札幌市交通局100形電車

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札幌市交通局100形電車(さっぽろしこうつうきょく100がたでんしゃ)は、1925年に登場した札幌市電路面電車車両である。

概要[編集]

1925年(大正14年)から1926年(大正15年)にかけて札幌電気軌道株式会社が導入した木造4輪単車。101~109号の9両。

40形までの明かり窓のついたダブルルーフから明かり窓のないダブルルーフとなり、ガーランドベンチレータが取り付けられた。トロリーポールは前後2本となり、折り返し時の反転が不要となった。札幌市電ではこの車両までがハンドブレーキで、警鈴は足踏み式のフットゴングであった。

1927年(昭和2年)の市営化後、1952年(昭和27年)には当時在籍していた7両がトロリーポールからビューゲルに改造された。

1948年(昭和23年)から1954年(昭和29年)までに全車廃車となった。

車両番号 製造年月 製造元 廃車年月
101号 1925年8月 東洋瓦斯
電気工業
1954年12月
102号 1948年8月
103号 1954年12月
104号
105号 1926年8月 田中車輌
106号
107号
108号 1950年8月
109号 1954年12月

主要諸元[編集]

  • 全長:8,229mm
  • 全幅:2,209mm
  • 全高:3,454mm
  • 自重:7.0t
  • 定員:42人
  • 出力・駆動方式:17.2kW×2・吊り掛け式
  • 台車型式:ブリル21E