業田良家
業田良家 | |
---|---|
生誕 |
1958年7月27日(66歳) 日本・福岡県[1]朝倉市 |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1983年[1] - |
代表作 | 自虐の詩、空気人形、機械仕掛けの愛 |
受賞 |
第17回手塚治虫文化賞短編賞(「機械仕掛けの愛」) 第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(「機械仕掛けの愛」) |
業田 良家(ごうだ よしいえ、1958年[2]7月27日 - )は、日本の漫画家。本名・武井伸彦。代表作は『自虐の詩』『空気人形』『機械仕掛けの愛』。
来歴・作風・人物
[編集]福岡県甘木市(現・朝倉市)生まれ[1]。福岡県立香椎高等学校卒業、西南学院大学法学部2年中退。福岡市でフリーター。1983年『週刊ヤングマガジン』のちばてつや賞に応募、期待賞どまりであったが編集者の目に留まり、デビューのきっかけになる。
同年、4コマギャグ『ゴーダ君』でプロデビュー。『週刊宝石』の連載であった『自虐の詩』は、のちに映画化される。他に、『ヨシイエ童話』、『シアターアッパレ』などを描く。
『ビッグコミックオリジナル』では『百年川柳』などを連載(2015年現在も連載中)。読み切り形式のシリーズ連載であった『ゴーダ哲学堂』シリーズからは、『空気人形』が映画化された。『ビッグコミック』では『男の操』『神様物語』を連載、2017年現在では『機械仕掛けの愛』を連載中。『SAPIO』では『ガラガラポン!日本政治』などを連載。
『わしズム』では、日教組の反日教育やゆとり教育を批判した『中共先生』、金正日をモデルにしたシャルル・ド・クサイが主人公の『独裁君』を連載していた。
2013年、『機械仕掛けの愛』で第17回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。デビュー30年にして初めての受賞となった[3]。また、2015年には同作で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
文庫版『ゴーダ哲学堂』のあとがきでは、「真・善・美」こそが人生の意味である旨の論を展開している。
映画版『自虐の詩』に、あさひ屋の客としてカメオ出演をしている。
その他
[編集]中国政府のチベット政策を非難している。人権擁護法案にも反対の立場で、2度目の上程の動きがあった2005年頃から[要出典]同法案の危険性を主張すると共に、同法案上程・成立を積極的に推進している野中広務、古賀誠、太田誠一などを非難した[要出典]。また、『週刊現代』、『わしズム』誌上に法案反対を主張するマンガを掲載した[いつ?](後にこの作品は、反対派有志が出版した『危ない! 人権擁護法案』に、書き下ろしコラムとともに収録されている[要出典])。
主な作品
[編集]- ゴーダ君
- 俗物くん
- 自虐の詩 - 2007年に実写映画化。
- 詩人ケン
- 武士の魂
- ヨシイエ童話(世直し源さん、LOVE男)
- 源さん刑事
- 執念の刑事
- 百年川柳
- シアターアッパレ
- 百人物語
- ゴーダ哲学堂 空気人形 - 2009年の映画『空気人形』の原作となった同名作品を収録。
- ゴーダ哲学堂 悲劇排除システム - 上の『空気人形』とともに、文庫版『ゴーダ哲学堂』として再編集された。
- 新・自虐の詩 ロボット小雪
- 独裁君
- 男の操 - 2017年、NHK BSプレミアムにて連続テレビドラマ化。
- 神様物語
- 機械仕掛けの愛 - 第17回手塚治虫文化賞短編賞、第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。
- 機械仕掛けの愛 ママジン(第二部)
- 祝福屋福助
- それいけ! 天安悶(『正論』2013年5月号 - 2021年5月号連載)
- 頌歌(『ビッグコミックオリジナル』2023年13号[5])
- ガラガラポン!日本政治
- マスク総理(『ビッグコミック』2024年14号[6] - 2024年17号[7])※短期集中連載[6]。
単行本
[編集]- 『ゴーダ君』no.1-3 (ワイドKC ヤンマガ) 講談社, 1986-89
- 『武士の魂』 (アクション・コミックス) 双葉社, 1987
- 『執念の刑事 東武東上線沿線97分署』全3巻(警官嫌い) (Bamboo comics)竹書房, 1987-91 のち文庫
