大原神社 (福知山市)
大原神社 | |
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本殿 | |
所在地 | 京都府福知山市三和町大原 |
位置 | 北緯35度14分46.8秒 東経135度17分38.8秒 / 北緯35.246333度 東経135.294111度座標: 北緯35度14分46.8秒 東経135度17分38.8秒 / 北緯35.246333度 東経135.294111度 |
主祭神 |
伊邪那美命 天照大日霎命 月読命 |
社格等 | 式外社 |
創建 | 仁寿2年(852年) |
例祭 | 5月2日 - 3日 |
主な神事 | 節分祭など |
地図 |
大原神社(おおはらじんじゃ)は、京都府福知山市三和町大原に本殿を構える神社。
概要
府の指定文化財。
仁寿2年(852)に現南丹市美山町樫原に鎮座、弘安2年(1279)に大原の地へ遷座されたと伝えられている。 祭神は、伊弉冉尊、天照大神、月弓尊。荘厳な雰囲気の境内には、社殿、火神神社、水門神社などが鎮座し、舞台を備えた豪壮な茅葺の絵馬殿がある。 古くから安産や五穀豊穣の神として、また最近では交通安全の神として知られている。
社名
文献上で見える主な名称は次の通りである。
- 大原神社
祭神
2022年現在の祭神は次の通りである。
歴史
創建については『社伝』によるものと『丹波誌』によるものがあり、起源が明確ではない。
社伝によると飛鳥時代の645年(大化元年)に京都府南丹市美山町字樫原(桑田郡野々村)に祀られ、852年(仁寿2年)に現在の京都府福知山市三和町大原に移された。
また『丹波誌』によると平安時代前期の852年(仁寿2年)3月23日に京都府南丹市美山町字樫原(桑田郡野々村)に祀られ、鎌倉時代の1279年(弘安2年)9月28日に現在の京都府福知山市三和町大原に移され、室町時代前期の1379年(応永4年)10月13日に社殿が整備された。江戸時代前期の1633年(寛永10年)に丹波綾部藩初代藩主・九鬼隆季(くきたかすえ)が転封されると篤く崇敬し、九鬼氏歴代藩主にも庇護された。
江戸時代後期の1796年(寛政8年)に現在の社殿が再建された。創建に関して二説あるのは元亀・天正の頃(1570〜1591)火災により社殿、古記録が焼失したためである。
伝承
大原神社で祀られている伊弉冉尊・天照大神・月弓尊は安産・五穀豊穣・交通安全などのご利益があると言われている。
『大原神社本紀』には、「邪那岐と伊邪那美の神は天下万民を生み出した父母であるのだから、天下太平・国土安隠・宝祚長久・五穀能成・万民豊饒を守護すること、他所の神社に勝り、天下万民を生み出した神なので、ことに婦人の安産を守る神なのである」と記されている。
また、命を受けた天児屋命が新しい宮地を探していた際、大原山麓の水門の淵から金色の鮭が浮かび出て、この地に鎮座を願ったとある。大原の神様は黄色の牛に乗って大原に遷座され、その際についたとされる蹄跡が、水門の淵の岩肌に凹みとして残っている。これらのことが大原神社が安産に御利益があると言われる由来である。
古事記にも大原神社について記されている。子安砂(こやすのすな)は安産祈願の習俗として有名であり、綾部藩を治めた九鬼(くき)氏は、奥方が身ごもった際、必ず大原神社に参拝したと言われている。さらに、遠く伊予宇和島藩から安産祈願の代参があり、子安砂を授かって無事出産後返却したという記録が江戸時代の文献に残っており、安産のご利益があると知られている。
境内
- 拝殿‐昭和59年に京都府指定文化財に指定された。
- 幣殿‐拝殿と同時期、昭和59年に京都府指定文化財に指定された。
- 本殿‐852年に建設。1796年に綾部藩主九鬼氏の庇護により再建。京都府有形文化財。
- 絵馬殿‐京都府有形文化財で2018年に葺き替え工事が完了。江戸時代に奉納された絵馬が飾られている。
- 摂末社
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本殿
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拝殿
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絵馬殿
摂末社
境内末社として次の2社がある。
- 火之神神社神社 - 1657年に建設。1989年に屋根の葺きかえが実施された。
- 水門神社神社 - 祭神:天児屋根命(春日大明神)。1657年に建設。桧山綾部線の道路開削のために移転。
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火之神神社神社
祭事
主な祭事は次の通り。[1]
- 1月1日 -歳旦祭。平穏、五穀の豊穰、皇室の繁栄を祈る祭祀。
- 2月3日 -鎮火祭。一年の無火災を祈る祭り。火難除けの御札が授与される。
- 2月3日 -追儺式。節分祭。
- 5月2日 -春季例大祭。
- 5月最終日曜日 -御田植祭。
- 7月2日 -半夏生祭り。半夏生を祝う祭り。
- 10月最終日曜日 -収穫感謝祭。
- 11月~12月 -七五三詣り。
- 11月23日 -新嘗祭(にいなめさい)。収穫されたもの天神地祇に供え、自身も食する儀式。
- 12月最終日曜日 -交通安全祈願祭。
- 12月29日 -大祓式。
文化財
有形文化財(府指定)
- 大原神社本殿、幣殿、拝殿、摂社火の神神社、摂社水門神社、絵馬殿 -1984年(昭和59年)指定
有形民俗文化財(府指定)
- 大原の産屋 -1985年(昭和60年)5月指定
- 産屋は大原神社の前を流れる川の対岸にあり、入り口が神社の方を向いていることから、産屋に籠る妊婦が見守られている中で安産できるようにとの願いがこもっているとも言われている。明治以前までは、出産の節12肥の藁を持ち込み、出入り口に魔除けとして古鎌を吊り、 7日間籠って出産したとのこと。
府文化財環境保全地区
- 大原神社文化財環境保全地区 - 1984年(昭和59年)4月14日決定
関係地
- 綾小路大原神社[2]
現地情報
所在地
交通アクセス
- 電車
- 車
- 京都方面から -京都縦貫自動車道 京丹波みずほインターチェンジから、国道173号綾部方面へ
- 大阪方面から -国道173号から和田交差点直進、または舞鶴若狭自動車道を経由して福知山インターチェンジより国道9号芦渕交差点左折