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日産・HRエンジン

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日産・HRエンジンは、日産自動車およびルノーガソリンエンジンの系列である。QGエンジンの後継として、2000年代半ばから生産している小型乗用車・商用車に搭載されている。

基本的に日本国内で販売している車種にはHR15DEが搭載され、HR16DEは日本国外で販売している車種に搭載されるが、日本で販売されるK12型日産・マイクラC+C(英国工場で生産)と、日産・ティーダラティオ教習車モデル、日産・ノートのマニュアルトランスミッション車にHR16DEが搭載されている。

2006年12月、改良。カムシャフトの鏡面加工仕上げやCVTCの作動角の拡大、オルタネーターへの回生機能の付加などによって、従来型よりも燃焼効率を向上させた上で、従来型を搭載する一部の車種に採用される[1]

2009年4月、改良。エンジン本体および組み合わされるエクストロニックCVTの制御の見直しによってさらに燃費を向上させ、従来型を搭載する一部の車種に採用される[2]

2010年3月にタイで販売開始されたマーチ直列3気筒エンジンのHR12DEが搭載された[3]。また、2011年にはアイドリングストップ機構とスーパーチャージャーを追加した直噴ガソリンエンジン・HR12DDRが追加されることがアナウンスされている[4]

2010年6月には量産車としては世界初のデュアルインジェクターを採用したHR15DEをジュークに搭載した。デュアルインジェクターは燃料噴射を1シリンダーあたり2本のインジェクターで行い、燃焼効率を安定させるものである。

バリエーション

HR12DE

  • タイプ : 1198cc 直列3気筒 DOHC 12バルブ CVTC
  • ボア×ストローク : 78.0mm×83.6mm
  • 最高出力 最大トルク: 58kW(79PS) /6,000rpm 106N·m(10.8kg·m) /4,400rpm

搭載車種

HR15DE

HR15DE
  • タイプ : 1498cc 直列4気筒 DOHC 16バルブ CVTC
  • ボア×ストローク : 78.0mm×78.4mm
  • 最高出力 最大トルク: 80kW(109PS) /6,000rpm 148N·m(15.1kg·m) /4,400rpm
    • デュアルインジェクターつき 最高出力 最大トルク: 84kW(114PS) /6,000rpm 150N·m(15.3kg·m) /4,000rpm

搭載車種

HR16DE

ルノーやルノーサムスンではH4Mと称する。また三菱では日産同様のHR16DEと称する。

HR16DE
  • タイプ : 1598cc 直列4気筒 DOHC 16バルブ CVTC
  • ボア×ストローク : 78.0mm×83.6mm
  • 最高出力 最大トルク
  1. 81kW(110PS) /6,000rpm 153N·m(15.6kg·m) /4,400rpm
  2. 80kW(109PS) /6,000rpm 152N·m(15.5kg·m) /4,400rpm
  3. 86kW(117PS) /6,000rpm 153N·m(15.6kg·m) /4,400rpm

搭載車種

脚注

  1. ^ 日産自動車 NEWS PRESS RELEASE (2006/12/25)
  2. ^ 日産自動車 NEWS PRESS RELEASE (2009/04/22)
  3. ^ THE LAUNCH OF ALL-NEW NISSAN MARCH
  4. ^ 日産自動車、欧州で新型グローバルコンパクトカー「マイクラ」を初披露

関連項目