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「ロリータ・ファッション」の版間の差分

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== 外部リンク ==
* [http://asianbeat.com/ja/award/f10051801.html/ 福岡のロリータファッション]


[[de:Lolita-Mode]]
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2010年7月2日 (金) 07:04時点における版

ロリータ・ファッション (Lolita Fashion) は、日本で生まれたファッションの一種。また、それと結びついたさまざまな文化現象を指す場合にロリータロリィタなどの語が用いられる。

ロリータ服に身を包んだ少女

概要

名前の如く、幼い少女を彷彿とさせるロマンティックな雰囲気の服装であるが、画像にもある通り、現代日本や諸外国の、ティーンやそれ以下の女性が実際に着用している服装とは完全に別物である。現代の少女をイメージしたファッションにいわゆるギャル(若い女性の意)や、ガーリー系と称されるファッションが存在する。

名称の意味

ロリータ・ファッションの「ロリータ」は少女趣味的な感性のことで、男性の性的嗜好としてのロリータ・コンプレックスとは異なる。インターネットで検索をかけた際、未成年の愛好家が間違ってロリコン向けのアダルト表現があるサイトに侵入してしまうことなどを避けるために、またそういった男性視点の性的な表現に嫌悪感を抱くものもいるため、しばしばロリィタとも表記される。また、V系音楽の歌詞や、椎名林檎の旧字体を使用する歌詞を好む一部の愛好家が、主にネット上を中心に個性の一環(演出)として旧字体を好んで使用する場合があり、ロリータもロリヰタと表記する。しかし「」は「ウィ」と発音する文字であるので、文法的に正しい使い方ではない。使用例としては少女-ロリヰタ-23区(ヴィジュアル系バンドの名称)等がある。なお、嶽本野ばらの著作に「ロリヰタ。」が存在しているが、これは性的嗜好のロリコンとロリータ服を題材にした物語であり、ロリコンとロリータを区別した「ロリィタ」とは正反対の意味である。

『甘ロリ』

愛好者に関して

「ロリータ」と呼ばれるファッション自体は、1980年代後半にはすでに存在していた。一般にも広く知られるようになったのは、1994年から2000年の間にかけての事である。後年に派生した、このファッションの亜流ではないかと思われるゴシック・アンド・ロリータファッションとは愛好家同士の間でも別ものとして扱われる事が多い。また、最近のメディアでは一くくりに「ゴスロリ」と称されてしまうことも多々あり、さらに酷い場合には、所謂アキバブームで有名となったメイド服と混同されることもある。ロリータ・ファッションの女性はゴシック・アンド・ロリータメイド服などのコスプレと混同されることを嫌う。

主に10代から20代の若い女性が着るファッションと認識されているが、ギャルや、モード系、さらには森ガールなどのロリータ以外の若者服にもみられるように、中には30代から40代、さらにはそれ以上の年齢層の人間も好んで着る場合があり、その場合はクラシカル系ロリータが、派手な装飾が少ないため人気が集まりやすい。

また、ロリータ・ファッションの愛好者は、ロリータ・ファッションを卒業した後も、個性的な服装を続ける場合がよくあり、流行りのモダン着物のような大正ロマンな趣のあるレトロなファッション・ロリータ要素の殆どない純粋なゴシックファッション・ヴィヴィアン・ウエストウッドのスーツなどのトラッドな服装・「マダム」と称されるような、フェイクファーを多用したフェティッシュかつゴージャスな服装・またはエミリーテンプルキュートやミルクのようなロリータ要素のあるカジュアルや、カントリーテーストのピンクハウスに移行しやすい。

また、男性にもロリータ・ファッションの愛好者は存在しており、代表的な人物が嶽本野ばらやMANAである。男性のロリータ・ファッションの愛好者の場合、完全な女装で、なおかつコスプレではなくファッションとしてロリータを楽しんでいる場合と、ロリータブランドの服を男性向けに着こなしている場合の二種類があり、ロングスカート等で女装に見えないような着こなし方が工夫されている。(メンズ・スカートと呼ばれる。)

