菊水山駅
菊水山駅 | |
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ホーム | |
きくすいやま KIKUSUIYAMA | |
◄鵯越 (1.0 km) (2.9 km) 鈴蘭台► | |
所在地 | 兵庫県神戸市北区山田町下谷上字中一里山11-6 |
所属事業者 | 神戸電鉄 |
所属路線 | 有馬線 |
キロ程 |
4.6km(湊川起点) 新開地から5.0 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 相対式2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
8人/日(降車客含まず) -2004年- |
開業年月日 | 1940年(昭和15年)10月5日 |
菊水山駅(きくすいやまえき)は、兵庫県神戸市北区山田町下谷上字中一里山にある神戸電鉄有馬線の駅。2005年3月26日より営業休止しており、駅ナンバリングも当駅においては実施されていない。
概要
標高173m、六甲山中の緑深い山腹にある駅で、「秘境駅」と見なされていた。
周辺に住居・施設のほとんどない山中にあり、利用客が極端に少なかった。このため、当駅には鈴蘭台駅止まりなどの区間列車が2時間に1本程度停車するのみで(西鈴蘭台駅折り返し列車が減少した2001年6月改正以降は例外的に有馬温泉駅・志染駅・押部谷駅発着の普通列車の一部も停車していた)、これ以外の普通列車は停車せず、停車する列車についても、申し訳程度には笛を吹くが、ドアを開いた次の瞬間には閉めて発車するような有様であった。近隣の神戸電鉄主要駅では菊水山通過列車について菊水山には停まらない旨をアナウンスし、また当駅停車列車に限り「各駅停車」と案内していた。
無人駅で、かつ自動改札等の設備を一切備えないため、下車する際は車掌もしくは運転士に乗車券を手渡し、乗車の際は車掌より手書きの乗車証明書を受け取り、降車駅にて運賃精算を行う必要があった。
時折テレビドラマのロケなどにも使用されていた。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム有効長は5両分。無人駅。
駅出口は上り(新開地方面行)ホームの北寄り(鈴蘭台方)に接続しており、下りホーム(鈴蘭台方面行)と出口或いは上りホームを行き来するためにはホーム北寄りにある構内踏切を利用する。
上りホームにのみ屋根の付いた簡易的な待合所があり、ベンチが設置されていた。駅舎は存在しなかったが、用途不明の小さなプレハブがあった。自動券売機およびスルッとKANSAI関連機器は最後まで設置されなかった。
駅出口から階段と道を100mほど行くと、烏原川沿いの市道に出る事ができた。
のりば
(西側) | ■有馬線(下り) | 三田・有馬温泉・粟生・ウッディタウン中央方面 |
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(東側) | ■有馬線(上り) | 新開地方面 |
※ホーム番号は設定されていない
駅周辺
- 周辺には数軒の民家がある。
利用状況
- 神戸市下水道局の鈴蘭台下水処理場に通勤する職員の利用があったが、下水処理場の業務が省人化されてからは乗降客が激減した。
- また、当駅からは菊水山方面などへのハイキングコースがあり、停車列車が少ない事もあり、行楽期の休日には停車列車から多くのハイカーが下車するケースも見られた。
- 2004年の1日あたりの乗車人員は8人だった。
歴史
有馬線建設当時一番難航した区間で、片側に烏原川、一方は急斜面で、複雑な花崗岩質の山腹を切り開くトンネルの工事もあった。2008年には水害対策として建設された石井ダムも完成している。またダム建設の過程で路線の付け替えが行われ、菊水山駅北側には旧線のトンネルも残っている。
- 1940年(昭和15年)10月5日 - 神戸有馬電気鉄道の駅として開業[1]。
- 1947年(昭和22年)1月9日 - 三木電気鉄道との会社合併により神有三木電気鉄道の駅となる[2]。
- 1949年(昭和24年)4月30日 - 社名変更により神戸電気鉄道の駅となる[2]。
- 1988年(昭和63年)4月1日 - 社名変更により神戸電鉄の駅となる[2]。
- 2005年(平成17年)3月26日 - 営業休止[2]。
休止後の状況
現在でもホームが残っている。また、近くの市道とも接続されていて車で行く事も可能だが、経路の複雑さや道幅が狭い事、駐車スペースがない。日曜・祝日の昼間はタクシーや軽車両以外は通行止め区間があるなど、到達しづらい。
なお、駅ホーム下の入口の階段はフェンスで塞がれているため、ホームや構内踏切などに上がる事はできない。駅名標も休止直後しばらく残されていたが、数年後に撤去された。