KAITO
| 開発元 | クリプトン・フューチャー・メディア |
|---|---|
| 対応OS | Windows XP/2000(XPを推奨) |
| 種別 | 音声合成、DTM ボーカルシンセサイザー(歌唱合成) |
| 公式サイト | クリプトン | KAITO(音楽ソフトウエア) |
KAITO(かいと)とはクリプトン・フューチャー・メディアが販売している音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアである。2006年2月17日発売[1]。
目次 |
[編集] 製品概要
「VOCALOID」も参照
クリプトン・フューチャー・メディアが開発販売しているボーカル音源の一つでヤマハの開発した音声合成エンジン「VOCALOID(ボーカロイド)」を採用しており、音階と歌詞を入力することで音声ライブラリに収録された音声からボーカルパートやバックコーラスを合成することができる。MEIKOに続く日本語VOCALOID採用ソフトの第2弾、日本語版では初の男性ボーカルとして発売された。ライブラリにはスタジオ・ミュージシャンの風雅なおとの声をサンプリングし収録している。適する音楽ジャンルなどは特に明示されておらずポップス、ロック、ジャズ、R&B、童謡まで幅広く歌いこなすとされている[2]。また、MEIKOとのデュエットも想定されている。
KAITOの名前はモデルとなった歌手の名前を採用するのではなく、片仮名10文字以内、採用者から抽選で10名に「ボーカロイド日本語男性版」をプレゼントという応募条件で一般公募され[3]、外国人でも発音しやすいことと「MEIKO」と並んだ時の絵面がいいという理由から選ばれた[4]。
[編集] パッケージイラスト
マフラーを巻いた若い男性の姿が描かれている。MEIKOと同じく、絵柄はアニメ風である。これはMEIKOがキャラクターイラストの採用で成功したことを踏まえたもので、歌声を作成する製品である事をアピールするためである[5]。
パッケージイラストについてはキャラクター化を意図したものではなかったが[6]、2009年6月に発表された同社製品のキャラクターの利用についての規約「ピアプロ・キャラクター・ライセンス」においてはKAITOもキャラクターとして扱われるようになっている[7]。キャラクターの利用についてはピアプロ#キャラクターのライセンスを参照。
[編集] 反響
KAITOに対しては当初よりMEIKOほどは売れないだろうと考えられていたが[4]その予想をも下回り発売当時はMEIKOの3000本に対し500本しか売れず、MEIKOの実績と比べれば完全な失敗に終わったとされた。これはDTMユーザーの多くが男性であり男性の歌声に対する需要が少なかったためとされ[5]、クリプトン・フューチャー・メディア側は後に「男じゃダメなんだと思った」と語っている[8]。このことからKAITOに続く同社製のVOCALOID製品、キャラクター・ボーカル・シリーズでは女声中心の商品構成となっている。
しかし2007年8月、KAITOと同じクリプトン・フューチャー・メディアからVOCALOIDの後継であるVOCALOID2を使用したキャラクター・ボーカル・シリーズの第1弾初音ミクが発売され初音ミクを使用した動画が次々と動画投稿サイトニコニコ動画へ投稿されて人気を集めるようになるとKAITOを使用した動画も投稿されるようになり、貴重な男声VOCALOID[注 1]だったこともあって露出が急増する。これによりKAITOの人気も高まって、2007年末以降は大きく売り上げを伸ばしている[9]。
初音ミクをはじめとするキャラクター・ボーカル・シリーズはキャラクターが歌うというイメージを前面に押し出した商品である。初音ミクのキャラクターとしての人気が高まるにつれ元々キャラクター商品ではなかったKAITOをもまた「初音ミクの関連キャラクター」として受容されるようになり[9]、キャラクターとしての人気を広げた。また、ニコニコ動画に投稿された「【初音ミクへの回答】にイラスト付けてみた」という動画で描かれたKAITOのアイスを食べる姿をきっかけとしてファンの間でアイスがKAITOのキャラクターアイテムと認識されるようになっている[10]。KAITOとアイスの組み合わせはファンによる創作物だけでなく、2008年に発売されたKAITOのフィギュアにも取り入れられている。
また、KAITOを用いて作成されニコニコ動画で人気となったオリジナル楽曲をKAITOのモデルとなった風雅なおと本人がカバーしたCDとして2008年12月28日に「卑怯戦隊うろたんだー」が2009年7月1日には「千年の独奏歌」が発売されている。
[編集] メディアミックス
[編集] 主な音楽CD
以下は収録曲のアーティスト名などでKAITOの名前が明記されている音楽CD。
| タイトル | アーティスト | レーベル | 発売日 |
