夢洲駅

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夢洲駅(仮称)
ゆめしま
所在地 大阪市此花区夢洲
所属事業者 大阪港トランスポートシステム (OTS)[注 1]
所属路線 北港テクノポート線[1][注 1]
キロ程 3.2 km(コスモスクエア起点)
駅構造 地下駅
開業年月日 2024年度(令和6年度)開業目標[4]
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夢洲駅(ゆめしまえき)[2][3][6]は、大阪府大阪市此花区夢洲に建設中の大阪港トランスポートシステム (OTS) 北港テクノポート線[1][注 1]。駅名は仮称である。

概要

コスモスクエア駅 - 新桜島駅(仮称)間を結ぶ計画の北港テクノポート線[2][1]の中間駅の1つとして設置が予定されており、2層構造の地下駅(ホーム構造は不明)を予定していた[7]。また、駅の東に車庫を併設する予定であった[7]。しかし、2008年に開催を予定していた大阪オリンピック構想が実現しなかったことで、北港テクノポート線の工事は咲洲と夢洲を結ぶ夢咲トンネル以外は工事自体が行われず、2009年に北港テクノポート線は事業が休止され、当駅に関する工事も未着手のままとなる[8][9]

その後、夢洲地区について統合型リゾート (IR) の誘致、ならびに2025年国際博覧会の開催候補地として一本化を決めたこともあり、IRの誘致または国際博覧会の開催が決定した場合に北港テクノポート線のコスモスクエア駅 - 当駅間の事業再開を行うこととした[10]。2018年11月24日、国際博覧会の開催地が大阪で決定し、大阪市の吉村洋文市長は地下鉄延伸の補正予算を計上する方針を示した[11]

大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の開発の参画構想では、当駅に高さ275m・55階建てのタワービルを建設するとしている[5][12]

年表

  • 2000年平成12年)10月11日 - OTSが北港テクノポート線の第一種鉄道事業許可を取得。
  • 2009年(平成21年)
    • 8月1日 - コスモスクエア - 当駅間の夢咲トンネルの道路部分が開通。鉄道部分は準備工事のみ実施。
    • 12月 - 大阪市行政評価委員会の答申により、北港テクノポート線の事業休止が決定[9]
  • 2014年(平成26年)4月22日 - IRの誘致の候補先を夢洲に決定[13]
  • 2016年(平成28年)6月16日 - 2025年に開催される国際博覧会のメイン会場を夢洲に選定[14][15]
  • 2018年(平成30年)
    • 11月24日 - 2025年国際博覧会の開催地が大阪に決定し、大阪市の吉村市長が補正予算の計上を表明[11]
    • 12月20日 - 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) が当駅周辺の開発の参画構想を発表[5]
  • 2019年(平成31年)2月 - 事業休止となっていた北港テクノポート線のうち、南ルート(コスモスクエア - 夢洲間)の事業再開が決定[16][注 2]
  • 2020年令和2年)7月7日 - 駅建設工事が着工[17]
  • 2021年(令和3年)
    • 7月7日 - 駅前エリアの関連施設を整備する民間事業者を募集したが応募申込がなかったことを発表[18]
    • 8月31日 - 松井一郎大阪市長が駅前エリア関連施設の整備を公費で行う意向を表明[19]
  • 2022年 (令和4年)
  • 2024年度(令和6年度) - 開業目標[4]

駅周辺

備考

  • 夢洲へは北港テクノポート線のほかに、桜島線京阪中之島線を延伸する案が存在している[9]。なお、このうち桜島線についてはJR西日本の来島達夫社長が万博誘致のみでの延伸はしないことを定例会見で表明しており、あくまでIR誘致が前提としている[22]

隣の駅

大阪港トランスポートシステム (OTS)
北港テクノポート線[注 1]
コスモスクエア駅 - 夢洲駅

脚注

注釈

  1. ^ a b c d 当初はOTS運営の「北港テクノポート線」として事業化されていた[2]。これはOTSが大阪港駅 - コスモスクエア駅間で「南港・港区連絡線(テクノポート線)」として鉄道事業を行っており、その延伸として位置付けされていたためである。2005年にOTSは第一種鉄道事業を廃止して同区間は大阪市交通局の大阪市営地下鉄中央線に編入されている(2018年に大阪市高速電気軌道へ民営化)。後年の資料では中央線の延伸とされているが[3][4][5]、北港テクノポート線は現在もOTSが第一種鉄道事業として許可を取得しており[1]、大阪市高速電気軌道に移管されるかどうかは未定である。
  2. ^ 北ルート(夢洲 - 舞洲 - 新桜島間)については事業休止のままとなり、今後の夢洲まちづくり構想における土地利用の状況を見て整備を検討するものとされた。

