クラーク像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

クラーク像(クラークぞう)はウィリアム・スミス・クラークである。北海道大学構内の「ウィリアム.S.クラーク胸像」、さっぽろ羊ヶ丘展望台の「丘の上のクラーク」の2つが著名。本記事では、それ以外の像についても記述する。

現存像[編集]

ウィリアム.S.クラーク胸像[編集]

北海道大学(古河記念講堂前)のクラーク胸像

正式名称は「ウィリアム.S.クラーク胸像[1]」、「W.S.クラーク胸像[2]」とも略される。北海道大学構内、中央ローン北西角(古河記念講堂前)に設置されている[3][4]

初代の像は田嶼碩朗の制作で1926年(大正15年)5月14日に建立されたが[5]太平洋戦争中の1943年(昭和18年)6月に[6]金属類回収令によって供出された[6]

現存するのは二代目の像である。田嶼が1946年(昭和21年)に死去した後、田嶼が制作した石膏原型(2016年現在、札幌独立キリスト教会に保存されている)を使用し[7]加藤顕清の監修で再鋳造して[7]、1948年(昭和23年)10月に建立したもの[5]

二代目像は加藤が「制作」した像であると長年にわたって誤伝されてきた[8]。2016年現在、北大構内の案内板には、制作者として加藤がクレジットされている[7]

札幌芸術の森美術館・副館長の吉崎元章は、現存する石膏原型を田嶼が作る過程で撮影された「粘土状態のクラーク像」の写真を検討し、現存する二代目像と形状が同じであることから、二代目像の制作者は田嶼のみをクレジットするのが妥当であると述べている[7]

丘の上のクラーク[編集]

さっぽろ羊ヶ丘展望台の全身像「丘の上のクラーク」

正式名称は「丘の上のクラーク」[9]。北海道札幌市豊平区羊ヶ丘さっぽろ羊ヶ丘展望台(1959年[10])に所在。

設置以前は単にクラーク像と言えば大正時代から存在する上述の胸像が有名であり観光客も多く訪れていたが、大学構内にある胸像であり学生の学業に支障を来たしたことから大学側が北海道大学構内への観光目的での車両入構禁止したことを契機とし、またクラーク来道100周年、アメリカ合衆国建国200周年に合わせて1976年に坂坦道が作成した[9][11]。右手を挙げるポーズは「遙か彼方にある永遠の真理」を指しており、「(そこに向かい)大志を抱け (Boys, Be Ambitious)」の思いが込められている[11]

その他のクラーク像[編集]

北海道大学構内
その他

脚注[編集]

  1. ^ 11.ウィリアム・S・クラーク像”. 札幌市北区役所 (2016年3月31日). 2016年10月14日閲覧。
  2. ^ W.S.クラーク胸像”. 札幌芸術の森美術館. 2016年10月14日閲覧。
  3. ^ Q.クラーク博士について”. 北海道大学. 2016年10月14日閲覧。
  4. ^ 改訂版 北大エコキャンパス読本 (PDF)”. 北海道大学総合博物館. p. 2 (2005年). 2016年10月14日閲覧。
  5. ^ a b ボランティア・ニュース No.20 2011.3 (PDF)”. 北海道大学総合博物館. p. 2 (2011年3月). 2016年10月13日閲覧。
  6. ^ a b W. S. クラーク博士関係文献目録 北大時報 No.383 昭和61(1986)2月”. 北海道大学附属図書館 (1986年2月). 2016年10月13日閲覧。
  7. ^ a b c d e “北大クラーク像は亡父の作品 末娘が真相究明し著書に 帯広”. 十勝毎日新聞. (2016年3月9日). オリジナル2016年10月13日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161013144544/http://www.tokachi.co.jp/news/201603/20160309-0023179.php 
  8. ^ “『彫刻家 田嶼碩朗』 /北海道”. 毎日新聞地方版. (2016年1月23日). http://mainichi.jp/articles/20160123/ddl/k01/040/091000c 
  9. ^ a b 丘の上のクラーク”. 札幌芸術の森美術館. 2016年10月14日閲覧。
  10. ^ HOTEL GUIDE 観光案内”. 京王プラザホテル札幌. 2016年10月14日閲覧。中段「さっぽろ羊が丘展望台」の項。
  11. ^ a b クラーク博士像”. さっぽろ羊ヶ丘展望台. 2016年10月14日閲覧。
  12. ^ a b c d ”クラーク像”が何体も!実は聖地?「北海道大学」を巡って大志を抱け!”. トラベルjp (2016年10月13日). 2016年10月14日閲覧。[要高次出典]
  13. ^ 宮部金吾記念館”. 北海道大学. 2016年10月14日閲覧。
  14. ^ a b “島松駅”. 朝日新聞デジタル. (2013年12月3日). http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20131209011000001.html 
  15. ^ クラーク博士記念碑”. 北広島市役所. 2016年10月14日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]