|---|---|---|---|
| new;Fable | ave;new | ave;new | 2009年4月17日 |
| Vocalostar | オムニバス | EXIT TUNES | 2009年6月17日 |
| 君のいる景色 | WhiteFlame presents feat. 巡音ルカ | ティー ワイ エンタテインメント | 2009年9月2日 |
| Vocalogenesis | オムニバス | EXIT TUNES | 2010年5月19日 |
| 初音ミク -Project DIVA- 2nd NONSTOP MIX COLLECTION |
オムニバス | ソニー・ミュージックダイレクト | 2010年7月28日 |
| Vocaloanthems | オムニバス | EXIT TUNES | 2010年9月15日 |
| Cinnamon Philosophy | OSTER project feat.初音ミク | 5pb.Records | 2010年10月27日 |
| 悪ノ王国 〜Evils Kingdom〜 | mothy_悪ノP feat.鏡音リン、鏡音レン | EXIT TUNES | 2010年12月22日 |
| Vocalonexus | オムニバス | EXIT TUNES | 2011年1月19日 |
| VOCALO LOVERS | オムニバス | ドリーミュージック | 2011年3月2日 |
| VOCALO★POPS BEST | オムニバス | avex trax | 2011年3月9日 |
| VOCALOID BEST from ニコニコ動画(あか) | オムニバス | ソニー・ミュージックダイレクト | 2011年6月22日 |
| VOCALOID BEST from ニコニコ動画(あお) | オムニバス | ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント | |
| Vocalonation | オムニバス | EXIT TUNES | 2011年7月6日 |
| THE VOCALOID produced by Yamaha | オムニバス | VOCALOID RECORDS | 2011年9月14日 |
| THE BEST OF Dios/シグナルP | Dios/シグナルP feat. 鏡音リン・鏡音レン・GUMI・ 初音ミク・巡音ルカ・KAITO | EXIT TUNES | 2011年9月21日 |
| VOCALOID民族調曲集 | オムニバス | ビクターエンタテインメント | 2011年9月28日 |
| Vocalocluster | オムニバス | EXIT TUNES | 2011年10月19日 |
| 初音ミク -Project DIVA Arcade- Original Song Collection Vol.2 |
オムニバス | dmARTS | 2011年10月26日 |
| 初音ミク-Project DIVA- extend Complete Collection |
オムニバス | ソニー・ミュージックダイレクト | 2011年11月9日 |
| Vocalodream | オムニバス | EXIT TUNES | 2012年1月18日 |
[編集] KarenTによる配信
以下はクリプトン・フューチャー・メディアのレーベル「KarenT」によりiTunes Storeなどの音楽配信サービスで販売されている、KAITOを用いた楽曲が収録されているアルバム。
| タイトル | アーティスト | リリース日 |
|---|---|---|
| SIGNALOID BOX | シグナルP | 2009年3月11日 |
| crystaL | HzEdge(crystal P) | 2009年4月9日 |
| Heartful Cookie | BIRUGE | 2009年12月1日 |
| 月光トータルイクリプス | マチゲリータ | 2010年2月17日 |
| ローアングル | hal | |
| Destroys Nightmare | めんでぇP | |
| The First Unison | 新城P | |
| 風待草 | Maharo | |
| 刹那魔術(セツナ・マジック) | 刹那P | |
| Chillyditty Of February(rework and revocalize) | DARS | |
| Broken rain | 新城P | 2010年6月9日 |
| Sweet's Beast | めんでぇP | 2010年6月16日 |
| EVILS FOREST | mothy | 2010年8月10日 |
| 灰雪 | キッドP | 2010年12月17日 |
