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「ヴァージン・アトランティック航空」の版間の差分

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=== 後部のメッセージ ===
=== 後部のメッセージ ===
すべての飛行機には常にメッセージが書いてある(現在のメッセージは[[ロンドンオリンピック (2012年)|ロンドン五輪]]のマークとともに"Backing the bid")。
すべての飛行機には常にメッセージが書いてある(現在のメッセージは[[ロンドンオリンピック (2012年)|ロンドン五輪]]のマークとともに"Backing the bid"と"No Way BA/AA"の二種)。


* '''"Mine's Bigger Than Yours"'''
* '''"Mine's Bigger Than Yours"'''
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* '''"No Way BA/AA"'''
* '''"No Way BA/AA"'''
*: ブリティッシュ・エアウェイズと[[アメリカン航空]]の提携(現在の[[ワンワールド]]に発展する)が発表された際に、"NO WAY BA/AA(NO WAYとは、「とんでもない」といった意味)"と提携を非難するメッセージを書いた。これは、英米間で高い路線シェアを持つ2社(例:[[ダラス・フォートワース国際空港|ダラス]]-ロンドン線は当時この2社が100パーセント独占していた)が組むことに反発したものである。それ以降も[[航空連合]]の加入には否定的であり、ワンワールド加盟会社との提携も一切行なっていない。<ref>[[スターアライアンス]]加盟会社とは、英国・欧州内の短距離区間を補完する[[bmi (航空会社)|bmi]]や資本関係を持つ[[シンガポール航空]]など、数社との間で提携がある。</ref>
*: ブリティッシュ・エアウェイズと[[アメリカン航空]]の提携(現在の[[ワンワールド]]に発展する)が発表された際に、"NO WAY BA/AA(NO WAYとは、「とんでもない」といった意味)"と提携を非難するメッセージを書いた。これは、英米間で高い路線シェアを持つ2社(例:[[ダラス・フォートワース国際空港|ダラス]]-ロンドン線は当時この2社が100パーセント独占していた)が組むことに反発したものである。それ以降も[[航空連合]]の加入には否定的であり、ワンワールド加盟会社との提携も一切行なっていない。<ref>[[スターアライアンス]]加盟会社とは、英国・欧州内の短距離区間を補完する[[bmi (航空会社)|bmi]]や資本関係を持つ[[シンガポール航空]]など、数社との間で提携がある。</ref>その後このメッセージは他のメッセージに換えられたが、[[2008年]]にブリティッシュ・エアウェイズ、アメリカン航空及び[[イベリア航空]]の三社による業務提携が発表された際に、英米二社による大西洋路線の独占に繋がることを危惧して一部機材にてこの表示を復活させている。[http://www.virgin-atlantic.com/en/gb/nowaybaaa/index.jsp]


==マイレージプログラム==
==マイレージプログラム==

2009年2月2日 (月) 08:59時点における版

ヴァージン アトランティック航空
IATA
VS
ICAO
VIR
コールサイン
Virgin
法人番号 1700150008556 ウィキデータを編集
設立 1984年
ハブ空港 ロンドン・ヒースロー空港
ガトウィック空港
焦点空港 マンチェスター国際空港
マイレージサービス Flying Club
会員ラウンジ Clubhouse
親会社 ヴァージン・グループ
保有機材数 37機
就航地 30都市
本拠地 イギリス連邦イングランドCrawley
代表者 リチャード・ブランソン会長
スティーブ・リッジウェイ (CEO
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ヴァージン アトランティック航空( -こうくう、Virgin Atlantic Airways)は、イギリス航空会社で、大陸間の長距離国際線をメインに運航している。ヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソンによって、1984年に設立された。

