蹴手繰り

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蹴手繰り(けたぐり)とは、相撲決まり手のひとつである。

概要

立合いの際に相手の足を蹴り、相手を倒す技。土俵上の攻防の中で相手の足を蹴り、相手を倒せば蹴返しとなる。

大相撲における蹴手繰り

関脇海乃山藤ノ川、元小結二子岳、元幕内出羽湊星岩涛が非常に得意とし、近年では時天空が比較的よく見せている。

元来横綱など、上位と対戦する小兵力士が奇襲として利用する技というイメージが強く、1941年5月場所8日目、櫻錦(171cm)が双葉山に対して決めたものや、1964年7月場所4日目、海乃山(172cm)が大鵬に対して決め、大鵬を休場に追い込んだ一番などが有名である(ちなみに櫻錦の一番の決まり手は、手で双葉山の首のあたりを叩いて落としたので『飛び違い』とも言われる)。しかし、吉葉山は大型の横綱だったがこの技をよく使った(ただし、この技で勝った十六番のうち、十三番は平幕時代であり、横綱昇進後は一番のみである)。

2006年11月場所8日目において、横綱朝青龍小結稀勢の里に対してこの技で勝ったが、立合いの際の奇襲は横綱には相応しくないとして、横綱審議委員会から苦言を呈された。ちなみに朝青龍は、2007年7月場所9日目の雅山戦において再びこの技を仕掛けたが、失敗に終わった。勝負は朝青龍が寄り切りで勝った。

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