| crystaL-before- | HzEdge(クリスタルP) | 2010年12月27日 |
| 僕はまぶたになりたい | shot(ほのぼのP) | 2011年2月17日 |
| SPIRAL TRILOGY | Ebot | |
| 時計塔のうた | 篁惺 | |
| 嫌い、キライ、…だいきらい | HzEdge(クリスタルP) | |
| Unexplored-reboot- | 新城P | |
| FILL e TUA | hinayukki@仕事してP | 2011年6月22日 |
| 裸の月光 | PolyphonicBranch | 2011年7月29日 |
| EVILS COURT | mothy | 2011年9月2日 |
| Day Dream Night | 新城P | 2011年11月9日 |
| Season's+ | キッドP | 2011年11月21日 |
| 短剣と冒険者の服 | ゆにめも | 2011年12月21日 |
| Season's | キッドP |
[編集] 漫画・書籍
- はちゅねミクの日常 ろいぱら!(作:おんたま、出版:角川書店)
- 初音ミクのデフォルメキャラクター、はちゅねミクを主人公にしたおんたまによる4コマ漫画。KAITOをモデルにした[11]カィトというキャラクターが登場する。月刊コンプエース2008年2月号より連載中。
- 初音ミクMIXING BOX(講談社)
- 2008年9月25日発売。クリプトン・フューチャー・メディアの投稿サイト「ピアプロ」で公募された楽曲やイラスト等の作品を収録しており、KAITOを用いた作品も収録されている。
- 悪ノ娘 黄のクロアテュール / 悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート / 悪ノ間奏曲〜悪ノ娘ワールドガイド〜 / 悪ノ娘 赤のプラエルディウム(作:悪ノP(mothy)、出版:PHP研究所)
-
詳細は「悪ノ娘」を参照
- 悪ノP(mothy)が鏡音リン・レンを用いて発表した「悪ノ娘」をはじめとする楽曲の小説化。KAITOをモデルにしたキャラクター「カイル=マーロン」が登場する。
- 悪ノ召使(漫画:猫山宮緒、原案:mothy_悪ノP、出版:ジャイブ)
- 悪ノP(mothy)が鏡音リン・レンを用いて発表した楽曲の漫画化。VOCALOIDをモデルにしたキャラクターが登場する。「月刊コミックラッシュ」2010年11月号より連載。
- 週刊 はじめての初音ミク(作:林健太郎、出版:集英社)
- 『週刊ヤングジャンプ』2010年40号より連載のギャグ4コマ漫画で、KAITOも登場する。
- ちびミクさん(作:みなみ、出版:マイクロマガジン社)
- 初音ミクをデフォルメした「ちびミク」を主人公とする4コマ漫画で、KAITOも登場する。連載はWEB上で行われ、2011年9月にコミック第1巻が発売された。
[編集] ゲーム
- スカッとゴルフ パンヤ(ゲームポット)
- 2009年6月25日から期間限定でゲーム内でキャラクターに着せることの出来るKAITO衣装を販売[12]。
- 初音ミク -Project DIVA-(セガ)
- 初音ミクを主役とするプレイステーション・ポータブル用ゲームソフトで、第1弾よりKAITOもキャラクターとして登場、2010年7月29日発売の「初音ミク -Project DIVA- 2nd」にはKAITOを用いた楽曲も収録されている。
- トキメキファンタジー ラテール(ゲームポット)
- 2009年12月に、背中ファッション装備「ねんどろいどぷち MEIKO・KAITO」が実装された[13]。
- 初音ミク ボカロ×ライブ!(クリプトン)
- VOCALOIDのキャラクターをプロデューサーとして育成する携帯電話向けの育成型シミュレーションゲーム[14]。モバゲータウンで2010年5月20日より[14]、GREEで同年8月10日より[15]提供されている。
- TinierMe、アットゲームズ(ジークレスト)
- 英語版のTinierMeで2010年7月20日より[16]、日本語版のアットゲームズでは8月3日より[17]期間限定でKAITOになりきれるアイテムなどを販売。第2弾の「Music Festa」では衣装がなかったものの、第3弾は「カンタレラ(WhiteFrame(黒うさ))」の衣装が販売される予定である。
[編集] グッズ・関連商品
- ねんどろいど KAITO(グッドスマイルカンパニー)
- 2009年2月7日発売。デフォルメ可動フィギュア。アイスなどの「ファンならピンとくる楽しい小物やパーツ[18]」が付属する。ABS&PVC塗装済み完成品。
- ねんどろいどぷらす ぬいぐるみシリーズ03 「KAITO」(製造・発売:Gift、販売:グッドスマイルカンパニー)
- 2009年11月発売。可動式のぬいぐるみ。