コード

沿革

  • 1984年:ロンドン・ガトウィック - ニューアーク線をボーイング747で運航開始。
  • 1988年:10月、日本支社開設(所在地・東京都港区南青山)。
  • 1991年:ヒースロー空港の使用許可を受ける。
  • 1997年:ブリティッシュ・エアウェイズが機体からユニオンジャックの塗装を消したことに伴い、自社の機体の機首部分に描かれている「スカーレット・レディ」およびウィングレット(主翼先端部)にユニオンジャックを入れる。
  • 1998年:全便禁煙化。
  • 1999年:全株式の49%をシンガポール航空に譲渡。
  • 2003年:全日本空輸とマイレージプログラムで提携開始。

運航路線

ヒースロー発

  • 北米
ヴァージン・アトランティック航空 ボーイング 747-400型機、ロンドン (ヒースロー) 空港着陸直前。
boeing 747-400
Boeing 747-400離陸直後
Boeing 747-400
エアバス A340-600
  • 北米
    • ラスベガス
    • オーランド
  • カリブ
    • バルバドス
    • セント・ルシア
    • アンティグア
    • ハバナ
    • グレナダ
    • トバゴ
    • モンテゴ・ベイ

マンチェスター発

  • 北米
    • オーランド
  • カリブ
    • バルバドス
    • セント・ルシア

保有機材

ロンドンヒースロー空港にて離陸中のヴァージン・アトランティック航空ボーイング747-400型機(G-VBIG)(Tinker Belle)。

ヴァージン・アトランティック航空の機材は以下の航空機で構成される(2007年5月現在):

同社は最新鋭のワイドボディ機しか保有していない。

保有する37機全てにニックネームをつけている他、機材登録記号についても遊び心を盛り込んでいるものがある。例えば、既に退役した機材では、1号機が「G-VIRG」で2号機が「G-VGIN」となっていたほか[1]、東京線開設時に導入した機材では「G-TKYO」、ロサンゼルス乗り入れ時には「G-VLAX」(LAXはロサンゼルス国際空港の3レターコード)と、新たに乗り入れを開始した都市名にちなんだ登録記号を選んだ[2]。また、「G-VLIP」(リップ)、「G-VGAL」(ギャル)、「G-VAST」(バスト)など、女性に関連する言葉を登録記号に盛り込むこともある[2]

機材データ
機材コード 名称 機種 エンターテイメント・システム 運用開始年
G-VAIR Maiden Tokyo A340-300 (Suite) ODYSSEY 1997
G-VAST Ladybird 747-400 (LGW1) ODYSSEY 1997
G-VATL Miss Kitty A340-600 V:PORT 2003
G-VBIG Tinker Belle 747-400 (LHR) V:PORT 1996
G-VBLU Soul Sister A340-600 V:PORT 2006
G-VBUG Lady Bird A340-600 V:PORT 1997
G-VEIL Queen Of The Skies A340-600 V:PORT 2004
G-VELD African Queen A340-300 (Suite) ODYSSEY 1998
G-VFAB Lady Penelope 747-400 (LHR) V:PORT 1994
G-VFAR Diana A340-300 (Suite) ODYSSEY 1998
G-VFIT Dancing Queen A340-600 V:PORT 2006
G-VFIZ Bubbles A340-600 V:PORT 2006
G-VFOX Silver Lady A340-600 V:PORT 2002
G-VGAL Jersey Girl 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VGAS Varga Girl A340-600 V:PORT 2005
G-VGOA Indian Princess A340-600 V:PORT 2003
G-VHOL Jetstreamer A340-300 (Suite) ODYSSEY 1997
G-VHOT Tubular Belle 747-400 (LHR) V:PORT 1994
G-VLIP Hot Lips 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VMEG Mystic Maiden A340-600 V:PORT 2002
G-VNAP Sleeping Beauty A340-600 V:PORT 2005
G-VOGE Cover Girl A340-600 V:PORT 2002
G-VRED Scarlet Lady A340-600 V:PORT 2006
G-VROC Mustang Sally 747-400 (LHR) V:PORT 2003
G-VROM Barbarella 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VROS English Rose 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VROY Pretty Woman 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VSEA Plane Sailing A340-300 (Suite) ODYSSEY 1997
G-VSHY Claudia Nine A340-600 V:PORT 2002
G-VSSH Sweet Dreamer A340-600 V:PORT 2005
G-VSUN Rainbow Lady A340-300 (J2000) ARCADIA 1996
G-VTOP Virginia Plain 747-400 (LGW1) ODYSSEY 1997
G-VWEB Surfer Girl A340-600 V:PORT 2006
G-VWIN Lady Luck A340-600 V:PORT 2006
G-VWKD Miss Behavin A340-600 V:PORT 2006
G-VWOW Cosmic Girl 747-400 (LHR) V:PORT 2001
G-VXLG Ruby Tuesday 747-400 (LGW1) ODYSSEY 1998
G-VYOU Emmeline Heaney A340-600 V:PORT 2006