- 『俗物くん』 (アクション・コミックス)双葉社, 1987
- 『シアターアッパレ ゴーダ版「現代政治家大系」』小学館, 1989
- 『シアターアッパレ 完結編』小学館, 1990
- 『ヨシイエ童話』全7巻 (ヤンマガKCスペシャル 講談社, 1990-93 のち竹書房文庫
- 『武士の魂』 (Bamboo comics)竹書房, 1991
- 『自虐の詩』光文社コミックス・全5巻 1992 竹書房文庫(上下巻)1996
- 『自虐の詩』関えり香, 里中静流脚本, 里中静流 著. 竹書房文庫, 2007
- 『福沢悪人塾』1 (ヤンマガKCスペシャル 講談社, 1994
- 『百年川柳 川柳実践コミック』 (Big comics special 小学館, 1996
- 『歌男』 (SCオールマン)集英社, 1997
- 『川柳虎の皮』 (Big comics special)選・著. 小学館, 1998
- 『新川柳虎の皮』(Big comics special)選・著. 小学館, 2002
- 『川柳虎の皮 続 (Big comics special)選・著. 小学館, 2003
- 『川柳虎の皮 オシャレ編 (Big comics special)選・著. 小学館, 2008
- 『ど忘れ日本政治』小学館, 1998
- 『新ど忘れ日本政治』小学館, 2002
- 『詩人ケン』 (Mag comics)マガジンハウス, 1998 のち幻冬舎文庫
- 『ゴーダ哲学堂空気人形』(Big comics special)小学館, 2000
- 『祝福屋福助』 (Big comics special)小学館, 2001
- 『百人物語』全3巻 (モーニングKCDX)講談社, 2001-02
- 『コイズム』小泉純一郎著, 業田良家 画. メディアレブ, 2001
- 『ゴーダ哲学堂悲劇排除システム』(Big comics special)小学館, 2002
- 『ひどいよ!沼二郎』 (モーニングKCDX) 講談社, 2003
- 『女はつらいよ (Big comics special)小学館, 2006
- 『男の操』 (Big comics special)小学館, 2007
- 『独裁君』 (Big comics special)小学館, 2008
- 『ロボット小雪 新・自虐の詩』竹書房, 2008
- 『太郎と一郎、国盗り合戦! ガラガラポン!日本政治 2009年3月→2007年11月』竹書房, 2009
- 『年金制度はフィクションでした! ガラガラポン!日本政治 2007年10月→2006年7月』竹書房, 2009
- 『痛さと格差に感動した! ガラガラポン!日本政治 2006年6月→2005年4月』竹書房, 2009
- 『わんわん外交・物語 ガラガラポン!日本政治 2005年3月→2003年11月』竹書房, 2009
- 『神様物語』 (Big comics special)小学館, 2010
- 『機械仕掛けの愛』1-7 (ビッグコミックス) 小学館, 2012-21
- 『祝福屋福助大入』 (Big comics special)小学館, 2012
- 『それ行け!天安悶 伝説の独裁者が現代に降臨』1-2 産経新聞出版, 2016-19
脚注
[編集]- ^ a b c “コミックナタリー - 業田良家のプロフィール”. 株式会社ナターシャ. 2013年6月17日閲覧。
- ^ “業田, 良家, 1958- - Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)”. 国会図書館. 2013年6月17日閲覧。
- ^ “朝日新聞デジタル:手塚治虫文化賞、3氏が受賞あいさつ 贈呈式 - カルチャー”. 2013年6月17日閲覧。
- ^ “浜野謙太さん主演『男の操』制作開始!”. 2017年9月11日閲覧。
- ^ “「機械仕掛けの愛」の業田良家が描くとある夫婦の物語、BCオリジナルに掲載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年6月20日) 2023年6月20日閲覧。
- ^ a b 『ビッグコミック』2024年14号、小学館、2024年7月10日。表紙より。
- ^ 業田良家「マスク総理 最終話:心のマスク」『ビッグコミック』2024年17号、小学館、2024年8月23日、317頁。