周年を契機に再始動を果たす。断続的にライブを行い、翌2010年には来日公演を開催。創作活動も再開する。

2012年11月、新生ルネッサンスの創設者 マイケル・ダンフォードが脳内出血により死去[4]。当時からの在籍メンバーは、アニー・ハズラムだけになる。

2013年、死去したダンフォードの追悼も込めた約12年ぶりの13thアルバム『消ゆる風』をリリース[5]

2015年5月、全盛期時代のキーボーディスト ジョン・タウトがロンドンにて死去[6]

2018年9月、8年ぶりの来日公演を開催[7]

メンバー[編集]

アニー・ハズラム (2012年)

現ラインナップ[編集]

  • アニー・ハズラム (Annie Haslam) - ボーカル (1971年- )
  • ライク・シャランダ (Ryche Chlanda) - ギター (2013年- )
  • デヴィッド・キーズ (David J. Keyes) - ベース (2001年- )
  • フランク・パガーノ (Frank Pagano) - ドラムス (2009年- )
  • レイヴ・テザール (Rave Tesar) - キーボード (2001年- )
  • ジェイソン・ハート (Jason Hart) - キーボード (2010年- )

旧メンバー[編集]

  • キース・レルフ (Keith Relf) - ボーカル/ギター (1969年-1970年) ♰RIP.1976年
  • ジェーン・レルフ (Jane Relf) - ボーカル (1969年-1970年)
  • ルイス・セナモ (Louis Cennamo) - ベース (1969年-1970年)
  • ジム・マッカーティ (Jim McCarty) - ドラムス (1969年-1970年)
  • ジョン・ホウケン (John Hawken) - キーボード (1969年-1970年)
  • マイケル・ダンフォード (Michael Dunford) - ギター (1970年-2012年) ♰RIP.2012年
  • テリー・スレイド (Terry Slade) - ドラムス (1970年-1972年)
  • ニール・コーナー (Neil Korner) - ベース (1970年-1971年)
  • テリー・クロウ (Terry Crowe) - ボーカル (1970年-1971年)
  • ビンキー・カロン (Anne-Marie "Binky" Cullom) - ボーカル (1970年-1971年)
  • ジョン・タウト (John Tout) - キーボード (1970年-1980年、1998年-1999年) ♰RIP.2015年
  • ダニー・マッカロウ (Danny McCulloch) - ベース (1971年) ♰RIP.2015年
  • フランク・ファレル (Frank Farrell) - ベース (1971年) ♰RIP.1997年
  • ジョン・ウェットン (John Wetton) - ベース (1971年-1972年) ♰RIP.2017年
  • ジョン・キャンプ (Jon Camp) - ベース (1972年-1985年)
  • ミック・パーソンズ (Mick Parsons) - ギター (1972年) ♰RIP.1972年
  • ジンジャー・ディクソン (Ginger Dixon) - ドラムス (1972年)
  • テレンス・サリヴァン (Terence Sullivan) - ドラムス (1972年-1980年、1998年-2002年)
  • ロブ・ヘンドリー (Rob Hendry) - ギター (1972年-1973年)
  • ピーター・ファイナー (Peter Finberg) - ギター (1973年)
  • ピーター・ゴスリング (Peter Gosling) - キーボード (1980年-1983年)
  • ピーター・バロン (Peter Baron) - ドラムス (1980年-1983年)
  • マイク・テイラー (Mick Taylor) - キーボード (1983年-1984年)
  • ギャビン・ハリソン (Gavin Harrison) - ドラムス (1983年-1984年)
  • ラファエル・ラッド (Raphael Rudd) - キーボード (1984年-1987年) ♰RIP.2002年
  • グレッグ・カーター (Greg Carter) - ドラムス (1984年-1985年)
  • マーク・ランバート (Mark Lampariello) - ベース (1985年-1987年)
  • チャーリー・デスカーフィーノ (Charles Descarfino) - ドラムス (1985年-1987年)
  • ミッキー・シモンズ (Mickey Simmonds) - キーボード (2001年-2002年)
  • トム・ブリズリン (Tom Brislin) - キーボード (2009年-2010年)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『ルネッサンス』 - Renaissance (1969年)
  • 『幻想のルネッサンス』 - Illusion (1971年)
  • 『プロローグ』 - Prologue (1972年)
  • 燃ゆる灰』 - Ashes Are Burnning (1973年)
  • 『運命のカード』 - Turn Of The Cards (1974年)
  • 『シェーラザード夜話』 - Scheherazade And Other Stories (1975年)
  • 『お伽噺』 - Novella (1977年)
  • 『四季』 - A Song For All Seasons (1978年)
  • 『碧の幻想』 - Azure D'or (1979年)
  • 『カメラ・カメラ』 - Camera Camera (1981年)
  • 『タイム・ライン』 - Time Line (1983年)
  • 『トスカーナ』 - Tuscany (2000年)
  • 『消ゆる風』 - Symphony of Light (2013年) ※元のタイトルは『Grandine il vento』