後部のメッセージ

すべての飛行機には常にメッセージが書いてある(現在のメッセージはロンドン五輪のマークとともに"Backing the bid"と"No Way BA/AA"の二種)。

  • "Mine's Bigger Than Yours"
    ヴァージン・アトランティックが保有するエアバスA340-600が世界で最長の胴体を持つ旅客機だったことから。
  • "4 Engines 4 Longhaul"
    もともとはエアバスがエアバスA340登場時に用いていたキャッチコピーをそのまま使ったもの。競合相手であるブリティッシュ・エアウェイズが、長距離路線にボーイング777ボーイング767といった双発機を用いたことに対抗し、4つのエンジンを持つエアバスA340を強調したものである。なお、このメッセージは2006年、ヴァージンが双発機であるボーイング787の導入を決定した後に順次消された。
  • "Avoid The Q"
    ヴァージンがロンドン-香港-シドニー線に就航したときに使われていたメッセージ。この「Q」には2つの意味が込められており、"queues"=行列(このときヴァージンは、空港で並ばずにすむオンラインチェックインサービスを開始していた)と、同じルートを飛行するカンタス航空="Qantas"の2つを避けよう、とアピールしたものである。
  • "Keep Discovering - Until You Find The Best"
    ヴァージンがロンドン-ドバイ線に就航したときに使われたメッセージ。"Keep Discovering"は、ドバイを拠点とするエミレーツ航空が用いているスローガンであり、それをもじったものである。
  • "BA can't keep it Concorde up!"
    2003年夏にエールフランスブリティッシュ・エアウェイズコンコルドの運航を停止したが、その際、ヴァージンは1機1ポンドで購入する意向を示し、強気な姿勢で臨んだ。しかし結局購入できず、飛行機の後部に「ブリティッシュ・エアウェイズはコンコルドを保有する余裕は無いはずだ!!」と書いたのである。
  • "No Way BA/AA"
    ブリティッシュ・エアウェイズとアメリカン航空の提携(現在のワンワールドに発展する)が発表された際に、"NO WAY BA/AA(NO WAYとは、「とんでもない」といった意味)"と提携を非難するメッセージを書いた。これは、英米間で高い路線シェアを持つ2社(例:ダラス-ロンドン線は当時この2社が100パーセント独占していた)が組むことに反発したものである。それ以降も航空連合の加入には否定的であり、ワンワールド加盟会社との提携も一切行なっていない。[3]その後このメッセージは他のメッセージに換えられたが、2008年にブリティッシュ・エアウェイズ、アメリカン航空及びイベリア航空の三社による業務提携が発表された際に、英米二社による大西洋路線の独占に繋がることを危惧して一部機材にてこの表示を復活させている。[1]

マイレージプログラム

「フライングクラブ」を運営している。

提携航空会社

ヴァージン アトランティック航空に搭乗してシンガポール航空の「クリスフライヤー」にマイルを加算すればスターアライアンスゴールド会員になることができる。

関連文献・雑記

関連会社

脚注

  1. ^ 『月刊エアライン』2006年1月号 p108
  2. ^ a b 『月刊エアライン』2006年1月号 p109
  3. ^ スターアライアンス加盟会社とは、英国・欧州内の短距離区間を補完するbmiや資本関係を持つシンガポール航空など、数社との間で提携がある。


外部リンク