なお、ロリータ・ファッションの要素を取り入れた子供服も存在するものの、それらはコンセプトの似た系統である姫系や、ピンクハウス同様、別の要素のあるドレスなどにロリータ服の要素を取り入れたものにすぎず、シャーリーテンプルなどに代表されるロリータの要素のある子供服は、ロリータファッションとは形状・デザインの細部が異なり、ヘッドドレスやボンネット等は使用されない。[2]さらに、一部パーティー用にコスプレ向けの安価なデザインの服を「ゴスロリ着物ドレス」「ロリータ子供服」と称して販売するケースもあり、注意が必要である。そのため、子供服を親が自作するケースもままある。

ピアノの発表会などで少女が着るような服ともされるが、それらはまた服の意匠など細部が異なる。さらには、ビスクドールといったアンティークドールのようなファッションであるともいわれるが、いわゆる西洋のビスクドールのドレスはネグリジェのようにウエストを強調しない、ゆったりとしたベビー服が一般的であり、ロリータ服のシルエットとはまた異なる。

また、ロリータファッションのイメージソースは西洋由来のものであるといわれることもあるが、姫カットやパニエで膨らんだ鳥かご型のスカートなどは「それいゆ」などの日本の少女雑誌でも好まれた要素であり、そういった日本の少女雑誌や、大正時代の少女向け雑誌のイラストなども参考にされている可能性がある。

ロリータファッションはさまざまな少女のイメージが重なって生まれた服装であると言える。

発祥と展開

「ロリータ」という言葉に少女性を象徴する概念を付与する用法は、ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』に由来する。「ファッション」とは通常、時代や社会的役割、組織など他者からの期待や判断の対象となる場合が多い。だが、そのすべてをこの「ロリータ・ファッション」は拒絶する場合が多いとされる。なお、ここでいうファッションの定義はそのような服装および現象のことを指す。

小説『ロリータ』で初恋の少女を求め続ける主人公の姿から、少女に纏わる性的空想も含めた広義の少女幻想が注目されるようになった。ロリータが社会全体が抱く少女らしさの象徴としての言葉になっているため、男性の性的空想ではなく「少女趣味」そのものをロリータと言う場合がある。しかし日本では子供と大人の区別が曖昧であり、現実の少女(子供)と現実の大人の中にある少女性の区別が困難であるため、少女性をエロティックに表現することそのものが児童ポルノであると勘違いされやすく、また、少女趣味が成熟した女性性への否定的意識を反映した成熟拒否の現れであるという考え方や、少女趣味が男性社会が抱く男性側の一方通行的な偏見であるとの考え方が浸透し、少女趣味を好むものは女性性の否定ないしは男性や社会に媚を売る存在と誤解されてきた事情もあって、少女趣味を「大人になろうとしない女性」として誤解、差別する傾向がある。さらに、こういった認識を誤って、あるいはあえて自己のアイデンティティとして受け入れてしまう場合もある[要出典]

ロリータ・ファッションを「少女のコスプレ」であると主張する人もいるが、実際の未成年の少女と、趣味である少女性は関連性はあるが独立した別物である。しかし、だからといって少女性や、少女性を美しいと感じる感覚そのもの(少女趣味)が存在しない、単純に空想であるわけではない。「少女」というのは、あくまでもそういった感傷的で耽美的な感性の象徴的でわかりやすい例えである。少女趣味は少女の持っている趣味そのものではなく、少女が持っていそうな趣味を指す。この「ロリータ・ファッション」という服装を着用する側の年齢はさまざまであるが、身体は成人に近いものである場合が多い。しかし、一般的に知られている範囲で、幼児性という記号を孕んだ形体と装飾がなされている衣服を採用していることから、大体は極端な服飾として認知される。[要出典]

