ピアプロ
| URL | http://piapro.jp/ |
|---|---|
| スローガン | 聞いて!見て!使って!認めて!を実現するCGM型コンテンツ投稿サイト[1] |
| タイプ | 投稿サイト |
| 登録 | 必要 |
| 使用言語 | 日本語 |
| 運営者 | クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 |
| 設立者 | クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 |
| 設立日 | 2007年12月3日[2] |
| 現状 | 現在運営中 |
ピアプロ(PIAPRO)は、クリプトン・フューチャー・メディアが運営するコンテンツ投稿サイト。
目次 |
[編集] 概要
ピアプロはクリプトン・フューチャー・メディア(以下クリプトン)が2007年8月に発売した音声合成ソフト初音ミクを利用した音楽やキャラクター画像を用いた創作活動の盛り上がりを受け、そうした消費者生成メディア(CGM)を推進する、クリエイターの創作の場として[3]2007年12月3日に開設された。ピアプロという名前は「ピアプロダクション(en:peer production)」を略したものである[4]。ピアプロは投稿されたイラスト、楽曲などの作品を、非営利などの条件下で会員同士で融通し合うことが出来ることを特徴としており、これによりネット上に投稿された他のクリエイターの作品の無断での二次利用といったような権利上のグレーゾーンを排し、健全なCGM文化の活性化を目指している[4][5]。ピアプロに投稿された初音ミクのイラストと、自作の楽曲を組み合わせ、動画投稿サイトニコニコ動画で作品を発表する、といったような活用が可能で、複数の会員同士のコラボレーションによる創作活動も行われる[4]。ただし、サイトの意図とは異なり単なる素材置き場、あるいはコミュニケーションサイトと見ている会員もいるという[6]。
[編集] 投稿作品
投稿できる作品は会員自身の作成した音楽、イラスト、テキスト、3Dモデルで、これらは会員のオリジナル作品か適法に権利処理されていることが保障されたものでなければならない[6]。これは、ピアプロの投稿作品が会員間で二次利用されるものであるためとされ、作品を投稿する際には繰り返し注意喚起がされる[6]。なお、初音ミクをはじめとするVOCALOID製品のキャラクターの二次創作物については、クリプトンが権利を持つ「MEIKO」、「KAITO」、「初音ミク」、「鏡音リン・レン」、「巡音ルカ」の他、クリプトンが許諾を受ける形でインターネットやAH-Softwareなど他の企業から発売されている製品のキャラクターを元にした作品の投稿も可能となっている(詳細は投稿可能な他社キャラクターについてを参照)[7]。
投稿する際に作品に付けられるライセンスについては、作品の改変を許すかを選択するようになっているなどクリエイティブ・コモンズ(CC)を意識したものであるが、クリエイティブ・コモンズでは公序良俗に反しないといった条件が付けられないことから独自のものとなった[3]。各投稿作品のページには作品を利用した際のお礼が言えるよう「使わせてもらいました」と報告する欄が設置されている[3]。また、クリエイティブ・コモンズとの違いとしては、クリエイティブ・コモンズでの「NC」に当たる営利利用の不可がデフォルトとなっていることや、クリエイティブ・コモンズでは2.0以降必須となっている「BY」に当たる著作権者の氏名表示が選択可能となっているという特徴もある[8]。クリエイティブ・コモンズで「BY」が必須となったのは、アメリカで誕生した当初利用者の95%が「BY」を選択していたためと言われるが、ピアプロでは逆に氏名表示を必須としない作品が2011年時点で全体の3/4を占めているとされ、西洋文化圏に根ざしたクリエイティブ・コモンズとの違いが現れている[3][8]。
[編集] 公式コラボレーション
ピアプロでは会員同士の投稿作品の利用だけでなく、テレビ局、出版社、フィギュアメーカー、菓子メーカーといった様々な企業、団体との公式コラボレーションによるユーザー作品の発信、商品化も行われている[9][6]。2008年7月に行われたシンポジウムにおいてクリプトン側はピアプロでこうした企業とのコラボレーションを行うことについて「ユーザーが制作したものを具体的な商品として落とし込んでいく実験」とし、自分あるいは自分の仲間の創作物が商品化されることを体験し慣れてもらうことや、ユーザー同士での作品の制作や発表の様々な可能性をピアプロを通して体験してもらうといった狙いを明らかにしている[10]。2009年7月にセガから発売された初音ミクを主役とするプレイステーション・ポータブル用ゲームソフト「初音ミク -Project DIVA-」ではピアプロで募集した曲、イラストが多数く使用された[11]。また、経済産業省[12]やクリエイティブ・コモンズ・ジャパン[13]の事業との公式コラボレーションも行われている。
