エクスプレス・ユアセルフ

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エクスプレス・ユアセルフ
マドンナシングル
初出アルバム『ライク・ア・プレイヤー
B面 ルック・オブ・ラブ
リリース
ジャンル ポップス、ダンス
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード(欧米)
ワーナーミュージック・ジャパン(日本)
作詞・作曲 マドンナ、ステファン・ブレイ
プロデュース マドンナ、ステファン・ブレイ
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 2位(米国ビルボード
  • マドンナ シングル 年表
    ライク・ア・プレイヤー
    1988年
    エクスプレス・ユアセルフ
    (1989年)
    チェリッシュ
    1989年
    ミュージックビデオ
    「Express Yourself」 - YouTube
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    エクスプレス・ユアセルフ」 (Express Yourself) はマドンナの楽曲で、1989年に発表されたアルバムライク・ア・プレイヤー』からの第2枚目のシングル

    解説[編集]

    「エクスプレス・ユアセルフ」はマドンナの曲の中で最もパワフルな曲の一つとして知られると同時に、彼女の代表曲の中でも、彼女の人物像、そして人生観を最も強く表現したメッセージ・ソングとして知られている。アメリカ社会批評家フェミニストであるカミール・パーリアはマドンナはアメリカのフェミニズムのに対する堅苦しい観念を破り、若い女性達にそのセクシュアリティーを素直に受け取る事と同時に自分の人生のあらゆる分野を支配することを教えたと議論した。その意味で「エクスプレス・ユアセルフ」はフェミニストとしてのマドンナの女性賛歌である。しかし、またこの曲は初期の「マテリアル・ガール」で歌われ、皮肉にもマドンナの代名詞になってしまった物質主義の否定でもある。そして、この曲は恋愛における男女間の力関係を歌うラブ・ソングでもある。

    「エクスプレス・ユアセルフ」は1989年5月にリリースされた後に、米国ビルボード・チャートで第二位に登る大ヒットとなった。作曲とプロデュースはマドンナと長年のソングライティング・パートナーであったステファン・ブレイである。「エクスプレス・ユアセルフ」はマドンナとステファン・ブレイのコラボレーションの頂点になる作品で、初期の「イントゥ・ザ・グルーブ」と共に傑作とされている。マドンナはこの年のMTVヴィデオ・ミュージック・アワーズでこの曲をパフォーマンスし、「ベスト・ディレクション」と「ベスト・シネマトグラフィー」を受賞された。なお、このMTVでのパフォーマンスは翌年に行われる「ブロンド・アンビション・ツアー」のオープニングの基軸となるものである。

    ミュージック・ビデオ[編集]

    「エクスプレス・ユアセルフ」は映画監督デヴィッド・フィンチャーがマドンナのミュージック・ビデオを撮影した最初の作品である。200万ドルを費やされたこのビデオは、制作当時、史上最も高額な作品であった。

    サイレント映画の名作であるフリッツ・ラングの「メトロポリス」をマドンナ流に独自に解釈したとも言える作品で、映像の最後は同映画のエピグラフである「"Without the Heart, there can be no understanding between the hand and the mind.": „Mittler zwischen Hirn und Händen muss das Herz sein.“=脳と手の媒介者は、心でなくてはならない)」のテロップで締めくくられる。映画では資本主義共産主義、そしてエリート層労働者階級の闘争という二重性を焦点していたが、「エクスプレス・ユアセルフ」では映画の中のヒロイン、つまり女性キャラクターに焦点を当てている。ゴシック様式の威圧的な摩天楼がそびえ立つメトロポリスのタワーに住むのはマドンナ。ここでのマドンナはメトロポリスの強力な男性支配者に鉄の扉の中に閉じこめられた虜である。ビデオのはじめに出てくるマドンナは抑圧的な社会に住む女性にふさわしい、女らしく、シルクのドレスを着て、保守的な髪型をまとった淑女である。一方、都市経済を支えるのは地下深く住む労働者達であり、マドンナは密かに若い労働者にをすることになる。しかし支配者の虜であるマドンナは欲望に縛られた自分の虜でもあり、ついに自分を解放する計画を立てる。そしてマドンナはビデオの中で最も有名なシーンでついに自分を解放するのである。ここで、マドンナは保守的な容貌を捨て、男性のスーツで出で立ち、セクシーな髪型と、自分の股を掴みブラを見せる大胆なダンスで、男尊女卑世界に飛び出すことになる。そしてビデオはマドンナが獲得した恋の相手である労働者とのベッドシーンで完結する。

    収録曲[編集]

    日本盤 8cm シングル (09P3-6147)

    1. エクスプレス・ユアセルフ Express Yourself (7" Remix) 4:30
    2. ルック・オブ・ラブ The Look Of Love (Album Version) 4:03

    公式リミックス/ヴァージョン[編集]

    • Album Version (4:37)
    • 7" Remix (4:30)
    • Local Mix (6:20)
    • Remix Edit (4:50) Promo Only
    • Non-Stop Express Mix (7:57)
    • Stop and Go Dubs (10:49)
    • Q-Sound Mix / The Immaculate Collection Version (4:02)
    • Shep's 'Spressin Himself Re-remix (9:31)
    • Remix Video Version #1 (5:00)
    • Remix Video Version #2 (4:24)

    参考文献[編集]

    • Camille Paglia, Sex, Art, and American Culture, New York City, NY: Vintage Books, 1992.