札幌市交通局3300形電車
札幌市交通局3300形電車 | |
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3303号 | |
基本情報 | |
製造所 | アルナ工機 |
製造数 | 5両 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm |
最高運転速度 | 40 km/h |
車両定員 | 62名(着席32名/立席30名) |
車両重量 | 18.0t |
全長 | 13,000 mm |
全幅 | 2,230 mm |
全高 | 3,800 mm (パンタ折りたたみ高さ) |
台車 | 東急TS-309形 軸ばね式 |
主電動機 | 自己通風式直流直巻電動機 |
駆動方式 |
1台車1モータ 1軸駆動つりかけ方式(平歯車一段減速) |
定格出力 | 40 kW ×2 |
制御装置 | 間接非自動方式 |
制動装置 |
元空気だめ式 PV-3形エアブレーキ 直通空気ブレーキ、保安ブレーキ付き |
札幌市交通局3300形電車(さっぽろしこうつうきょく3300がたでんしゃ)は、札幌市交通局が1998年に導入した札幌市電の路面電車車両である[1]。
概要
1998年(平成10年)に登場した、330形の電装品を用いて車体を新製した車体更新車[1]。シングルアームパンタグラフ[1]、車内案内装置、LED式の停車灯などを新たに採用した。非冷房車であるが、8500形と同様のラインフローファンを設けている。当初よりCIカラー(STカラー)である。初年度の3301号は側窓が内開き式であった[1]が、3302号から横引きに変更されている。3305号の保安ブレーキは国土交通省の通達に伴い、二重化された。330形に続いてM100形も同様の更新を行う予定であったが中止された[2]。
製造
全車アルナ工機にて車体更新を実施した。
- 3301号:1998年3月、334号の車体更新
- 3302号:1999年3月、333号の車体更新
- 3303号:1999年12月、332号の車体更新
- 3304号:2000年11月、335号の車体更新
- 3305号:2001年11月、331号の車体更新
なお3301号は製造当初は内開き式の側窓であったが、3302号登場後に同様の横引き窓に改造された。
広告車両
2022年8月現在、3301号がワミレスコスメティックス、3303号が白いブラックサンダー(有楽製菓)[3]、3305号が国分北海道の全面広告車両となっている[4]。また、3303号は2006年度から冬季のみ車体全面をライトアップしたイルミネーション電車として運転されている。
3302号と3303号が以下の日程で初音ミクのさっぽろ雪まつり向けバージョン「雪ミク」のイラストを用いたラッピング車両となっている。同車の車内放送は初音ミクの担当声優である藤田咲のものを使用している。また、3302号車内には藤田と鏡音リン・レンの担当声優である下田麻美のサインが残されている。
- 2011年2月11日 - 3月26日[5]
- 2011年12月19日 - 2012年3月30日[6]※この年のみ3303号を使用。
- 2013年11月18日 - 2014年3月28日[7]
- 2014年11月17日 - 2015年3月29日[8]
- 2015年11月22日 - 2016年3月27日[9]
- 2016年11月21日 - 2017年3月26日[10]
- 2017年11月27日 - 2018年3月27日[11]
- 2018年12月3日 - 2019年3月26日[12]
- 2019年11月25日 - 2020年3月25日[13][14]
- 2020年11月21日 - 2021年3月24日[15]
- 2022年11月19日 - 2023年3月26日予定[16]
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エスコートカード広告の3301号
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2011 - 2012シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3303号 -
2013 - 2014シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2014 - 2015シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2015 - 2016シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2016 - 2017シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2017 - 2018シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2018 - 2019シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2019 - 2020シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号 -
2020 - 2021シーズンの「雪ミク」ラッピングをされた3302号
主要諸元
脚注
- ^ a b c d e 『鉄道ジャーナル』第32巻第7号、鉄道ジャーナル社、1998年7月、100頁。
- ^ 『鉄道ファン』 第35巻第8号、交友社、1998年8月1日、44頁。
- ^ “『白いブラックサンダー』が札幌の街を走る 札幌市路面電車『白いブラックサンダー号』 2022年4月5日(火)より運行開始!”. ブラックサンダーファンサイト. 有楽製菓 (2022年3月29日). 2022年8月10日閲覧。
- ^ “国分北海道がオリジナル路面電車 80周年記念し来年3月まで”. 食品新聞. (2021年4月21日). オリジナルの2021年4月27日時点におけるアーカイブ。 2021年7月18日閲覧。
- ^ “札幌市内の路面電車が「雪ミク」仕様に! 車内アナウンスは藤田咲”. RBB TODAY (2011年2月11日). 2011年2月11日閲覧。
- ^ “雪ミク電車を運行します。”. 札幌市 (2011年12月27日). 2012年1月13日閲覧。
- ^ “今年も雪ミク電車を運行しました。※終了しました。”. 札幌市 (2014年3月29日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ “[http://snowmiku.com/2015/sp_train.html Special 札幌市電]”. クリプトン・フューチャー・メディア (2014年11月17日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2016の運行は終了しました。”. 札幌市 (2016年3月28日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2017”. 札幌市交通局 (2017年3月28日). 2017年12月14日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2018”. 札幌市交通局 (2017年11月21日). 2017年12月14日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2019”. 札幌市交通局 (2018年12月3日). 2018年12月3日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2020”. 札幌市交通局 (2019年11月25日). 2019年11月28日閲覧。
- ^ “【SNOW MIKU 2020】雪ミク電車内覧会レポート!ねんどろいど、figmaの紹介も!”. 初音ミク公式ブログ. クリプトン・フューチャー・メディア (2019年11月26日). 2019年11月28日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2021”. 札幌市中央区 (2021年2月4日). 2021年3月1日閲覧。
- ^ “雪ミク電車2023”. 札幌市中央区 (2022年11月19日). 2022年11月19日閲覧。