統計数理研究所
統計数理研究所 | |
---|---|
正式名称 | 統計数理研究所 |
英語名称 | The Institute of Statistical Mathematics |
略称 | 統数研、ISM |
組織形態 | 大学共同利用機関 |
所在地 |
日本 〒190-8562 東京都立川市緑町10-3 北緯35度42分44.6秒 東経139度24分32秒 / 北緯35.712389度 東経139.40889度 |
予算 | 18億円(2005年度実績)[1] |
人数 |
全172人(2006年度)[1] * 73人(期限の定めなき雇用) * 39人(客員) * 60人(有期雇用) |
所長 | 樋口知之 |
設立年月日 | 1944年 |
上位組織 | 情報・システム研究機構 |
所管 | 文部科学省 |
ウェブサイト | http://www.ism.ac.jp/ |
統計数理研究所(とうけいすうりけんきゅうじょ、The Institute of Statistical Mathematics)は東京都立川市緑町にある大学共同利用機関。略称は「統数研」または「ISM]。大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構を構成する。総合研究大学院大学から大学院生を受け入れている。
所在地
- 〒190-8562 東京都立川市緑町10-3
- 050(5533)8500(代表)
概要
統計数理学の中核的研究組織
旧文部科学省統計数理研究所。 日本では、欧米と異なり、統計学科を有する大学が皆無で、統計科学関係研究機関もわずかである。 そのため、統数研は多数の統計数理学の研究者を有する国内唯一の機関であり、統計研究の中核的存在となっている。 また英文学術誌「Annals of the Institute of Statistical Mathematics」および和文学術誌「統計数理」の発行母体でもある。
大学共同利用機関としての役割
統計学は、自然科学、社会科学、人文科学の諸分野において利用される基礎技術であり、 常に学際的な活動を期待されている。そのため、統計数理研究所では他大学との研究交流が盛んである。 共同利用とよばれる制度に登録されれば、他大学の教員でも研究所のいろいろな研究資源を利用することができる。
教育機関としての役割
総合研究大学院大学統計科学専攻の基盤機関として、大学院教育を行っている。以前は博士後期課程のみであったが、2006年度より5年一貫制博士課程も併設された。また、公開講座として一般人向けの1日~10日間のセミナーを年間に十数回開催している。なお、大学教育の機関であるため、在職教員に対して、教授、准教授、助教と通常の国立大学と同じ呼称を用いられている。
過去の在籍研究者
統数研では基礎統計学だけでなく統計学の応用についても重要視してきたため、 多くの分野での貢献がある。(ただし以下の例は必ずしも研究所在籍中の業績とは限らない)。
- 日本における水文学の開祖的学者である菅原正巳。基本的概念のタンクモデルを提案した。
- 確率微分方程式を生み出し、伊藤の補題で現代ファイナンスの基礎を築いた伊藤清。[2]
- 数量化理論の林知己夫。第7代所長。
- 赤池情報量規準によってモデル選択の方法論を確立した赤池弘次。第8代所長。
- 逐次モンテカルロ法の北川源四郎。第10代所長。
京都賞基礎科学部門の5人の日本人受賞者のうち2人が統数研に在籍経験のある人である。
沿革
- 1944年 1943年の学術研究会議の建議に基づき創設(麻布本村町(内閣統計局内))
- 1985年 国立学校設置法施行令に改正により国立大学共同利用機関となる
- 1989年 国立学校設置法の改正により大学共同利用機関となる
- 2004年 大学共同利用機関法人情報システム研究機構統計数理研究所発足
- 2005年 研究組織の抜本的な改変を行う。
- 2006年 大学院の博士課程5年一貫制を開始
- 2009年10月1日 東京都港区より立川市に移転、業務開始(国文学研究資料館と同じ建物に入居。建物西半分北側)
- 2010年5月31日 Akaike Guest House(赤池ゲストハウス)開所(情報・システム研究機構共通の施設。6月1日使用開始)
- 2010年7月 同じ建物に入居している国立極地研究所と管理部の事務を統合。「国立極地研究所・統計数理研究所共通事務部共通事務センター」発足。
機構・研究部門
- モデリング研究系
- 時空間モデリングG、知的情報モデリングG、グラフ構造モデリングG
- データ科学研究系
- 調査解析G、多次元データ解析G、計算機統計G
- 数理・推論研究系
- 統計基礎数理G、学習推論G、計算数理G
- 統計科学技術センター
- 計算資源室、ネットワーキング室、教育情報室、メディア情報室
- 予測発見戦略研究センター
- ゲノム解析G、地震予測解析G、遺伝子多様性解析G
- リスク解析戦略研究センター
- 医薬品・食品リスク研究G、環境リスク研究G、金融・保険リスク研究G
- 新機軸創発センター
- 社会調査情報研究G、関数解析的統計推論G、モンテカルロ計算研究G
- データ同化研究開発センター
(Gはグループ)
研究者
交通
- 多摩都市モノレール高松駅から徒歩7分
- 立川バス立川学術プラザ停留所下車徒歩0分、泉町住宅モノレール本社停留所・裁判所前停留所・立川市役所停留所下車徒歩3分。
- 立川市コミュニティバス「くるりんバス」北ルート(きたくるりん)裁判所前停留所・泉町住宅モノレール本社停留所・立川市役所停留所下車徒歩3分。
脚注
- ^ a b 現状と課題-自己点検評価・外部評価報告書 統計数理研究所 2008年3月 2010-04-20 閲覧
- ^ 統計数理研究所50年のあゆみpp140
参考文献
この節の加筆が望まれています。 |