歴史的に見れば、現在のロリータ・ファッションの原型は1980年代中頃にDCブランドから発表され流行が始まった「ドール・ファッション」と呼ばれたものと推測される[誰によって?]。当時の代表的なブランドは、現在でもカントリーテイストで知られる「Pink House」、「田園詩」。当時アイドル的で音楽傾向の強い服作りをしていた「MILK」などがある。その後、MILKのデザイナーのひとりだった村野めぐみが立ち上げた「Jane Marple」、同じくMILKのデザイナーのひとりだった柳川れいが立ち上げた子供服ブランド「Shirley Temple」から生まれた大人向けの姉妹ブランド「Emily Temple cute」などのブランドが加わった。また、ここで名前の挙げられている「MILK」「Jane Marple」「Emily Temple cute」などのブランドは、あからさまにロリータ・ファッションであることを掲げてはおらず、「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」「metamorphose temps de fille」などのロリータ・ファッションと呼ばれる他のブランドと比較しても、その装飾は幼児性を孕んでいるとも、また極端であるとも言えない。しかし、その装飾やコンセプトにロリータ的な精神性を見出すことは不可能ではない。

その流れと並行し、英国のブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が1980年代後半にアンダーバストを極端に細くしたクラシックなテーラード・ジャケットや、コルセット19世紀風のクリノリンスカートをミニ丈に仕立てた「ミニクリニ」スカートをロンドン・コレクションで発表している。ヴィヴィアンの提案したスタイリングは「少女=ロリータ」というよりも、ハイヒールを履き大人の女性の姿をした「妖婦=ヴァンプ」だった。しかし、日本では「可愛い」ことが重要とされる土壌のため、そこから意識的に成熟性を排除し採用していったのではないかと思われる。こうしたロリータ・ファッションを取り巻く日本の環境は、ファッションの発生とそのディテールに少なからず影響している可能性がうかがえる。しかし、「クラシカルロリータ」などのロリータ・ファッションには、表面の愛らしい少女性の隙間からヴァンプの成熟性が垣間見られなくもない。[要出典]

『下妻物語』

小説・映画『下妻物語』中でのロリータ・ファッションとロリータ(以下ロリィタ)の定義は、冒頭で主人公の竜ヶ崎桃子によって語られている。ロリータファッションブランド「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」を愛好する彼女は、このファッションを簡潔に言えば「ロココな精神を持つ者」であると語っている。彼女にとってフランスのロココ文化は、彼女の愛する時代、芸術、思想、美学であり、同時にそれを体現することが彼女の生き甲斐であるといえる。この作品中での「ロリィタ」は、いわば彼女の生き方そのもののような存在であり、この物語の主人公がロリィタから見出だしたように、「生産性を持たない装飾過剰さ」「反社会的な享楽性や刹那的な思想を自他ともに感じさせる」という点においては、このファッションと一部のそれを着用する者には、確かに「ロココの精神」を認められると言える。

しかし、服装自体は、ロココの時代以外の装飾が施されていることが多い(甘ロリやクラロリといったロリータ・ファッションのスタイルは、ヴィクトリア朝時代の貴族の子供服がモデル(原型)になっている)。そのため、実際のロリィタは必ずしも「ロココな精神を持つ者」「ロココの復刻」であるとはいいがたく、著者である嶽本野ばらはエッセーなどの他作品で「ロリィタの定義は個々により違うものであり、明確な定義はない。」というようなことを述べている。これらはあくまでも竜ヶ崎桃子にとっての「ロリィタ」の定義であり、ロリィタの定義は必ずしも「ロココ」でなければならない訳ではなく、実際に現実のロリィタがそうであるとは限らない。