- ねんどろいどぷち ボーカロイド#01(グッドスマイルカンパニー)
- 2009年11月発売。デフォルメフィギュアのシリーズ商品で、KAITOもラインアップされている。
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- 「特集 VOCALOID」、『DTM magazine』(通号 173)2008.8、寺島情報企画、21-42頁。
- 根津禎「実録 開発物語 パソコン用歌声合成ソフト「初音ミク」(第2回)コア・ユーザーはあえて狙わない」、『日経エレクトロニクス』(972)[2008.2.25]、日経BP社、127-130頁、ISSN 0385-1680。
- 岡田有花 (2008年2月22日). “クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(2):「初音ミク」ができるまで”. ITmedia 2008年10月9日閲覧。
- 高橋暁子 (2008年5月12日). “クリエイターを支えるクリエイターでありたい クリプトン・フューチャー・メディア社長 伊藤博之氏(前編)”. Impress Watch 2008年10月6日閲覧。
- ^ “日本語男声VOCALOID「KAITO」2/17デビュー”. DTMマガジン. (2006年2月10日) 2008年11月10日閲覧。
- ^ “クリプトン VOCALOID特設ページ”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2008年11月10日閲覧。
“VOCALOID PDFカタログ (PDF)”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2008年11月10日閲覧。 - ^ “VOCALOID日本語男性版”. DTMマガジン. (2005年12月28日) 2008年11月10日閲覧。
- ^ a b “クリエイターを支えるクリエイターでありたい クリプトン・フューチャー・メディア社長 伊藤博之氏(前編)”. Impress Watch
- ^ a b 『日経エレクトロニクス』(972)[2008.2.25]、128頁。
- ^ 「CVシリーズの開発を終えて」、『DTM magazine』(通号 184)2009.5増刊CV03巡音ルカ、寺島情報企画、54頁。
- ^ “ピアプロ・キャラクター・ライセンス”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2009年12月30日閲覧。
- ^ “クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(2):「初音ミク」ができるまで”. ITmedia
- ^ a b 『DTM magazine』(通号 173)2008.8、32頁。
- ^ 『初音ミクMIXING BOX』 講談社、2008年、初音ミク スペシャルファンブック28頁。ISBN 978-4-06-358260-4。
- ^ 『コンプエース』(通号 16)2008.9、角川書店、132頁。
- ^ “【リリース】「パンヤ」MEIKO,KAITOに加え二次創作キャラ「咲音メイコ」衣装も”. 4Gamer.net (Aetas). (2009年6月25日) 2009年7月2日閲覧。)
- ^ “【リリース】「ラテール」に鏡音リン&レン衣装が登場&クリスマスイベント情報”. 4Gamer.net. Aetas (2009年12月16日). 2009年12月17日閲覧。
- ^ a b “クリプトン、モバゲー用「初音ミク ボカロ×ライブ!」”. GAME Watch (インプレス). (2010年5月20日) 2010年11月4日閲覧。
- ^ “GREE Platformにソーシャルゲーム第一弾を公開 『初音ミク ボカロ×ライブ!』を提供開始”. ValuePress!. (2010年8月10日) 2010年11月4日閲覧。
- ^ “『初音ミク』×『TinierMe(タイニアーミー)』海外でのタイアップキャンぺーン開始のお知らせ”. 4Gamer.net (Aetas). (2010年7月21日) 2010年8月3日閲覧。
- ^ “アットゲームズ,初音ミクなどのアバターアイテムが本日発売”. 4Gamer.net (Aetas). (2010年8月3日) 2010年8月3日閲覧。
- ^ “商品詳細 ねんどろいど KAITO”. グッドスマイルカンパニー. 2009年3月28日閲覧。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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