イノセント・マン

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イノセント・マン
ビリー・ジョエルスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース フィル・ラモーン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(アメリカ)
  • 2位(イギリス)
  • ビリー・ジョエル アルバム 年表
    ナイロン・カーテン
    (1982年)
    イノセント・マン
    (1983年)
    ビリー・ザ・ベスト
    (1985年)
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    イノセント・マン(An Innocent Man)は、ビリー・ジョエル1983年に発表した、9作目のスタジオ・アルバム。

    解説[編集]

    R&Bドゥー・ワップからの影響を反映した、明朗な作風となった。ビリーが日本盤のために書き下ろしたコメント(鈴木道子・訳)では、本作収録曲に影響を与えたアーティストとしてジェームス・ブラウンベン・E・キングシュープリームスマーサ&ザ・ヴァンデラスフォー・シーズンズサム・クックの名前を挙げている。また、「今宵はフォーエバー」のコーラス部分のメロディは、ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」第2楽章からの引用。

    アルバムは全米4位に達した[1]イギリスでは2位(2009年1月現在、ビリーの作品としては全英アルバムチャートでの最高位[2])。本国アメリカでの第1弾シングル「あの娘にアタック」は、ビリーにとって2曲目となる全米1位獲得シングルとなった[1]。続く「アップタウン・ガール」は、本国アメリカで3位[1]イギリスでは同曲が先にヒットし、ビリーにとって初となる全英チャート1位を果たした[2]。その後「イノセント・マン」(全米10位[1])、「ロンゲスト・タイム」(全米14位[1])、「夜空のモーメント」(全米27位[1])、「キーピン・ザ・フェイス英語版」(全米18位[1])もシングル・ヒット。「今宵はフォーエバー」は、本国アメリカではシングル・カットされていないが、イギリスや日本でシングルとしてリリースされた。 「あの娘にアタック」のPVは「エド・サリバン・ショー」のパロディになっており、ウィル・ジョーダンがエドを演じ、ビリーはバンドメンバーと共にエルヴィスを彷彿させる歌手を演じ、TV見ている家庭やホームパーテイをしている若者たちを同時進行させビリーがTVで歌っている自分の前に突然単独で現れたり、パーテイに加わったりしている。 「キーピン・ザ・フェイス」のPVは裁判長がロック禁止令を執行しようとし、ジミ・ヘンドリックスを彷彿させるロック・ミュージシャンたちが抗議する中、ビリーが現れ歌い出すと、皆ノッてきて、裁判長も躍りだし最後は皆で町へ繰り出す。 両方ともリマスターのCDEXTRAで見られる。

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はビリー・ジョエル作。

    1. イージー・マネー - "Easy Money" - 4:05
    2. イノセント・マン - "An Innocent Man" - 5:18
    3. ロンゲスト・タイム - "The Longest Time" - 3:40
    4. 今宵はフォーエバー - "This Night" (Ludwig van Beethoven, Billy Joel) - 4:16
    5. あの娘にアタック - "Tell Her About It" - 3:51
    6. アップタウン・ガール - "Uptown Girl" - 3:17
    7. ケアレス・トーク - "Careless Talk" - 3:48
    8. 君はクリスティ - "Christie Lee" - 3:31
    9. 夜空のモーメント - "Leave a Tender Moment Alone" - 3:56
    10. キーピン・ザ・フェイス英語版 - "Keeping the Faith" - 4:39

    参加ミュージシャン[編集]

    ゲスト・ミュージシャン

    脚注[編集]

    1. ^ a b c d e f g allmusic ((( Billy Joel > Awards )))”. 2012年7月17日閲覧。
    2. ^ a b ChartArchive-Billy Joel-