ロリータ・ファッションの特徴

ロリータ・ファッションの特徴について松浦桃の『セカイと私とロリータファッション』では次の3つが挙げられている。

  1. 少女性を主張・強調するようなデザイン(レース、リボン、フリルなどのモチーフを多用する)
  2. レーシング(編み上げ)やスカートの中にパニエを入れて膨らみを作るなど、前近代のヨーロッパのデザインを取り入れたもの(機能は完全に同じとはいえない)
  3. 大人サイズではあるが、スタイル全体のイメージが十代の少女の印象にまとまるもの

しかしこれらの特徴も時期によって少し異なる。また、モチーフにはサクランボイチゴなどの果物、薔薇などの花柄、小鹿プードルといった動物、クッキーやケーキなどのお菓子お姫様妖精など童話も用いられる。

コーディネートの特徴

アリス

ロリータ・ファッションにおける基本の一枚はジャンパースカートであり、そこに丸襟ブラウスをあわせるのが定番コーディネートである。ジャンパースカートのほかにもロリータ・ファッションではバッスルスカートギャザースカートフレアスカートなども用いられる。それら下にはパニエを着用してボリュームを出し、さらにパニエによって膨らんだスカートから下着が見えるのを防ぐためにドロワーズを穿く。これら、スカートの丈は可愛らしさを出すため膝辺り(ミディスカート)までがほとんどであるが、エレガントで大人びたイメージを出すロングスカートが選ばれることもある。また『不思議の国のアリス』のアリスのイメージからドレスやスカートの上に重ねてはくエプロンスカートもロリータ・ファッションで用いられる。最近はエプロンスカートエプロンエプロンワンピースを嫌うロリータ・ファッションの人も多い。理由は「メイドと間違われることが多いから」という理由らしい。

靴下は、主にフリルやレース付きの長いハイソックスオーバーニーソックス、アンクルソックス(足首)、タイツを履く。ソックスは白、黒、横縞などの柄、アーガイルチェックなどの格子模様が多い。その下に履く靴はおでこ靴ストラップシューズが基本であるが、他にもウッドソールの厚底靴バレリーナシューズ、レースアップブーツなどを履く。靴の色は黒、ブラウン、赤、ピンク、白、水色がほとんどである。 ロリータ・ファッションにおける典型的な髪型はストレートヘアーの姫カット、巻き髪(縦ロール)、緩いウェービーヘアで、前髪はまっすぐに切り揃える、あるいは横わけ、額を出すのどれかである。また頭には大きなリボンのついたカチューシャコームヘッドドレスボンネットミニハットティアラなどを着用する。

ロリータ・ファッションの種類

このファッションは現在、着用する個人の嗜好に伴い細分化され変遷している。種類が拡散しているため、ロリータ・ファッションの対象は膨大なものとなり、リストアップする意味も薄れているといえる。