なお、外部企業とのコラボレーション以外に、クリプトン自体も2008年9月に開始した携帯電話用サイト「初音ミクモバイル」でのコンテンツの配信や[14]、同年12月に開始した音楽レーベル「KarenT(カレント)」を通じた楽曲配信[15]など、VOCALOID関連の作品の商品化に取り組んでいる。
[編集] キャラクターのライセンス
クリプトンではユーザーの創作活動を後押しするため、イラストやアニメーションの作成といったようなVOCALOIDのキャラクターの改変、二次創作を原則的に認めており、「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」とそれに基いた「キャラクター利用のガイドライン」をピアプロ内で公開し、ライセンスの内容に沿ったものであればキャラクターの非営利での利用を許諾されることを明示している[6]。なお、ピアプロ・キャラクター・ライセンスという名前ではあるが、このライセンスについてはピアプロ会員以外でも適用を受けられる[6]。また、PCLやガイドラインでは対価を徴収するような形でのキャラクターの利用は認められていないが、同人誌即売会などでの個人や同人サークルによる非営利、有償の二次創作物の頒布の実情やニーズに対応するため、ピアプロでは非営利、有償の利用について複雑な手続きや内部審査無しで利用申請を行える「ピアプロリンク」という仕組みが提供されている[6]。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- ^ “PIAPRO(ピアプロ)|CGM型コンテンツ投稿サイト”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2010年1月3日閲覧。
- ^ 野津誠 (2007年12月3日). “初音ミクなどVOCALOID関連コンテンツの投稿サイト、クリプトンが開設”. INTERNET Watch (インプレス) 2010年1月3日閲覧。
- ^ a b c d 岡田有花 (2008年3月27日). “「出口がない」「権利者は誰」――初音ミク2次創作の課題”. ITmedia News (ITmedia) 2009年12月30日閲覧。
- ^ a b c 岡田有花 (2008年2月25日). “クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(3):初音ミクが開く“創造の扉””. ITmedia News (ITmedia) 2009年12月30日閲覧。
- ^ 根津禎「実録 開発物語 パソコン用歌声合成ソフト「初音ミク」(最終回)みんなのミクになってみた」、『日経エレクトロニクス』2008年3月10日(973)、日経BP、 123-127頁頁、 ISSN 0385-1680。
- ^ a b c d e f g 佐川慎悟「動画投稿サイトの現実と将来 (PDF)」 、『パテント』第62巻第9号、日本弁理士会、2009年8月、 49-58頁、 ISSN 0287-4954、2009年12月30日閲覧。
- ^ “投稿可能な他社キャラクターについて”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2010年11月16日閲覧。
- ^ a b 「トップは語る:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 伊藤博之社長に聞く」、『映像情報メディア学会誌』第66巻第1号、映像情報メディア学会、2012年1月、 ISSN 1342-6907、2012年1月10日閲覧。
- ^ 岡田有花 (2008年7月23日). “「初音ミク」発売からもうすぐ1年 開発者が語る、これまでとこれから”. ITmedia News (ITmedia) 2009年3月1日閲覧。
- ^ 永沢茂 (2008年7月23日). “「初音ミク」生みの親らが語る、CGMのビジネス化や権利の課題”. INTERNET Watch (インプレス) 2009年12月30日閲覧。
- ^ “【DEVELOPER'S TALK】ミク好きが作ったミク好きのための『初音ミク -Project DIVA-』開発秘話”. アイ・アール・アイ コマースアンドテクノロジー. (2009年11月30日) 2009年12月30日閲覧。
- ^ “経産省「たんすケータイあつめタイ」が初音ミクとコラボ テーマソング公開、イラスト募集”. ITmedia News (ITmedia). (2009年12月25日) 2010年1月3日閲覧。
- ^ “クリエイティブコモンズ公認キャラ募集 VOCALOID化も”. ITmedia News (ITmedia). (2008年6月24日) 2010年1月3日閲覧。
- ^ “初音ミクの着うたや待受画像などを配信「初音ミクモバイル」”. ケータイ Watch (インプレス). (2008年9月18日) 2009年12月30日閲覧。
- ^ “「ピアプロ」の投稿作品、iTunes Storeで販売”. ITmedia News (ITmedia). (2008年12月8日) 2009年12月30日閲覧。
[編集] 外部リンク
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