奥野史子
おくの ふみこ 奥野 史子 | |
|---|---|
| 生誕 |
1972年4月14日（52歳） 日本 京都市 |
| 出身校 | 同志社大学大学院 |
| 職業 | 元シンクロナイズドスイミング選手 |
奥野 史子（おくの ふみこ、1972年4月14日 - ）は、日本のスポーツコメンテーターであり、元シンクロナイズドスイミング選手である。京都市教育委員。文部科学省中央教育審議会委員。
本名、朝原 史子（あさはら ふみこ）。
人物
| 獲得メダル | ||
|---|---|---|
| シンクロナイズドスイミング | ||
| オリンピック | ||
| 銅 | 1992 | ソロ |
| 銅 | 1992 | デュエット |
京都府京都市出身。京都市立龍池小学校、京都市立城巽中学校、四天王寺高校、同志社大学商学部卒業、同志社大学大学院修了。
経歴
- 生い立ち
京都市中京区にある呉服店に、三姉妹の末っ子として生まれた[1]。4歳のときに、京都市の水泳教室、「京都踏水会」で水泳を始め、さらに6歳（小学校1年生）からシンクロナイズドスイミングを始めた[1]。
中学生のときには、井村雅代が代表を務める「井村シンクロクラブ」での指導を受けた。高校は、大阪の四天王寺高校に推薦入学した。高校時代には、シンクロナイズドスイミングが初めて正式種目となった国民体育大会（国体）に出場して優勝した。さらに日本代表としても活躍し、1989年（平成元年）W杯パリ大会ではチームで銅メダルを獲得した。
- シンクロナイズドスイミング選手としての活躍
大学は、同志社大学へ進学。1991年（平成3年）世界選手権パース大会でチーム銅メダル、W杯ボン大会でソロ銅メダル・デュエット銀メダルを獲得。1992年（平成4年）、大学2年の時にバルセロナオリンピックに出場しソロで3位、高山亜樹と組んだデュエットでも3位と2つの銅メダルを獲得。
1993年（平成5年）W杯ローザンヌ大会ではチームで銅メダルを獲得。しかしロシアの台頭で、ソロとデュエットでメダルを逃し、失意のどん底に落ちるが一念発起する。
1994年（平成6年）世界選手権ローマ大会のソロ種目で、それまでのシンクロの常識を覆す女の情念や怒りを表現した「笑わないシンクロ」、「夜叉の舞」をフリールーティンにて披露する。世界選手権ソロ史上初の芸術点オール満点を記録し、日本人初の銀メダルを獲得。現在でも日本シンクロ界で語り継がれる伝説の演技となった。デュエットでも銀メダル、チームでも銅メダルを獲得。同年の広島アジア大会ではソロ・デュエットで共に金メダルを獲得。
1995年（平成7年）1月、腰痛悪化などの理由により現役を引退した。
- スポーツコメンテーター
現役引退後はスポーツキャスターとなり、各種メディアなどに出演した。同年4月から放送された関西テレビ「週刊田尾スポ!」で初のレギュラー番組に出演、「フーちゃん」の愛称で関西圏で人気を得る。2000年〜2002年にはアメリカ・ラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユの水中ショー「O（オー）」に日本人として初めて出演。
私生活
2002年（平成14年）に、同志社大学の同窓生であり、陸上競技選手（短距離）の朝原宣治と結婚。2003年（平成15年）4月に第一子となる女児を、2006年（平成18年）7月に第二子となる男児を出産。 2008年（平成20年）の北京オリンピックでは、夫の朝原が400mリレー走で日本男子代表のアンカーを務め3位となり念願のメダル獲得。妻の史子は長女と一緒に現地の陸上競技場で生観戦していたが、夫婦揃って五輪のメダルを獲得できた喜びのあまり涙を流した。
夫婦揃って関西地方出身の五輪メダリストである。夫がメダリストとなった2008年（平成20年）には11月22日の「いい夫婦の日」に「パートナー・オブ・ザ・イヤー2008」の表彰を受けた。また、奥野が引退以来関西を中心にレギュラー番組や連載を多く受け持っていたこともあって、関西では好感度の高いカップルとして知られる。
2011年3月7日の『かんさい情報ネットten!』と8日の『上泉雄一のええなぁ!』（MBSラジオ）番組中にて第三子の妊娠を報告。同年6月末から両番組のレギュラーを一時的に降板した後に、7月に第三子となる女児を出産した。なお、12月の第2週からは、両番組に復帰している。
メディア活動
- 『おしゃれ工房』 → 『すてきにハンドメイド』（NHK教育テレビ）
- 『イブニング・ファイブ』コメンテーター（TBSテレビ、2005年4月～長男出産前まで）
- 『朝だ!生です旅サラダ』（ABCテレビ）
- 『FNNスーパーニュースANCHOR』（関西テレビ、2007年10月～2009年3月） 月曜コメンテーター
- 『徹子の部屋』（テレビ朝日、2008年10月30日） ゲスト
- 『産地発!たべもの一直線』（NHK総合テレビ、NHK BS2、NHK教育テレビ） 不定期出演
- 『情報ライブ ミヤネ屋』（読売テレビ） 不定期出演
- 『ウェークアップ!ぷらす』（読売テレビ） 不定期出演
- 『かんさい土曜ほっとタイム』（NHKラジオ第1） 不定期出演
- 『KYOTO塾』（関西テレビ・KBS京都） パーソナリティー
- 『月刊カンテレ批評』（関西テレビ） 不定期出演
- 『上泉雄一のええなぁ!』（MBSラジオ） 火曜レギュラー
- 『かんさい情報ネットten!』（読売テレビ）月曜レギュラー
脚注
- ^ a b 奥野史子さんの基礎データ 財団法人大阪市スポーツ緑振興協会 平成12年、平成22年8月28日閲覧
外部リンク
- 奥野史子 公式ウェブサイト
- 「競争」（スポーツ）から「表現」（アート）への転身 奥野史子インタビュー （平成12年）