代表的な種類

球体関節人形とロリータ・ファッション
甘ロリ (Sweet Lolita)
甘い雰囲気で統一したロリータファッションである。「Angelic Pretty」「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」「metamorphose temps de fille」などが代表的なブランドとされる。ロリータ・ファッションの典型的なスタイルで、徹底的にこのスタイルで決めることをコテコテのロリータという意味で「コテロリ」と呼ぶことがある[1]。前述の「下妻物語」の主人公もこの甘ロリであるとされる。
白ロリ / 黒ロリ / ピンクロリ / サックスロリ
甘ロリの分類語。その時に応じたファッションの基調色に分け、着る服の色目によって分類される。白ロリや黒ロリは外見的にはゴシックロリータと微妙な違いしかないが、ゴシック的な要素が含まれていないというのがゴシックロリータと違う点である。また、ピンクやサックスといったパステルカラーはゴシックロリータファッションでは着ることはない[要出典]
姫ロリ / 王子ロリ (Princess Lolita & Prince Lolita)
姫ロリとは、甘ロリとほぼ同じものとして扱われる。甘ロリとの相違点は薔薇が主な図柄で使われる事が多い様である。中世風、あるいはブルボン朝風のドレスファッションでワンピースを着用する場合が多く、頭には王冠、お姫様のようなティアラを付ける場合もある。また「甘ロリ」よりもドレスアップした感があり、クラロリと甘ロリを中和したような雰囲気がある。
王子ロリとは、ボーイッシュに作られたロリータ・ファッションのこと。男性というよりも少年を意識したデザインである。ミニハットやシルクハットを頭に被り、裾の膨らんだ別珍のズボンに細身のタキシードなど紳士的な装いであることが多い。姫ロリの対義語であると思われる。代表ブランドは「MIHO MATSUDA」など[要出典]
クラシカル系ロリータ (Classical Lolita)
単に「クラシカル系」ともいわれる。甘ロリよりも落ち着いた雰囲気のファッションであり、一般的に考えられているロリータファッションよりもシンプル。1950年代のお嬢さまのようなファッションを多少甘めにしたもの。フリルやレースは控えめで、スカートもひざ下くらいが多い。代表ブランドは「Victorian Maiden」「juliette et Justine」「Mary Magdalene」「Innocent World」など。「エレガントロリータ」とも。
パンクロリータ (Punk Lolita)
ロリパンパンクロリとも。パンクファッションの意匠を取り入れたロリータ。チェーン安全ピンネクタイスカルなどをアクセサリーに反逆的なイメージを取り入れる。ミニスカート囚人服のような横縞模様なども多い。ロックバンドのライブなどで見かける。代表ブランドは「PEACE NOW」「MILK」など。なお、実際の装飾はパンクという程に反逆的ではなく、「ロックテイスト」程度のレベルであることが多い。甘ロリよりも早くに生まれた、元祖ロリータスタイルのひとつ。単に甘ロリよりもカジュアルなロリータに対してもこう呼ぶことがある。ゴシック寄りのパンクファッションはゴスパンと呼ばれる。ゴスパンはロリータの分類には入らない。


-ロリ

語尾にロリータのロリをつけて単語は随時増えてゆく。主にロリータ・ファッションの内容だけではなく、「ロリータ・ファッション」を着ている人間に対しての状態や蔑称として使われることが多い。

双子ロリ
同じブランドの同じロリータ服(色違いの場合もあり)を2人で同時に着用すること。また、それを着て一緒に出歩くことをこう呼ぶ。同じ状況で人数が3人なら「三つ子ロリ」になる。似たような語に「親子ロリ」「姉妹ロリ」などがあり、このような使われ方をする場合、実際に家族関係である場合もある。[要出典]
オバロリ
その他、「ママロリ」「主婦ロリ」「ババロリ」など。一般的に連想される、ロリータ服を着る人に対して最も適当であると思われる「年若い年齢」ではないということ。中には宝野アリカのように、尊敬を集める人も存在する。[要出典]
痛ロリ
若者言葉での)「イタい」ロリータ。服に髪型、小物、靴などが合っていない、まだうまく着こなせていない未熟なロリータ。自虐的に使う場合もあるが、周囲からの蔑称として使用される場合も多い。行動や雰囲気がおたくのようなロリータや、痛ロリと同じく髪型、小物、靴などが間違っていたり、ノーメイクのロリータは嘲笑の意味合いを込められたオタロリ、ヲタロリと呼ばれたりもする。また、やりすぎな見た目、表面的な恐ろしさばかりを追求し、上品さに欠けるゴシックロリータはグロロリと呼ばれる。[要出典]
ドスロリ
相撲甚句の囃子言葉である「ドスコイ」と「ロリータ」をあわせ生まれた造語。別名タンクロリータとも。肥満体の人がロリータファッションを着用している状態を相撲取りの特徴的な外見で比喩した蔑称。だが、この呼び方は差別的であり、愛好家にはロリータを着てはいけない人などいないとされている。また、愛好家は「ドスロリ」ではなく「デブロリ」を使用する事の方が多い。これも自虐的に使用する場合もあり、むしろデブロリの語の方が有名である。[要出典]