ライブ・アルバム[編集]

  • 『カーネギー・ホール・ライヴ』 - Live At Carnegie Hall (1976年) ※旧邦題『ライヴ・アット・カーネギー・ホール』
  • 『ライブ・イン・ジャパン 2001』 - In The Land Of The Rising Sun:Live In Japan (2001年)
  • 『ツアー2011 -運命のカード/シェエラザード夜話-完全再現ライヴ-』 - Tour 2011 – Turn of the Cards and Scheherazade & Other Stories Live In Concert (2011年) ※CD2枚組 + DVD。ただし、CDの内容はDVDの音声のみ。 ※旧邦題『2011 ライヴ・イン・コンサート』
  • 『ライヴ・アット・ジ・ユニオン・チャペル』 - Live at the Union Chapel (2016年)
  • 『シンフォニック・ジャーニー:ライヴ・イン・USA』 - A Symphonic Journey (Live In Concert) (2018年) ※With The Renaissance Chamber Orchestra名義

その他[編集]

  • In the Beginning (1978年) ※『プロローグ』『燃ゆる灰』のコンピレーション
  • Tales of 1001 Nights (1990年) ※2枚組ベスト・アルバム
  • 『ダ・カーポ - ベスト・オブ・ルネッサンス』 - Da Capo (1995年) ※2枚組ベスト・アルバム
  • 『キング・ビスケット・ライヴ』 - Live at the Royal Albert Hall : King Biscuit Flower Hour (1997年) ※1977年のライブ発掘盤
  • Songs from Renaissance Days (1997年) ※1979年–1988年のアウトテイク集
  • The BBC Sessions 1975–1978 (1999年) ※BBCセッション集
  • Day Of The Dreamer (2000年) ※1978年のライブ発掘盤
  • 『ライヴ・アット・ジ・アカデミー・オヴ・ミュージック・フィラデルフィア』 - Unplugged Live at the Academy of Music (2000年) ※1985年のライブ発掘盤
  • 『ライヴ&ダイレクト』 - Live + Direct (2002年) ※1970年のライブ音源と1968年 -1976年のデモ音源等を収録
  • Innocents and Illusions (2004年) ※『ルネッサンス』『幻想のルネッサンス』のコンピレーション
  • 『ブリティッシュ・ツアー 1976』 - British Tour '76 (2006年) ※1976年のライブ発掘盤
  • 『ドリームス&オーメンズ』 - Dreams & Omens (2008年) ※1978年のライブ発掘盤
  • 『ライヴ・イン・シカゴ1983』 - Live in Chicago (2010年) ※1983年のライブ発掘盤
  • 『ザ・ミスティック・アンド・ザ・ミューズ』 - The Mystic and The Muse (2010年) ※EP
  • 『パスト・オービッツ・オブ・ダスト』 - Past Orbits of Dust (2012年) ※1969年 - 1970年のライブ音源とりマスター・スタジオ音源を収録
  • 『ディ・レーン・リー・スタジオ 1973』 - De Lane Lea Studio (2014年) ※1973年のライブ発掘盤
  • 『アカデミー・オブ・ミュージック 1974』 - Academy of Music (2015年) ※1974年のライブ発掘盤
  • 『フィルモア・ウェスト1970』 - Live Fillmore West 1970 (2016年) ※1970年のライブ発掘盤
  • 『ライヴ・アット・ザ BBC』 - Live at the BBC Sight & Sound (2017年) ※BBCセッション集の拡大版