出典

  1. ^ a b c d 事業内容”. 株式会社大阪港トランスポートシステム. 2018年11月24日閲覧。
  2. ^ a b c 北港テクノポート線建設事業”. 大阪市 (2017年9月29日). 2018年11月24日閲覧。
  3. ^ a b 松井一郎 (2016年12月16日). “「2025年日本万国博覧会」基本構想案(概要)” (PDF). 2018年11月24日閲覧。
  4. ^ a b c 「Osaka Metro Group 2018~2024年度 中期経営計画」の策定について”. 大阪市高速電気軌道 (2018年7月9日). 2019年8月12日閲覧。
  5. ^ a b c Osaka Metro 地下空間の大規模改革と夢洲駅周辺の開発への参画について”. 大阪市高速電気軌道 (2018年12月20日). 2018年12月24日閲覧。
  6. ^ トイレは「オールジェンダー」 万博玄関口「夢洲駅」のデザイン決定”. 朝日新聞デジタル (2022年5月5日). 2022年5月5日閲覧。
  7. ^ a b 北港テクノポート線建設事業に係る事後調査報告書(平成20年4月~平成21年3月)” (PDF). 株式会社大阪港トランスポートシステム、大阪市. 2018年11月24日閲覧。
  8. ^ 大阪万博へ「未完のトンネル」 汗だくで歩いた「夢洲」”. 朝日新聞 (2018年6月9日). 2018年11月24日閲覧。
  9. ^ a b c 夢洲への鉄道アクセスの技術的検討について” (PDF). 大阪府. 2018年11月24日閲覧。
  10. ^ 2025年国際博覧会検討会の会場計画等の検証” (PDF). 経済産業省 (2017年2月15日). 2018年11月24日閲覧。
  11. ^ a b 大阪万博決定、誘致委幹部ら「万博で世界の課題解決」”. 日本経済新聞 (2018年11月24日). 2018年11月24日閲覧。
  12. ^ 「夢洲駅タワービル」建設 万博合わせ大阪メトロ”. 大阪日日新聞 (2018年12月21日). 2018年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月24日閲覧。
  13. ^ 大阪へのIR誘致”. 大阪府. 2018年11月24日閲覧。
  14. ^ 大阪万博6兆円の効果 構想試案、夢洲で3千万人来場が目標”. 産経新聞 (2016年6月16日). 2018年11月24日閲覧。
  15. ^ 大阪万博、2025年誘致へ…「人類の健康・長寿への挑戦」テーマに基本構想”. 読売新聞 (2016年6月16日). 2016年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
  16. ^ 平成30年度事業再評価にかかる対応方針の決定について(平成31年2月)”. 大阪市 (2019年3月29日). 2019年8月12日閲覧。
  17. ^ 夢洲の超高層ビル開発「段階的に行う」大阪メトロ社長 IRの動向がカギ”. 産経新聞 (2020年7月17日). 2020年8月20日閲覧。
  18. ^ (仮称)夢洲駅補完施設等整備事業の実施事業者をプロポーザル方式により募集します”. 大阪市 (2021年7月7日). 2021年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月22日閲覧。
  19. ^ “万博の新駅施設、公費で整備へ 大阪市”. 産經新聞. (2021年8月31日). https://www.sankei.com/article/20210831-WFEKMP3XBRIFDEWF2FDZFBF5RU/ 2021年9月1日閲覧。 
  20. ^ 北港テクノポート線(仮称)夢洲駅の基本デザインを決定しました。”. 大阪港トランスポートシステム. 2022年5月12日閲覧。
  21. ^ 北港テクノポート線(仮称)夢洲駅基本デザイン(本編)”. 大阪港トランスポートシステム. 2022年5月12日閲覧。
  22. ^ 大阪万博、会場建設費は「議論まだ」 アクセスも課題”. 産経新聞 (2018年11月24日). 2018年11月24日閲覧。

関連項目