ロリータ・ファッションが広まった後の2004年頃にできたと思われる用例を以下に挙げる。

下妻ロリ
下妻物語を見てロリータ・ファッションを着始めたが、「ロリィタ」をよくわからないまま、変な風に解釈してしまっている、または嶽本野ばら作品の影響を受けすぎてしまっているロリィタ。決して下妻好きのロリィタ、嶽本野ばら作品を愛好するロリィタという意味ではない。主演女優の名を採って「深キョンロリ」とも(なおロリータ、ゴシックロリータファッションの有名人を真似てそのファッションをしている人達もコスロリ」と呼ばれることがある)。[要出典]
ギャルロリ
ギャルとロリィタが混ざっている。元来はネットの掲示板や携帯電話のメール文などで、実際の外見には関係なく「ロリィタ」としては本来ありえないギャル文字・小文字などを使用するロリィタをこう呼んでいた。だが最近はその他にも、雰囲気や言動、髪型、小物などがどうみても「ギャル」であるのにロリィタ服(大抵は甘ロリの服である場合が多い)を着用したりなど、他のロリィタらからみて「下品な」外見のロリィタに対して使われる。その文脈からエロロリと混同されて使われることも多くなっている。
浜崎あゆみの物まねをしている白咲姫香が多々ギャルロリとして批判的に2ちゃんねるなどで取り上げられている。白咲姫香やその周囲の面々は「少女的ではなく新しい人形系ロリータ」と宣言しており一部のロリータファッションを好む人たちから批判の対象として取りあげられることがある。
また、はるな愛Angelic Prettyを着用してメディアに出ているが、これも批判の対象となっている。
ギャルロリにありがちな「ロリータが擁する少女性、人工美等の要素を受け入れられず外見のみを真似ている」様に見受けられるのが批判の主な理由では無いだろうか。[要出典]

上記のオタロリ、下妻ロリなどの、興味本位のロリータや、言動・仕草が下品と(愛好家に)評され言わば敵同士とされるギャルと混合されたギャルロリなどは、愛好家からは嫌われている場合も多い。[要出典]

連想される著名人

  • 雨宮処凛
    • 小説家、エッセイスト。かつてはパンクファッションで右翼活動に身を投じ、「ミニスカ右翼」と呼ばれた。その後は右翼活動から距離を置き作家活動に重点を移す。現在はロリータ・ファッションで「ゴスロリ作家」を自称している。
  • 嶽本野ばら
    • 小説家。「乙女」を読者対象としてそれを中心とした文学作品を世に送る、ロリータ・ファッションの男性小説家。黒を好んで着ることが多く、よくゴシック・アンド・ロリータと間違われることが多い。代表作はロリータとヤンキーの友情を描いた『下妻物語』で映画化もされた。極端な作風からロリータファッションの支持者の間でも好む人もいれば嫌う人もいる。
  • 田村ゆかり
    • 声優。ロリータ・ファッションの愛好家である。性格や服装の趣味もコテコテしすぎていない甘ロリや、クラシカル系を好んで着用しており、落ち着いている。声は甘いおっとりとした声で知られているが、演技の幅は広い。
  • 戸川純
    • 女優歌手。初期のソロライブのではロリータ・ファッションを衣装に使っており、自身のバンドの一つ「ヤプーズ」では「ロリータ108号」「それいけロリータ危機一発」といったロリータを題材にした楽曲も製作。『セカイと私とロリータファッション』で元祖ロリータと紹介された。
  • 北出菜奈
    • 歌手。デビュー当初は女子高生ロックシンガー路線で売り出していたが、昨今では元々好きだったロリータ・ファッションを前面に押し出し、ロリータ愛好者からの支持も受けている。また、ファッション雑誌KERAでもモデル・コラムにて活躍、パリで開催されたイベントJapan Expoへの参加等、その活動は多岐に渡る。

出典

脚注

  1. ^ [1]

関連項目

外部リンク