マイケル・ダンフォーズ・ルネッサンス[編集]

マイケル・ダンフォーズ・ルネッサンス (Michael Dunford's Renaissance)は、ダンフォードとステファニー・アドリントン (Stephanie Adlington)によるコラボレーション。

  • 『もう一人の私』 - The Other Woman (1994年) ※ルネッサンス名義
  • 『オーシャン・ジプシー』 - Ocean Gypsy (1997年) ※過去のルネッサンス楽曲の新録。日本盤はルネッサンス名義
  • Trip To The Fair (1998年) ※アルバム上記2枚の編集盤

イリュージョン[編集]

イリュージョン
Illusion
別名 Renaissance Illusion
出身地 イングランドの旗 イングランドロンドン
ジャンル プログレッシブ・ロック
フォーク・ロック
活動期間 1977年 - 1979年
2001年
レーベル アイランド・レコード
Promised Land
Spiral
公式サイト badcompany.com
メンバー ジェーン・レルフ (Vo)
ジム・マッカーティ (Vo/G)
ルイス・セナモ (B)
ジョン・ホウケン (Key)
ジョン・ナイツブリッジ (G)
エディ・マクニール (Ds)

イリュージョンIllusion)は、イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド

もう一つのルネッサンス[編集]

オリジナル・ルネッサンス消滅後、ハードロック・バンド「アルマゲドン」などで活動していたキース・レルフは、旧メンバー達を集め原点に回帰した新グループを計画していた。しかし1976年、キースは不慮の事故死を遂げてしまう。

1977年、残されたメンバー達はキースの遺志を継承し、ルネッサンス2ndアルバムの表題に因んだバンド名のプログレッシブ・ロックバンドイリュージョン」を結成。同年にデビューアルバム『醒めた炎』を発表する。

1978年セルフタイトルの2ndアルバム『幻想の翼 (Illusion)』をリリース。しかし当時のロック界はニュー・ウェイヴ・ムーブメントの最中であり、両アルバムとも商業的成功に結び付かなかった。次作の発表計画もあったが、翌1979年に活動を停止した。

1990年、録音したまま未発表になっていた音源集『エンシャンテッド・カレス』をリリース。

2000年代初頭、ジム・マッカーティ主導によりジェーン・レルフ、ルイス・セナモ、ジョン・ホウケンの創設メンバー4人が再集結。2001年、ルネッサンス・イリュージョンの名義で、『幻想の翼』からは23年ぶりのアルバム『スルー・ザ・ファイアー』を発表[8]

メンバー[編集]

  • ジェーン・レルフ (Jane Relf) - ボーカル (→ ルネッサンス・イリュージョン)
  • ジム・マッカーティ (Jim McCarty) - ボーカル、ギター (→ ルネッサンス・イリュージョン)
  • ルイス・セナモ (Louis Cennamo) - ベース (→ ルネッサンス・イリュージョン)
  • ジョン・ホウケン (John Hawken) - キーボード (→ ルネッサンス・イリュージョン)
  • ジョン・ナイツブリッジ (John Knightsbridge) - ギター
  • エディ・マクニール (Eddie McNeill) - ドラムス

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム
  • 『醒めた炎』 - Out of the Mist (1977年)
  • 『幻想の翼』 - Illusion (1978年)
  • 『エンシャンテッド・カレス』 - Enchanted Caress (1990年) - 1979年まで録音した未発表音源集
  • 『スルー・ザ・ファイアー』 - Through the Fire (2001年) ※ルネッサンス・イリュージョン名義

脚注[編集]

外部リンク[編集]