ザ・カー

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ザ・カー(原題:The Car)は1977年ユニバーサル・ピクチャーズ制作の映画。自動車とホラーを結びつけた史上初めての映画である。

あらすじ[編集]

舞台はユタ州の田舎町サンタ・イネス。ある日、サイクリングをしていた学生ヒッチハイク中の出稼ぎ労働者が連続で轢き逃げされる事件が発生。地元の保安官であるウェイドはこの事件に使われた漆黒の車を断定し捜査に乗り出すが、相方のルークは被害者の中に親族がいてショックを受ける。更には、殺人車の行動は次第にエスカレートし、保安官達までが襲われる。

子供達と引率の教師でウェイドの恋人であるローレンがパレードの予行演習をしていると突然風が吹き荒れて車が出現し、ローレンらは必死に墓場へ逃げ込んだ。何故か墓場内には入れないらしくイラつくように周囲をうろつく車をローレンは罵倒し、囮になって子供達を守ろうとする。現場へ駆けつけたウェイドが銃撃するが、ビクともしない。車はその場から立ち去りウェイドの同僚でネイティブ・アメリカンのチャスに送られて帰宅したローレンだが、家の前で車が出現する前兆の風が吹いたため、慌てて室内に逃げ込み電話でウェイドに助けを求めるが、車が窓をぶち破りローレンを殺してしまう。チャスは送るだけではなくて一緒にいるべきだったと自責の念に駆られるが、そんな時、ルークが車の正体に気づく。聖なる領域には入れない、殺戮を重ねる車は悪魔が宿り動かしているのだと。

怒りに燃えるウェイドと仲間達は爆破のプロであるDV男エイモスの協力を得て、車の破壊を計画する。ところが、決行日当日、ウェイドのガレージに突如として車が出現! 激しいクラクションと排気音で苦しめられ窮地に立たされながらも、ウェイドは爆弾を仕掛けた崖へとバイクを走らせる。ギリギリで車を崖から落として爆破するが、爆炎の中に悪魔らしき黒い影が浮かんでは消えたのだった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替1 日本語吹替2
保安官ウェイド ジェームズ・ブローリン 小川真司 筈見純
小学校の教師ローレン キャスリーン・ロイド 弥永和子
エヴェレット ジョン・マーレイ 宮田光
エイモス・クレメンツ R・G・アームストロング 田中康郎
ジョン・モリス ジョン・ルービンスタイン 井上和彦
ルーク ロニー・コックス 富山敬
稲葉実
マージー エリザベス・トンプソン 高島雅羅
レイ・モット ロイ・ジェンソン 藤本譲
チャス ヘンリー・オブライエン 加藤精三
リン・マリー キム・リチャーズ
デビー カイル・リチャーズ

スタッフ[編集]

  • 監督:エリオット・シルヴァースタイン
  • 制作:マーヴィン・ハート、エリオット・シルヴァースタイン
  • 原案:デニス・シュラック、マイケル・バトラー
  • 脚本:デニス・シュラック、レーン・スレート、マイケル・バトラー
  • 撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド
  • SFX:アルバート・ウィトロック
  • 音楽:レナード・ローゼンマン
  • 美術:ロイド・ベーブス
  • 編集:michael MoCroskey
  • 字幕:金田文夫

備考[編集]

  • 本作の主役とも言える殺人自動車は、1971年リンカーン・コンチネンタルマークIIIをベースに改造された。製作を担当したのは、テレビシリーズ版『バットマン』(1966年)でバットモービルの製作も手がけたジョージ・バリス。殺人自動車は6週間で計6台が製作され、撮影期間内にすべてクラッシュしたが、後に展示用に7台目が製作された。7台目はユニバーサル・スタジオで一時展示された後、バリスに返還され、1980年代にコレクターに売却された。
  • 本作の冒頭でチャーチ・オブ・サタン(悪魔教会)の司祭長、アントン・ラヴェイの文句が引用される。後にラヴェイは、本作の「テクニカルアドバイザー」としてクレジットされた。
  • ストーリーは『ヨハネの黙示録』をなぞらえており、黙示録のキーワードである「ラッパ」「風」「荒れ野に逃げ込む女」などが要所に織り込まれると同時に、殺人自動車の正体を暗示している。
  • ラストの殺人自動車の落下シーンは、後にテレビドラマ『ナイトライダー』で、K.A.R.R.(カール)の転落シーンに流用された(日本では、日曜洋画劇場『ナイトライダー6』の後半エピソードとして放送)。

後継映画[編集]

これ以降に公開された「自動車ホラー」を扱った映画

外部リンク[編集]